見出し画像

遊びの論(ooen book maps 2022 b1)

遊びの論 / 安田 武 (1971)

本の紹介、すっかり間が空いてしまいましたが、また新しい年を迎えましたので、コツコツやっていこうと思います。あまり、書評というよりは、書評は上手く書けないし、色んな人が書いているので、本を見て、読んで、そこから感じとったことを、書き連ねて行こうと思います。

遊びに論なんてあるのかと思いますが、遊びにはその時代の文化や生活を移す鏡なのかなと思います。この本では、それを美学や思想という観点で捉えているところもありますが、遊びは、仕事をする上でも、何かに真剣に取り組むためにも、必要なものであるとも思います。

この本は、昭和46年発行なので、その時代の話として遊女の話や落語、相撲などがワードとして出てきます。今でいえば、これを古くさい伝統的な遊びと見ることもできるし、一方で落語なんかは現代的に再考され、21世紀上〜中盤ならではの新しい見方も出てきいると思います。

今でいえば、ゲーム(eスポーツ)やTik Tokなんかが遊びとしてのマジョリティかもしれません。でもそれも10代から20代から見た遊びであったり、40代なんかから見ると、麻雀とか、ドラクエとか、ボードゲームとかがいち早く出てくるのかもしれません。

いったい、遊びとは何なのか、ということを考えること自体、遊んでない!と一括されるかもしれませんが、年代とか時代とか、アナログなのかデジタルなのか、と、いろんなレイヤーで見てみたり考えてみたりすることで、また新たな遊びが思いつくのかもしれません。それが、遊びの論が絶え間なく更新されていくきっかけになると面白いなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?