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江戸川区 鶴の湯

2021.1.5.

悩ましい残業を終了し、今日もお江戸へ。って、江戸川区の銭湯に行くだけなんだけどね。

ここは都営新宿線「船堀」駅から徒歩5分ほど。どうやら、「船堀三サウナ」の一軒のようだ。「あけぼの湯」、「乙女湯」、そしてここ、「鶴の湯」だ。とても期待値が上がる。

フロントに入ると、お兄さんというと聞こえはいいが、おっさんが座っていて、ちょっとこの方に姉妹店情報は聞きにくいなと思ったので、例によって回数券で支払いしつつ、スタンプをいただく。

脱衣所を超えて、さっそく浴場へゴーウ。
レイアウトは左からサウナ室、100度から110度までと上がり切るようだ。お隣は黒湯の水風呂、源泉だそうで、なにかぷかぷか。ひんやりしつつ、しかしながら、いつまでも入っていたくなる25度。そして間にカランを挟み、外への扉を出ると、黒湯の露天岩風呂!源泉掛け流しなのだそうだ。なぜか磯の香りがするのだが、ぜひ自分の鼻をかっぽじって試してみてほしい。それに気がつかなくとも、安心してほしい。上を見上げて、空が切り取られた姿を感じてほしい。内湯に戻って、改めて天井を見ると、結構な高さの天井で、枠取り線なし。つまり、立ち上るスモークが白い天井に靄をかけ、無限の上空が感じられるのだ。そして、またも黒湯でバイブラ湯。奥には100cm幅くらいの電気風呂があり、電極板それぞれに背を向ける感じで、ベンチ仕様になっている。きっかりセンターを守り奥まで詰めても、ほぼ不感。無感動。無味。無視。ちょっと近づくと、もわわとくるので、はい、これまでよ。そして正面壁沿いにバイブラ白湯、座湯二席。ちなみに壁絵はモザイクタイルで、赤い蜃気楼のような模様だ。

実は、20時半前に入店し、常連さんらしきに目をつけられた模様で、お湯をかけられた。背景としては、床に泡が広がっていて、それをちゃんと流せよ、という意味合いだったのだろうけれど、私は前傾姿勢で洗い流すので、基本的に後ろには広がらない。念のため、別の日もチェックしたのだけれど、ぶわさ!とお湯をかけられるほど泡を垂れ流してはいなかったと思う。とはいえ、人は感じ方それぞれ。ちなみに、普段洗ったあとは桶でお湯を背向かいのカランサイドから自分のカランに向かってお湯を流し、床が滑らないようにしているのだが、常連氏は向こう側から私の方に向かってざばん、だったのだ。

そんな一件はありつつ、しかし、ここのサウナ。テレビのチャンネルの感度がいいね。うちのと大違いだよ、このやろ。ちなみに我が家のテレビはわらしべ長者的な懸賞で当たった50インチのプラズマである。チャンネルはいいのだ、ここの温度、油断していると数分で10度上がっている。

ドアがやや閉まりきっていないサ室に入り、「扉閉めてもいいですか?」と入ると、「いいわよ、あと、チャンネルもご自由に。私、もうすぐ帰るからさ」とチャンネル権ゲット!御多分に洩れず、千葉テレビの落語にさせてもらった。ていうか、千葉に片足突っ込んでるのね。ふむふむ。常連さんには「え、落語好きなの?」と聞かれ、たまたまそのタイミングで三遊亭圓歌が演っていたので「はい、好きなんですけど、この人はちょっと・・」と回答。常連さんは、定休日の水曜日以外は毎日来ているそうで、この辺りの他の銭湯では室温が物足りないそうだ。その銭湯は、「あけぼの湯」であり、「乙女湯」なのだそう。いやホント、ここは7分が限界かもしれない。ちりちりと乾かされ、干され、汗が止まらなくなる。

サウナも黒湯の水風呂も気持ちよくて、しめには黒湯の温泉で気分を上げよう。

お風呂あがりには女将さんにフロントが代わっていたので、姉妹店情報をチェック。こちらはなんと!十代目なのだとか。ちなみに姓名は十六代目だとかで、もうその歴史の長さのなんとやら。江戸時代に遡ること、先祖のおばあさんが、新川を材木を舟で運ぶ人びとの休憩所としてお風呂屋さんをはじめたのがそもそものはじまり。実はもともとは野菜と海苔農家で、お風呂は片手間だったのだとか。この辺りでも江戸の海苔産地だったわけか。ちなみにあけぼの湯と乙女湯は親戚関係にあるそうで、ご本人たちも知らないこともここの方は知っているのね。生き字引ですね。

そういえば、脱衣所では常連さんたちが風呂桶をさして「あの忘れ物、誰も取りにこないわね」とおしゃべりしている。そんな人いるのかいな、と思ったら、G-SHOCKを忘れ物してしまった。がーん。今週中に取りに伺わねば。


お遍路番号 江戸川 54
住所 〒134-0091
江戸川区船堀2−11−16
電話番号 03-3689-0676
ホームページ
アクセス 都営新宿線「船堀」駅下車、徒歩5分
休日 水曜
営業時間 15:30−24:00

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