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Unity1weekゲームジャム参加作品「キツネとタヌキ 囲炉裏端の年の瀬。」を作りながら考えたこと

1週間でゲームを作成するイベント Unity1week ゲームジャムに参加しました。
お題は「あける」。タヌキの探しものを部屋中のタンスなどを「開けて」探すというゲームを作りました。
以下のリンクから遊べますので、まずは遊んでみていただけたら幸いです。

こんなことを考えている

最初に、ある時代の暮らしの風景を描きたいという思いがありました。
映画「この世界の片隅に」で片淵監督が、当時の広島の街を詳細に調べて映像として再現されていましたが、そのようなことをゲームに落とし込むことで、インタラクティブな体験として当時の様子を知ることが出来る作品が作れないかということを常々思っております。

そんな壮大なものは1週間でどうこうなるということではありませんが、そんなことを考えながら今作を作りました。

そして今回はこんなゲームを作った

前々回のunity1weekに投稿した作品「ドンドコ、キツネとタヌキ」にも登場した、キツネとタヌキの年の瀬の物語です。
動物を擬人化して描いているのは、その方が客観的に人間を見ることができるからです。鳥獣戯画がそうですね。

今回は時間もありませんでしたので、明治から大正時代ぐらいという曖昧な設定になっております。本当はもっと詳細を調べて作りこみたい...。
登場する道具は、「イラストでわかりやすい 昔の道具百科」という本を参考にしました。

ゲームメカニクスとしては、ポイントアンドクリックや脱出ゲームに相当します。プレイヤーはキツネとなって、タヌキの失くしものを探すというゲーム内容になっています。

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Unityでのこのようなゲームの作り方は、いたのくまんぼうさんの本「UnityではじめるC# 基礎編 改訂版」のサンプルゲームを多い参考にさせていただきました!

タンスの引き出しをすべて開けることができる。という所は今回のお題に沿ったところであり、こだわったポイントです。
参考にしたゲームをあげるならば「シェンムー」シリーズです。
このゲームは1980年代の横浜や香港を舞台に、その時代の街並みが再現されているのですが、建物の中に置いてあるタンスの引き出しをすべて開けることが出来て、さらには中に入っているものに対しても一つ一つ反応があるという詳細の作りこみをしています。

イラスト・音の素材

イラスト素材は、前回に引き続きすべてmichiさんに描いていただきました。
今回の作品では、背景だけでなく、道具一つ一つのイラストを用意するひつようがあったのでとても大変な作業量でしたが、描いていただきました。
作中のBGMについても、michiさんの篠笛の生演奏をしていただきました。感謝します。

(世に出ている長編ゲーム作品というのは、大量の素材を用意する必要があるわけで、それが制作時間がかかる一つの要因なんだなと実感しました。)

1週間でどこまで作れたか

当初の予定では、1話1ステージとして2話を作る予定でしたが、結果としては1話分の作成で1週間が終わってしまいました...。
ですが、2話以降も少しずつ作成を続けて公開したいと思っております!

また、今回のようなゲームの作り方はビジュアルノベルに近く、物語を重視したゲームを作りやすいことがわかりました。
ギミック、アニメーション、話数などをじっくり作りこみ、AndroidやiOSなどでリリースできないかと企んでおります。

以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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