見出し画像

ULTRASONE Signature DJ レビュー

自己紹介

皆さん初めまして。キングと申します。女性ボーカルの洋楽が好きで、その魅力を引き立たせてくれる機器を探し求めています。

お気に入りはCampfire Audio ORION CKとShanling UP4の組み合わせ。ORIONはALO audioのPure Silver Litz 2.5mmに換装してあり、手持ちでは今のところ抜群の高音域再生力になっています。先述の機器で物足りない低域を味わわせてくれるSennheiser IE80も愛機。

自己紹介はこのくらいで、一人のオーディオ好きとして、皆さんに製品の魅力を余すことなく伝えることができればいいなと思います。

今回私が紹介させていただくのは、かの有名なULTRASONE様のヘッドホン「Signature DJ」です。

ULTRASONEとは

ULTRASONE(ウルトラゾーン)は南ドイツ、ミュンヘンで誕生しました。ミュージシャンかつエンジニアであった創設者のフロリアン氏が、ヘッドホンの臨場感に不満を抱き研究開発を始めました。ULTRASONEはヘッドホンを主力製品として取り扱っており、独自で開発した技術を惜しみなく投じています。

製品の詳細

Signature DJはULTRASONE製品の中でも最大のSPL(sound pressure level)、つまり音圧を誇るオーバーイヤーヘッドホンとなっています。重低音に重きを置いたチューニングでありながら、独自技術のS-LOGIC plusテクノロジーのおかげか、埋もれない中高音域と圧巻の空間再現力を所有しています。

・S-LOGICナチュラル・サラウンドサウンド・システムとは
先述したこのテクノロジーはいったい何なのか、という疑問があると思います。これは簡潔に言うと「スピーカーのような自然な音場をヘッドホンで再現する」ために生み出されたものです。わざとドライバーを耳穴の軸からずらすことにより、一度耳介に当たり反響した音が耳に届くようになります。これにより脳内定位を改善するというもの。なおSignature DJに搭載されているのはS-LOGIC plusテクノロジーであり、機種ごとに全体形状を鑑みて最適化した、いわば上位互換のようなものとなっています。

・付属品
まず目につくのは専用のケースの大きさ。堅牢な外殻がヘッドホン本体をしっかりと守ってくれます。持ち運ぶには少々大きめかもしれませんが、安心感と引き換えということで。

画像1

中には全長3mの6.3mmプラグケーブルと、全長1.2mの3.5mmプラグケーブルが入っています。

画像2

これらのケーブルにはロック機構が備わっており、不意に圧力が加えられた際、勝手に外れるなどのケーブルに負荷がかかるといった事象が発生しません。安全面に配慮した設計なのは消費者として嬉しいですね。その一方で、リケーブルする際はロック機構が働かないので安全性は多少損なわれます。付属ケーブルの品質が高いので必要無いかとは思いますが、そこは気をつけてください。

・本体
本体は白と黒のコントラストが映える、高級感のあるデザインです。

画像3

多少側圧は強めに感じましたが、装着感は良好です。2時間ほど装着しましたがムレが気にならず、快適に過ごすことができました。

音質

一聴してわかるのが、ドンシャリの傾向が強いこと。元気のいい音、という感じに聞こえます。といっても中音域が弱いわけではなく、埋もれることなく耳に届いてきます。低、中、高域に分けてそれぞれ感想を述べますね。

・低域
膨らみのある低域ですが、ボワつきはありません。聞いていると強く押し寄せるような感覚で、この低域がSignature DJの要だと言っても過言ではないように感じました。この音圧が楽しめるような曲と相性がいいです。
・中域
中音域は他の音域と比べるとやや控えめで、必要最低限といった感じです。ただし先述した通り埋もれることはなく、ボーカルは明瞭で前にいるような印象を受けます。男性より女性ボーカルの方が輝いて聞こえるので、かなり私好み。

・高域
高域は密度がとても高いです。音の壁が迫ってくるようなイメージで、情報量が多く澄み渡っています。音が固く鋭いのが特徴的ですが、不思議と刺さるような聞こえ方はしません。この高域のおかげで音全体が煌びやかにまとまっています。

まとめ

今回はULTRASONE様のSignature DJをレビューさせて頂きました。ドンシャリでボーカルも際立って聞こえているので、女性ボーカルのアニソン等はとても楽しく聞くことができると思います。また、インピーダンスが32Ωと高くないので、鳴らしやすいのもポイント。誰でも手軽に素晴らしいサウンドを体感できます。

今回紹介したSignature DJはONZOが貸し出しを行っています。試聴の機会に恵まれない地方の方々にオススメのサービスですので、是非ご活用ください。

ここまでご覧いただきありがとうございました。それではみなさん、楽しいポタオデライフを。

キング