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私、大袈裟太郎へのデマに対する反論 =月刊菅野完 未発行問題について=

記事の概要
・大袈裟太郎が「月刊菅野完の原稿を毎回落としている」は誤り
・月刊菅野完は未発行が頻繁に発生し、現在も契約不履行状態が続いている
・編集・発行のサイクルが崩壊しており、編集部から固定の締切は提示されていなかった

現在、私、大袈裟太郎こと猪股東吾に対しての誤った言説がネット上で拡散されている。「月刊菅野完 ゲゼルシャフトが発刊できなくなった理由の一部は、毎回原稿を落としてた大袈裟太郎にある」という事実無根のものである。以下に根拠を提示し、事実関係の整理と反論を行う。


月刊誌「ゲゼルシャフト」の未発行問題について

菅野完氏の会社が運営する会員制の月刊誌(ゲゼルシャフト)とサロンを商品とした「月刊菅野完」は販売サイト上で、毎月月末に発行される旨が謳われ現在も販売が続けられているが、未発行分が実に34ヶ月(月々4,509円、最大で1人15万円以上)にも上り、返金訴訟問題に発展している。

しかし、現在も続く未発行について菅野氏や同氏が代表を務める会社から購読者向けの正式な謝罪・返金対応の知らせはなく、消費者は正しい情報を得る手段がない状態である。

ゲゼルシャフトの発行実績まとめ

ゲゼル実績2

このように「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」の発行実績を整理すると、2017年11月に創刊された同誌は当初から月刊での発行とは程遠い運営状況にあり、2019年・2020年に至っては年1回のペース、2021年はいまだに発行ゼロである。

トータルすると創刊から43ヶ月ほど経過しており、そのうち34ヶ月分が未発行、金額で換算すると15万円以上に上る(最初期から継続していた場合)。現在も返金に関する訴訟などのトラブルが起こっているが、販売サイト上での公式な説明は行われていない。


大袈裟太郎が「毎回原稿を落としてた」という発言

未発行が続く「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」についてSNSで以下の発言をしている人物がいる。

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「発刊できなくなった理由の一部は、毎回原稿を落としてた大袈裟太郎にあるからな。あいつにはそれを言う資格がない」

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「確かにな、菅野完に責任あるよ? 月刊『菅野完』やしな。だけどな、その責任の相当部分は、菅野が大袈裟みたいなポンコツを信用して使ってたところにあるねんな」

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「なぜ定期的に刊行されなかったかといえば、毎回原稿を落とす執筆者にも責任があります。 菅野の責任は、これらプロ意識の低い執筆者を切り捨てることができなかったことにあります。大袈裟太郎こそ、読者に謝罪すべきで、編集部を批判する資格は皆無です」

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何度も言いますが、大袈裟太郎こそ定期刊行できなかった原因の一つです。菅野を批判するなら、最低でもその前に読者に対する謝罪をすべきです」

これらの発言は「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」に執筆していた馬の眼ことishtarist氏によるもの。関係者としての発言の影響力は非常に大きく、事実と異なる内容であるため、看過できない信用毀損となっている。

原稿を落としていたか?事実関係の確認

当方の原稿提出スケジュールを整理した。

注)この雑誌は発行日の表記が曖昧で、実際の発行日と表記に大きなズレが生じている場合がある。バックナンバー情報も公式サイトに示されておらず、正式な発行時期についての誤差がある可能性は考慮願いたい。

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■No.000「今回の選挙はなんだったのか?」
発行:2017年11月後半

原稿タイトル:「米軍に追われながら見つめる沖縄、高江米軍ヘリ墜落現場ルポ」
入稿日:10月19日

参考資料:原稿に付した日付(執筆後すぐに提出)

000証拠

No.000:
締切に関して特に問題は発生していない。

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■No.001「それは果たしてルールなのか?」
発行:2017年12月末ごろ

原稿タイトル:「自称大袈裟太郎、辺野古ゲート逮捕 33時間ルポ remix」
入稿日:2017年12月1日

参考:編集担当者へのメール履歴

マスキング001002

No.001:
当方から編集担当者に連絡をし、締め切りの期日について確認したのが2017年11月23日。それまで特に締切の提示はなく、締切を提示されてから一週間ほどで原稿を用意しなければならない状況であった。No.001に関して1日の遅れでの入稿になったが特に担当からの催促もなく問題なく発行されている。この際の原稿はNo.002で掲載されたものとワンセットとして、同日に入稿している。


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■No.002「みんな何に気を遣っているの?」
発行:2018年2月初旬

原稿タイトル:「自称大袈裟太郎、辺野古ゲート逮捕 33時間ルポ remix 釈放まで」
入稿日:2018年12月1日(No.001と同日)

No.001、002
No.001とNo.002の原稿はワンセットになっており、同日に入稿しているためNo.002の原稿は「落とした」には当たらない。

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■No. 003 「負けたところからはじめよう」
発行:2018年6月末ごろ(菅野完氏による謝罪メールより)

原稿タイトル:「オール沖縄、幻想の向こう側へ」
入稿日:2018年2月26日

参考:編集担当者へのメール

マスキング003

No.003:
前号から約4ヶ月の発行遅延発生。
依頼の際、編集担当者から明確に締切タイミングの提示はなかったと記憶している。No.001の際のやりとりを見てもわかるが当方との間に「毎回決まった締切が存在している」という共通認識はなく、その都度ごとの流動的なものだった。また、編集担当者から「締切を過ぎている」「原稿を落としている」という指摘も一切受けていない。


重要な事実として、ここで最初の大きな発行遅延が発生している。

前号から約4ヶ月の遅延があり、2018年5月28日付で菅野氏から購読者に謝罪メールが配信されている。ここでは未発行の理由を以下のように弁明していた。

・菅野完氏およびスタッフのリソースが(森友問題関連の)取材活動に取られた

この長期に渡る契約不履行と、私の入稿タイミングには関連性がないことがわかる

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■No.004「メディア」
発行:2018年8月末ごろ

原稿タイトル:「土のメディア 逃げ遅れた男」
入稿日:2018年8月3日

マスキング004

No.004:
約1ヶ月の遅延が発生。
編集担当者の依頼から3日後に入稿しており、特にその際、締切の告知もなく、入稿時に締切を過ぎたとも指摘されていない。
また、前号の大幅な遅れにより、すでに「編集と発行のサイクル」が実質的に崩壊している。この前後、突如新しい編集担当者からメールがあり、既に提出した原稿を二重に求められる不可解な事案があった。編集部の業務が円滑に機能していないことを感じる出来事だった。

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■No.005「戦争」
発行:2018年10月末ごろ

原稿タイトル:「玉城デニー 戦争の子どもは戦後を終わらせられるか?」
入稿日:2018年9月16日

参考:編集担当者とのやりとり

マスキング005

No.005:
さらに約1ヶ月の遅延が発生。
この際も依頼のあった8月24日時点で締切の告知をされておらず、入稿した後も締切を過ぎたとの指摘はされていない。


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■No.006「正直、公正?」
発行:12月半ば以降

原稿タイトル:「自民党本部と沖縄県連のいびつな関係」
入稿日:2018年10月29日

参考資料:提出原稿の最終更新日

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No.006:
約半月ほどの遅延。
10月29日に入稿しているため「原稿を落とした」には到底当てはまらない。


■No.007 「放射能、来てたじゃん」
発行:2019年3月初旬

※原稿依頼なし

No.007:
原発や被ばく関連の特集号、当方には原稿の依頼は無し。ここでも約2ヶ月の発行遅延が起こっているが、当方とは全く無関係である。


■未発行となった原稿

2019年3月15日に「記憶と記録」というテーマで原稿依頼があり同19日に「境界の島、石垣島」と題したものを入稿。それまでと同様締切設定はされていなかった。この原稿はゲラチェックまで済ませたが何故か現在も刊行されていない。

参考:発行担当者とのやりとり

マスキング石垣


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■No.008(現時点での最新号)「ローカル」
発行:2020年4月後半

原稿タイトル:「香港同性婚法案可決 東アジアというローカル」

入稿日:2019年5月19日

参考:提出原稿の最終更新日

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No.008:
前号から12ヶ月の遅延が発生。当方の原稿も2019年5月19日に入稿したものが約1年遅れで掲載された。(「今月出るから」と誤魔化されながらズルズル1年経ったのだ)
さらには、こちらから問い合わせるまで当方への送本や発行の連絡すらなくなっており、もはや締め切り云々のレベルにはない業務実態である。

■No.008以降~現在

2021年6月30日時点で発行なし

No. 008を最後に「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」は刊行されていない。これまでで最長の13ヶ月間遅延している。
前述のように私はすでに2019年3月の段階で原稿を一本、さらに2020年1月11日にも依頼があり同年2月2日、香港民主化運動に関する原稿を一本入稿している。入稿済みで未発行の原稿が2本ある状態が続いており、現在の発行遅延に関して、私の責任にするのは明らかな誤りである。

参考資料:編集担当者へのメール

マスキング台湾


「毎回原稿を落としていた」は明らかに誤り

以上の情報から、私が「原稿を落としてた」と言えないことは明白である。

馬の眼ことishtarist氏がどのような客観的証拠や判断に基づいて断言しているのかわかりかねるが、「毎回原稿を落としてた大袈裟太郎」と編集部や関係者が認識しているのであれば「明確に毎回落としていたとされる証拠」を提示すべきだと考える。

謝罪と撤回を求めます

事実無根の虚偽に対してこのような非建設的なステートメントを用意しなければならないことに強い憤りを覚える。

また、執筆陣の誰か、もしくは複数名が原稿を落としたとしても、商行為として料金を徴収している以上発行しない理由にはなり得ない。毎月発行すると謳い販売しているのであるから、異常な事態である。

その重大な責任の一端を私に押し付け、虚偽の情報(「毎回原稿を落としてた大袈裟太郎」等)を発信したことについて、馬の眼ことishtarist氏に誠意ある謝罪及び撤回を求める。

当方はこれまで「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」以外のメディアでも執筆をしており、このような誤った言説の流布は偽計業務妨害などにあたる可能性がある。
(刑法第223条「虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損し、又はその業務を妨害した者は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」)

関係者が今やるべきことは購読者と有権者への説明

前述の通り、もはや一執筆者の原稿がどうこう、締切があったのかどうか、といったレベルの問題ではない。議論されるべきは「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」が未発行問題を抱えたまま営業を続けている異常性である。私が原稿を入れた後も現時点で13ヶ月未発行であるという事実がその証左だと言える。結果として月刊菅野完編集部に月刊誌を発行する能力が無いに等しい訳であるが、それでも月々の会費だけを徴収し続ける彼らの姿勢は、一般的な社会通念から大きく逸脱していると考えている。

創刊から現在まで約43ヶ月間で発行されたのがトータルで9号のみ。
34ヶ月分、ひとり最大153,306円分の料金が契約不履行になっている可能性があるのだ。この事実を私は非常に重く捉えている。

また「月刊菅野完 ゲゼルシャフト」という事業そのものが国会議員事務所から有料サロンの配信をしていた事実、発行遅延の理由に石垣のりこ議員の名前を使っていた等(No.008の編集後記より)政治倫理上の問題も浮上している(菅野氏は昨年9月まで石垣のりこ議員の秘書)。編集長の菅野完氏、月刊誌スタッフとして関わっていた石垣のりこ議員公設秘書の青木まり子氏および私設秘書の横川圭希氏、さらに石垣のりこ議員本人が今すべきことは、この事業に関する公式な見解を表明し、購読者への説明を行うこと、誠意をもって有権者に対応することではないだろうか。

大袈裟太郎こと猪股東吾


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