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静岡県静岡市 時之栖 松之湯

2020.08.29

柚木の郷があまりにもよく、一瞬団員から「もうこの辺りでゆっくり…」という態度が散見され、しおり通りの進行の遵守が危ぶまれた。引率者としては、どげんかせんといかん!ということで急遽、肝試しタイム。

柚木の郷から時栖までのおよそ5分程度の道中、ドライバーは私が務めることに。夜のドライブは3年ぶりくらいだろうか。昼のドライブも8カ月ぶり、九州出張時によせばいいのに甘木市からうきは市までレンタカーで移動し、山道で自損事故を起こしたのが最後だ。個人情報保護の観点から、運転技術については割愛するが、それなりに無事に到着した。団員たちへの面目躍如も保たれ、「今後は逆らうな。しおり」とみつを風に言葉外で伝わった5分間であった。

到着直後、わんぱく世代の団員一行はお夕飯に。どれだけ食べれば気が済むのか知らないが、もうお腹も頭もおかしくなっているのだろう。ちなみに団員は40代3名、30代1名と40代が30代を介護するような逆転の発想になっているのだが、世代問わず、とにかく無駄口が多い。

ガガサワとここっは、献立の発注検討中に、メニューの写真の天ぷら・刺身御膳かなんかを見て「この天ぷらの横に置いてあるおろし器のうえの個体はなんだ」「まつぼっくりが写真には載っているけれど食べられるのか」という話題で食いついており、「塩に決まってる」「まつぼっくりは飾りだよ、ばか野郎」というと「ラードかもしれない」「食べられないものをお膳に出すのかこの店は」と肩を震わせている。油で揚げているのに、なぜラードを添えるのか。ラードをおろしてどうするのか。まつぼっくりはもういいから、ここいらでこいつらぽっくり逝ってほしいと軽く思った。発注時に、店員さんに詰め寄るここっとガガサワ。「これは何ですか」「塩です」「ラードではないですか」「違います(怒)」。本当に無駄な時間だった。

お次はここっと肉まんの変顔対決。いい大人が公共の場でやめなさい、と一発でやめさせようと私も参戦し、ココイチの顔を決めると、奥の席に給仕している先ほどの店員さんと目が合ってしまった。最悪だ、出禁になったらこいつらまとめてぽっくりだ。さて、私の発注は辛麻婆豆腐で、以前西東京で辛口タンメンを食べ酷い目にあったが、今回は汗だくだけど安心スマイル。味は特筆すべきことはないが、サウナ前のご飯としては及第点だろう。

集合時間を決め、上の階のごろごろスペースで仮眠し、いざお風呂へ。ロッカーが宿泊者用、日帰り利用者用とずらりと並び、なんとフェイスタオルは使い放題、これはハシゴ者には嬉しい。

ここで誰も興味はないと思うが、団員たちを一言紹介してみたい。

ここ静岡での勤務経験のある「ここっ」。団内の役割としては、ツアーの安全を祈る係、ググる係と誰にでもできそうでいて、誰にでもできる。団内一の食事量、荷物を誇り、どの施設訪問時にも同じタオルを使用しているのに、入館時の無駄な荷物量は何なのか。ぜひ日本の善意なる警官の皆さん、幼気な私ではなく、ここっをプロの目で事情聴取してもらいたい。とにかく無駄に明るいここっだ。 

「ガガサワ」は唯一の男性団員だが、特に性差を意識させないのろのろキャラ。ジェラート選手権でも大きな仕事はしないものの、2位につけるという安定の仕上がり。女性陣の希望や集合時間にも適宜対応し、朝起こしてくれる係も自ら名乗り出てやっている。目立つ行動はないが、総合評価としては高い。ただ、他の団体で評価されるかどうかはまた別の話なので留意されたし。 

「肉まん」は自称「小籠包」で、国民の妹とまではいかないが、団内ではぶっちぎりの幼さなので、妹分として教育的指導されている。とにかくモタついているので、献立発注時は特に店員さんのイライラがこちらにも伝わってくるが、本人は「支払いはPaypayなので相殺」とどこ吹く風。集団行動に弱く、お土産購入はいずれの小売店でも太客として暗躍。なぜか静岡土産もくれたので、事実を書きにくいのでこの辺りで。

さて、浴場は天井が非常に高く、死海の塩のお湯、水素湯、薬草壺湯、打たせありの水風呂、弱めの炭酸泉、温泉、露天の日替わり湯と7つのお湯が楽しめる。訪問時はとても空いていたのでひとり1湯船も可能。特に壺湯は薄めのしきじのようなお湯で、足と肩をかけゆらゆらり。塩湯は、ささくれも心の傷もぐさりとやられる殺虫力。くれぐれも注意されたい。ちなみに味は塩以外もなんか入ってる。水風呂横にはマジックも落ちるほどの洗浄力を誇るシャワーが。ガガサワ曰く、「アメニティでマジック所望だよね」とのこと。そうだね、もしあればイモトやっちゃうよね。

サウナは石炭風味の低温サウナと黄土高温サウナ。どちらもサウナ―仕様ではなさそうだが、高温のロウリュも気持ちいい。その後の水風呂はぬるいが、黒い宮造っぽい天井を見ながらゆったり浸かるもよし、露天に設置されているyogiboでごろごろするもよし。こちらは、上の階のごろごろスペースもとてもよく、本気ごろんをさせてもらった。おそらく支配人はごろごろ界でひとかどの人物に違いない。知らんけど。宿泊の場合はうどん布団だよ!

そしてツアーは最終目的地へ!

サウナ:5分 × 3
水風呂:1分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット

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