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大人の卒業旅行⑧

3月15日、長崎。
この日は九州地方の旅行最終日。
長崎へは陸で行こうと思ったら福岡を経由することになるので結構時間がかかるし、飛行機は飛行機で座席に座るのが辛いのでハードルが高かったりするので、今まで旅行の候補に挙がってこなかったけど、今回阿弥陀くじで決定したので物凄く楽しみだった。

大分からの移動だったので、博多までの特急「にちりん」からの長崎までの特急「かもめ」を乗り継ぎ。特に「にちりん」についてはグリーン車両のお客さん0だったので悠々自適な乗車となった。

特急「にちりん」にて。

長崎はいつも雨、と歌われているがこの日はカンカン照りの雲一つない青空。3月中旬だというのに夏なのかと錯覚してしまうほど暑かったので半ズボンが欲しくなった。
不慣れな土地だということで、出身の友達にビデオ電話を使って道案内をしてもらおうと思ったら、新幹線の開通工事により街の景観?駅の位置?が変わっていたらしく、若干苦戦しつつだった(笑)
沢山歩いてお腹が空いたので、道中で見つけた激オシャなお店でオムライスをいただくことにした。
ツタが絡まる外観と窓から差し込む明かりが陽だまりのような穏やかな店。オムライスは最後の仕上げを目の前でしてもらい「happy spring」のポップがなんともキュート。フカフカの卵は口の中でとろけてスーッと広がっていった。

白い天使のオムライス

長崎には原爆資料館がある。
ちょうどこのころはロシアとウクライナの問題で胸をざわつかせていたこともあって、戦争がどんなものだったのか、平和とは何かを見つめなおす機会にすることにした。自分一人の力で何か出来るわけではないけど、世界の平和を祈り続けていたいと、心の中で再確認することができた。
平和公園にある平和祈念像。その独特なポーズにも意味があって、

  • 右手は原爆

  • 左手は平和

  • 表情は原爆犠牲者の冥福を祈る

とのこと。

平和祈念像

長崎と言えば、異文化が混ざり合う街でもある。
教会がいくつもあって、今回は浦上天主堂に向かった。内部は撮影禁止だったので伝えることができないんだけど、ステンドグラスが何色も施されて美しい光を内部に送り込んでいた。

浦上天主堂

あと、坂道が多いと噂は聞いていたが、想像以上に坂道ばかり。観光スポットというか、訪れたい場所が沢山ある中で自分の足では回り切れないのと、暑さお手伝って股ずれをおこしそうになったのでタクシーを利用。そこで色々と長崎のことを聞いた。

  • 中華街はそんなに大きくないので期待しないでね

  • 中国、オランダ等の文化を上手く取り入れている

  • 坂が多いので原付バイクや車中心(そしてガソリンをよく使う)

  • おすすめは皿うどん、ちゃんぽん、トルコライス

などなど。
中華街に行く予定にしていたけど時間が合わず、運転手さんの勧めでグラバー園に行くことにした。
グラバー園はあまりにも広大で迷路のように入り組んでいたので、ゆったりとした時間がある方には訪れて欲しい。綺麗に剪定された植物や当時の建物の造りを見ることができて素敵な場所だった。
グラバー園近くにはお土産もの屋さんなどが連なっていて、その中で見つけた角煮まんじゅうは口の中でホロリととろけて美味しかった。無限に食べることが出来そうだったけどこの後の食事のために泣く泣くセーフすることにした。

角煮まんじゅう。

平坦な市街には路面電車が走っていた。車幅が狭く可愛いフォルムの電車に釘付けになりながら、たどり着いたのは眼鏡橋。水面に反射する橋脚がまるで眼鏡のような形をしていると言うことで、とっても可愛いスポットだった。

眼鏡橋。

眼鏡橋の近くにはオシャレな喫茶店があると紹介を受けていたので訪れたのは『南蛮茶屋』。店内は異世界に迷い込んだように薄暗い中で真っ紅なテーブルクロスが映える店内。幾つもの掛け時計の不定で一定な秒針の音、それとジャジーなサウンドが聞こえてきたりで、自分の心の中の世界に没頭できるような場所だった。
いただいたのがチーズケーキ。勧めてくれた友達がなかなか嬉しそうに『面白いから行ってみて』といっていたので、色んなチーズケーキを想像していたが、全く斜め上と言うか想像予想を気持ちよく裏切るものが提供された。
下の写真にあるとんでも無く尖ったものがチーズケーキ。食べるとケーキというよりはアイスに近く冷たくてシャリシャリとした食感にほんのりのした甘さ。独特の風味が香りと共に広がって、少し砂糖を溶かしたコーヒーとすごくマッチして美味しかった。旅行の事も少し忘れて大人な時間を過ごせた。

南蛮茶屋のチーズケーキ。

宿泊は矢太樓という旅館。ここは景色が綺麗ということで予約したけど、下の写真を見てもらうと分かるように、正真正銘の絶景だった。夕方の景色も素敵だけど夜景には思わず息を呑んだ。
ここの旅館は、学生のクラブ活動の合宿や修学旅行の宿泊先として使われることが多いらしく、大浴場が本当に言葉どおりの大浴場で半ば貸切状態で快適だった。

部屋からの景色(夕)
部屋から景色(夜)

その後、長崎在住の友達が迎えにきてくれて、稲佐山からの景色を堪能した。稲佐山は旅館から対面にある山の人気の展望スポットで、駐車場までの混雑ぷりは凄かった。ただ、その混雑も納得できるくらい煌びやかな街の光の集合を見つめつつ、あっという間に時間は流れていった。

稲佐山の展望スポットから♡を見つけた。

友達と解散し、旅館では久しぶりに浴衣をきてテンションがぶち上がっていた。その様子はこちら(笑)
浴衣の上に羽織るものがあると、浴衣の雰囲気がより一層高まるので結構好きです。

浴衣にテンションあがるおじさん。

最後、絵手紙は平和祈念像を描くことにした。平和で誰もが幸せな暮らしができるようにという思いを込めて。

絵手紙⑧


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