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足立区 タカラ湯

2021.2.7.

今日は市を跨いでとある図書館へ。
ランニングを兼ねて、12km走って向かう。
いつもと違うコースというのも、新鮮でいいね。
全く同じコースだとしても、逆から走ると、当然だけれど景色が違う。
景色が違うと、足取りが変わる。
同じ景色だとしても、考え事や脚の動きなども異なるので、日々、同じという事はない。
当たり前のようなそんなことがわかるだけでも、いいルーティンになっている。

図書館から帰ってシャワーを浴びて、ボーっとしつつ、今日は家人が休日出勤なので、ハシゴチャンス!
お風呂をハシゴする、ということに何か意義があるわけではないけれど、同じ日に複数訪問することで、混雑具合など比較はしやすいと思っている。その代わり、内装などをしっかりメモしておかないと、忘れてしまうのだけれど・・。
そして、ハシゴをするには、そのエリアに何軒も銭湯がある、という事が条件になる。例えば、町田などは2軒あるものの、いずれも駅から歩いて50分ほどのようなので、移動だけで200分もかかるというのは本末転倒。まあ、本末というのが何か、という事は置いておくけれど。

ということで、今日のエリアは足立区だ。
ほぼ初めまして、の「北千住」。
自宅から「狛江」駅まで2kmほど走り、千代田線で一本、電車では読書をしながらゆっくり向かう。

「北千住」駅はかなり大きな駅で、ルミネも丸井も擁し、ターミナル駅という印象だ。駅の東西で雰囲気が異なる印象。商店街も多く、少し離れると静かな住宅街、生活のしやすそうな街並みだ。

銭湯も駅を中心に東西で8軒もあり、これはハシゴ銭湯にうってつけの町だね。
というわけで、銭湯に向かうと、行列のお店が。洋菓子のアウトレット店のようだ。チラッと見たけれど、今日はパス。

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商店街のパトロールも結構好きなので、そぞろ歩きが楽しい街は大歓迎だ。
こんな小さな駐車場もある商店街を進んでいく。しかし、無理やり作った感が否めないね。

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通り沿いの「エスディコーヒー」という、銭湯グッズの扱いもあるコーヒー屋さんもチェック。北千住にある全銭湯の屋号を入れたタオルなども揃っている。銭湯ファン以外にも人気のカフェのようだ。

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駅から徒歩20分の「タカラ湯」に向かうには、おそらく漏れなく「大黒湯」も通過する。「大黒湯」といえば、「キングオブ銭湯」なのだけれど、参考までに名付け親は町田忍氏です。それについて思うことは、次号に譲るとして・・。
こちらも「キングオブ縁側」「キングオブ庭園」と称され、男性サイドの縁側から眺められる日本庭園が、「キング」に値するのだとか。浴場からは石燈篭や錦鯉が泳ぐ池も見られるのだそう。一方、サウナは女湯のみということで、水曜日のみ入れ替えているのだとか。WEB1010の紹介記事はこちら。

外観は、二段構えの千鳥破風の立派な宮造り建築で、記事によると昭和13年築なのだそう。懸魚は鶴と七福神と何ともおめでたい。

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そして、「沸いてますよ、開店していますよ」の意味の「わ」板がかけられていて、何ともかわいい。

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このガラスも何とも言えない味わい。

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例によって回数券でお支払いし、スタンプをいただく。
フロントのお父さんに取材をすると、初代は東京出身で、現在三代目、板橋区「アクアセゾン」は店主のいとこが経営しているのだそう。板橋もかなり件数の多い区なので侮れない。近々遠征しなければならない。

さて、フロントの奥には応接セットがあり、その先にはガラス戸で仕切られた縁側がある。お庭を見ていると「どうぞお履きください」といわんばかりにサンダルがあった。となると、履いて歩くよね。
はい、アウト。完全にアウト。男性湯側に出てしまい、おじいやんの裸を見てしまいました。ごめんなさい。
水曜日は先にも書いたように、男女入れ替え日なので、皆さんお気を付けください。ダメ、ゼッタイ。
でも、美しい庭だよね。なかなか来られなさそうだけれども、サウナなしでもあるけれども、水曜日もお邪魔したくなるようなしつらえだ。

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というわけで、焦った後はお風呂に入りましょう。恥をかけ流そう。
ということで、正面は中島盛夫氏の小さな額入り富士山。
レイアウトは、手前にはカランと立ちシャワー三席、そして左から、優しめのジェットバス、ペンギン風呂というペンギンの置物からお湯が流出する白湯、バイブラ湯、かなり弱目というかほぼ感じない電気風呂、柔らかめのペパーミントの日替わり湯、体感18度くらいの水風呂が並んでいる。
日替わり湯と水風呂の上には、閻魔様に焼かれ茹でられる罪人たちが描かれており、何とも意味深だ。そして、湯船のいずれかがゲルマニウム温泉らしいのだけれど、どこだったのだろう。
さらに、水風呂正面の階段を上がると、フィンランドから輸入したというセルフロウリュのできるサウナ室。これはいいね。60度くらいだけれど、常連さんが水を汲み、ラドルで二杯、目を瞑ってみて。するとそこは・・フィンランドなわけないだろうが!ここは北千住です。

北千住でありながらも、勝手な先入観があったのだけれど、天井も茶クリームというような色味だったり、グリーンが配されていたりと、とても落ち着く。
そして、開店間際だったからか、常連さんが多く、背中を流し合ったり、「2月11日にはトポスが開店するから、朝並ばなきゃね」というおしゃべりが3回は聞こえた。このような状況であっても、並ばなればいけない宣言が下されているというわけだ。

本当に、ゆったり、お湯もよし、サウナもよし、きっとお庭もよし、良いことづくめのお風呂屋さんでした。お庭徘徊にはご留意を!

お遍路番号 足立 7
住所 〒120-0041
足立区千住元町27−1
電話番号 03-3881-2660
公式ページ
アクセス 東京メトロ日比谷線「北千住」駅よりバス。「千住桜木町」下車、徒歩5分
休日 金曜
営業時間 15:00−23:30

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