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男性用サウナのレディースデイについて

サウナファンなら、一度といわず、見聞きした名前だろう。

・鶯谷駅「サウナセンター
・上野駅「サウナ&カプセルホテル北欧
・笹塚駅「天空のアジト マルシンスパ
・池袋駅「かるまる
・錦糸町「スパ&カプセル ニューウィング

これらは男性専用のサウナ施設だ。女性の私が決して足を踏み入れることはできない施設だ。このご時世に、性別で利用客を選ぶなんて!という御仁もおられるかもしれないが、男女別利用者数が違うのだから、仕方ない。先日訪問した新宿区「梅の湯」も女性サウナのみ、”感染症対策のため休止中”といわれたものだ。

これは、”差別”なのだろうか?

以前の私、学生時代に遡れば、定食屋へ同級生と連れ立ってお昼に行った際、白米の盛りが違うとかなりムカついていた。「なんで男女で”差別”するのよ!」って。でも、実のところ、これは”差別”ではない。”区別”だろう。平均をとることが正しいことばかりとはいわないが、男性の方が女性より白米を多くたいらげる、というのは事実。平均的体格やエネルギー消費量が異なるのだから、当然だ。そして、飲食店であれば、廃棄量にも大きくかかわってくるだろう。当時も、意地になって大盛にしたり、お代わりをしたりと通っているうちに、「この子は男子学生より食べるんだな」ということが周知されるようになり、1杯目の提供時から、男子学生より多く盛られるようになったものだ。これが、”区別”ということそのものであると思う。

サウナに話を戻そう。
サウナは男性の利用者数が多い。利用者数が多いのでサービスが充実する。サービスが充実すると訪問者数が増える。訪問者数が増えるとさらにサービスが充実する。ということで、男性サウナがサービスが充実する、の三段論法となる。
昨今のサウナブーム以前から、施設数も格段に違うだろうし、サウナがある施設にしても、男女のサウナについて、設備・温度が完全に一致、ということは稀ではないだろうか。男性は高温サウナ、女性はスチームサウナ、男性は水風呂が10度台、女性は20度台など、異なる事項は枚挙にいとまがない。そして、これらも”区別”だろうと思う。残念だなあと思うけれど、これらを乗り越えていくには、同じ人数、同じ頻度で利用者が増えていかないと達成はできない。経営側でも、女性従業員を増やす、女性がよりニーズが高そうなクリンリネスを徹底するなど、条件の整備も課題だろう。

サウナ―の女性も、男性専用の有名施設を利用してみたい、それは十分に理解できる。そして、その声に応えるカタチで、先述の男性専用施設が「レディースデイ」を実施しているのだ。笹塚の施設も、2017年に実施していたようで、その他の施設は今年も実施予定とのこと。

実際、3月に「かるまる」のレディースデイには訪れたのだが、サウナ待ち一時間と聞いて、怯んで帰ってしまった。施設の方々には、その一日のために、男性利用者をシャットアウトするだけでなく、女性利用者のために従業員への研修、女性アルバイトのシフト変更、アメニティの追加など、とても感謝したい。そして、その日に集中する女性サウナ―の熱意にも驚いたし、この動きが女性用施設の充実に繋がるといいなと思った。

とはいえ、私自身、春とは少し気分が変わってきていいて、レディースデイへの参加に興味がなくなってしまった。男性はいいよなあ、との想いより、上記のような「仕方ない」という諦念でもないけれど、「”区別”がある」ということに納得した気分だ。それから、高温すぎるサウナ室、低温すぎる水風呂、開放感ありすぎる休憩スペース、私のニーズに合っているかも”ハテナ”であるということも、理由としてある。長々と書いたが、混んでいるのが嫌だ、というのが一番の理由かも。

抽選するほど人気だったり、人数制限したり、今年もいくつかの施設のレディースデイは大人気の様なので、参加されるサウナ―さんたちの感想を楽しみにしたいと思う。

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