「好きなこと」を仕事にしない方が幸せになれた① -育った環境-

私は35歳、独身、都内で広報の仕事をしています。
最近、ある人に「この10年とてもつらかったね」と言われたのですが
忘れやすい性格なのでうまく答えられずにいました。
「そうでもないけど、うまくいかないことも多かったかもしんないな。」というのが率直な感想。でもその精度は記録しないと分からないなと。反省を込めてnoteを始めます。

私はごくごく普通のサラリーマンの父、専業主婦の母、2つ上の兄がいて、庭付き戸建てが立ち並ぶ地方の新興住宅地で育ちました。
一般的に、幸せで温かな家庭です。そんな家族が町を埋め尽くしていました。
ただ、この「幸せを絵に描いたような町」が10代の私にはとても窮屈でした。おそらく人より少しだけ、「潮流」を読みがちな子供だったのでしょう。目に見えないけど確実に存在する「コミュニティの中の常識」に子供心ながら苦しんでいたと思います。

兄が(一般的に見ると)とてもデリケートな子供で両親が苦労していたこともあり、2人目の私に関しては「まぁ、やりたいようにやりなよ」と表向きは言ってくれていたのが救いでした。

小・中とその「幸せを絵に描いたような町」で育った私は、「もっと違う価値観に触れたい」という想いから都会かつ専門学科のある高校に進学します。
美術・デザインが学べる歴史ある高校です。
ここは全県から受験できるので、同じ県内でも知らない所から人が集まるのも魅力的に感じました。

ここで、「好きなことが仕事にできるかも知れない」と勘違いしてしまったんですよね。

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