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荒川区 帝国湯

2021.3.13.

今日は大雨。久しぶりの雨だね・・。
雷雨でヒヨって出発が遅れてしまったけれど、こんな日は自宅で片づけに勤しみたい、という家人を置いていざ、出発!

「日暮里」駅からてくてく20分ほど。なんでこんな天気に、長靴履いて下町くんだりを・・。長靴からも水が浸み込んできて、哀しいけれど、到着!
破風造りの建築で、奥の屋根には赤い飾りも。
裏には立派な煙突が。カッコいい。

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例によって、回数券でお支払いして、スタンプをいただきつつ、事情聴取。
大正5年に建てられた銭湯で、初代は石川県能登ご出身で、現在は5代目。祖父、父、兄、母、娘の順に引き継いできたのだそう。三代目のお兄さんは、お母様より先に亡くなられたそうだ。ちなみに、姉妹店は無いのだそう。

先客がお帰りになり、天井を見上げていると「写真撮ってもいいわよ」と女将さん。折上格天井に加え、角が3本になっているこの作り。

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ずずい!と寄りますが、これはとても珍しい造りなのだそう。

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浴場も、お店にとっては残念ながら、お客にとってはラッキーな貸切だったので撮影許可をいただいたので、景色をちょっとだけお見せするね。
手前にカランが並び、センターはシャワーなしの低めのカラン。奥には立派なペンキ絵と、左から白湯、バイブラ湯、生薬湯のレイアウト。いずれも深めの湯船だった。実母散薬湯はとっても濃い目で、気持ちいい。

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この立派な富士山のペンキ絵、お亡くなりになった早川絵師の作品だそうで、時期は不明だが、「美保・松島」と書いてあった。
そして、小さな子どもも楽しんでお風呂に入れるように、ということでかわいらしい絵も加筆をリクエストしたところ、早川画伯はウサギと人参を描き加えたのだとか。なぜ人参・・。

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右端には、母子と犬の散歩風景も。女将さんにいわれて初めて気が付いた。これ、全裸で撮影しています・・。

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そして、ペンキ絵の下の部分には、鈴榮堂の九谷焼タイル絵。題材には、宝船、錦鯉、鶴亀、鯉の瀧昇りなどの縁起のあるものが多く描かれるが、私は鯉しかまだ見たことがない。他にも、桃太郎、牛若丸などの昔話、東海道五十三次などの風景がモチーフとされていたそうだ。

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印もばっちり。これは、「章仙(石田章仙)」なのかな??

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お子さん向けの絵本も並ぶ。最近はお子さん連れのお客さんも多くは無いようなのだけれど・・。またたくさん来てくれるといいよね。

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女性側の中庭。
池には昔も金魚が痛そうなのだけれど、白鷺が来て全部食べられちゃったそうなので、網が貼られている。現在泳いでいる金魚は、常連さんが持ってきてくれた子たちなのだそう。柊も丸い葉っぱに変化してきたらしく、お母さんから「人間も自然も、まあるくなっていくのよ」といわれていたそう。
今日は、子育て中の鳥が来ていて、女将さんも指をさして教えてくれた。
ここで飲む、瓶のコーヒー牛乳、美味しかったなあ。

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お食事中の方、ごめんなさい。
お手洗いは和式で簾ので、ご注意を!

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こんなかわいい金太郎飴が。
チラと見ていると「どうぞどうぞ」と女将さん。

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雪だるまの飴をいただきました。家人へのお土産に。いやあ、いいお話が聞けました。

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お遍路番号 荒川 28
住所 〒116-0014
荒川区東日暮里3−22−3
電話番号 03-3891-4637
ホームページ
アクセス 常磐線「三河島」駅 徒歩7分
休日 月曜
営業時間 15:00−20:00

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