腰呼吸を確実に覚えよう(3)

今回は、覚えていただいた腰呼吸をどんな風に使うのか、紹介します。

腰呼吸は、ふつうの日常生活の動きではほぼ使えます。ただし、これまでの呼吸からの切り替えが必要ですので、それには多少の時間がかかります。

気充填用の腰呼吸

「気充填体操」では、腰呼吸が非常に重要です。

日常生活の中では気の充填は絶えず無意識に行われています。体の機能を働かせようとするときには、エネルギーが必要です。だから何かをしようとしたときには、それに必要な気エネルギーが無意識のうちに充填されます。

ただ、無意識のエネルギーは常に不足気味に出されますので、疲れが蓄積されてしまいます。そこで、不足したエネルギーを補って、本来の状態に意識して戻そうというのが、『エネルギー体操』の「気の充填体操」です。

常に不足気味と言っても、感謝の心とか、やる気の時は無意識のエネルギーも十分に出ます。

不足気味の場合は、『エネルギー体操』の「気の充填体操」を行うことによって、疲れが回復できるし、疲れにくい身体になります。

意識して気の充填を行うときは、腰呼吸が重要です。

手を利用するものと、手を使わずに意識だけで行うもの

気の充填は、手を利用するものと、手を使わずに意識だけで行うものとがあります。特に意識だけで行う場合は、腰呼吸でないと、きわめてパワーが弱くなってしまって、実際には出来ないでしょう。

腰呼吸でやれば、吐く息のみならず、吸う息でも気の充填ができます。

手を当てたり、かざしたりして行う気の充填は、主に吐く息で行います。しかし、吸う息の時に、手に力が入ってしまうと、そこで気の充填が止まってしまったり、弱まったりします。通常の呼吸、腹式呼吸や、丹田呼吸では十分なパワーが発揮できません。

この場合でも、腰呼吸でやれば、吐く息のみならず、吸う息でも気の充填が止まらず、引き継いでできます。

瞬吐(しゅんと)呼吸用の腰呼吸

『エネルギー体操』の呼吸法として紹介した「瞬吐(しゅんと)呼吸」も腰呼吸で行います。瞬時に吸ったり吐いたりする呼吸は、同時に気の充填を繰り返す呼吸法です。絶えず疲れを補う気の充填法です。腰呼吸で行うことでさらに成果が高まります。

鼻音呼吸用の腰呼吸

脳に働きかける『エネルギー体操』の呼吸法として紹介した「鼻音呼吸」も腰呼吸で行います。脳に対する気の充填法として、強力な力を発揮する呼吸法ですが、腰呼吸で行うことで、さらに成果が高まります。

一般の動作に用いる腰呼吸

続いて同じ動作が行われる体操などで使われる呼吸と違って、日常の動作は、吐く、吸うの繰り返しの長さが一定ではありません。この時に、腰呼吸で行うことで疲れ方が非常に少なくなります。

筋トレ、ストレッチ

筋トレ、ストレッチも腰呼吸で行うと、うまくいきます。エネルギー体操の中でも利用されますが、この時は腰呼吸で行います。ムリなく行えますし、体操の効果が上がります。

太極拳、練功など、気を扱う体操

太極拳、練功など、気を扱う体操も、腰呼吸で行うとスムーズにできます。

瞑想

瞑想も腰呼吸で行うと簡単にできますし、安定します。






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