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板橋区 岩の湯

2021.8.11.

今日も元気にハシゴ銭湯。
二軒目は、「中板橋」方向にてくてく20分ほど向かう。

開店時間より少し前だったので、外で待機していると、入店していくお客さんがちらほら。「?」と思って、中をのぞくと、玄関をちょうど開けてくださる店主の姿。「もう大丈夫ですよ!」と迎えられ、お邪魔しまーす。

例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプやらシールやらをいただきつつ、事情聴取を。どうやら店主がお話好きで事情聴取が捗る。
現在二代目で、先代は富山県、奥様は新潟県のご出身で、最盛期にはお店を志村、赤羽、向島などに五軒持っていたそうだ。そして四人の息子にそれぞれ引き継ぎ、直後に一軒は廃業したのだそう。現在は店主のお兄さんが営む北区「岩の湯」が残るのみだが、店主曰く、あと二年くらいでそちらも辞めるつもりとのことなので、お遍路のみなさんはお早めに。

脱衣所、浴場ともに、外観の宮造り同様、古き良き銭湯の姿。
浴場は、正面には立派な富士山と五重塔のペンキ屋で、2021年7月13日の中島盛夫氏の作品が壁面一杯を飾る。

手前にカランと立ちシャワー、そして桶が並ぶのだが、何と半分は白ケロリン!こんなに揃っているのも珍しいが、男性サイドは全て白なのだとか。お風呂上りには桶の秘密も開示してくださり、今日使ったケロリンは、一日洗剤につけ置きし、水洗い。つまり、二セットあり、日々入れ替えて使用しているそうだ。

湯船は左から、座風呂、スーパージェット、ジェットバス二席、男湯側に向けられた寝風呂二席のレイアウト。これまた事情聴取でお湯の作り方についても教わったのでご報告を。湯船の洗浄後、6割くらい夜のうちに浴槽に入れ、翌日60度まで上げたお湯を循環させ、4時間かけて適温を作っていくので、細菌なども高温で滅菌され塩素薄めにしているのだそう。
そのためペンキ絵の傷みも他店ほどは進まず、6年ほど維持できるとのことで、絵師自身も「描き直すの勿体無いね」とおっしゃるのだとか。

ちなみに塩素の使いすぎも備品を傷めるが、使わなさすぎもよろしくないということで、その見分けかたを教えてくださった。特に薬湯で顕著なのだそうだが、色濃く澱んでいると、塩素がほぼ入っていないのだそう。 今日の薬湯は、香りで「もや」を当ててしまう。うん、サガです。薬湯は他にも生果実を入れたり、業者さんから賞味期限切れのコーヒー豆が集まってくるそうでコーヒー風呂なども実施しているのだとか。

なお、銭湯の日のタオルの秘密まで教えてくださった。こちらでは10/1ー10に歴代タオルを展示するそうだ。2000年頃は一軒あたり50枚が協会から無料配布されていたが、2006年頃からは35枚に減少、不足分は各店が35枚ごとのロットで購入しお客さんに配布しているそう。単価はわからないが、台東区「萩の湯」などはすごい出費ね、1800枚も配布するわけだから。ちなみに、毎年デザインの異なる記念タオルだが、一度だけ同じデザインで2年連続というタオル配布があったそうで、ぜひ展示の際に再訪したい。個人的にノベルティは集めたいが、裏話を聞くと申し訳なくなる。

引き止められた形での聴取となったが、「ご褒美だよ」とポカリをくださった。ありが湯!またきます!

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夕ご飯は家人と待ち合わせ、大手町・KITTEの「回転寿司 根室花まる」に。
ここ、美味しいのだよ。
旬のトウモロコシに・・

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トロさば!

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甘えび!

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大トロ!

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はい、こんなに食べちゃった。ごちそうさまでした。

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お遍路番号 板橋 1
住所 〒174-0071
板橋区常盤台1−34−10
電話番号 03-3960-5389
ホームページ
アクセス 東武東上線「ときわ台」駅下車、徒歩5分
東武東上線「中板橋」駅 徒歩8分
休日 金曜
営業時間 16:00−23:30

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