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中野区 千代の湯

2020.10.09

往路は丸ノ内線「新中野」駅から歩いて行ったが、徒歩10分くらいか。鍋屋横町の道から歩いていくのがわかりやすいと思う。ちなみに復路は中央線「中野」駅まで徒歩12分程度。雨の中はやや遠いけれど、中野駅からはバスもあるそうだ。

こちらは、千鳥破風造りだそうで、外からもどーんと「THE 銭湯」の様相だ。夜行ったので、しっかり観賞したいのならばお昼に行ってみてほしい。

例によって番台でおじいさんに回数券をお渡しし、スタンプをいただく。姉妹店について伺うと、お母様の時代に二軒経営を始め、神奈川県鶴見「藤の湯」とこちらを創業し、お兄さんが藤の湯を、弟さんがこちらを引き継いだそうで、藤の湯はお兄さんの死後廃業されてしまったそう。残念だ。

おじいさんが番台なので、少し離れた位置で着替えを始めようかなと思ったら、貸切の女湯船におじさんが!「あ、あのおじさんは・・」と番台さんにお訪ねすると「あ、桶を片付けているので、ちょっと待ってね」といわれ、少し待ち入浴。中に入ると見附島と描かれたペンキ絵ときれいに並べられた木桶、手前に洗い場と立ちシャワー二基、奥にはバイブラ湯、マッサージ湯二席がある。マッサージは背中を当てると、出力のパワーが少し弱まるタイプではないかと思う。押せば引っ込んで、隣から出ているのかもしれない。で、驚くことに、マッサージ二席の間には吸い込み口のようなものがあり、若干吸い込まれてびっくりする。

洗い場のカランは強め、シャワーはかなり弱めで、洗髪に結構時間がかかると思う。木桶というのはいいものだなあ。きれいに洗ってあるので、ぬるぬるしないし、水浴びの時もばさーっと気持ちいい。ぜひ使ってみてほしい。

サウナは無料の乾式だそうで、入ってみるとすきま風がぴゅうぴゅう。室内にはナショナル製と三菱電機製の二台の遠赤外線ストーブが架けられており、その間に四席の椅子が鎮座する。見上げると、屋根の上に緩衝材が貼られ、断熱しているように見せかけているも、どこからか涼しい風が。
体感で45度くらいだろうか。ここをサウナといっていいのかどうか、やや躊躇うが、ぜひサウナ好きな方に追跡調査をお願いしたい。ちなみに水風呂はなく、水シャワーかカランかで代用。
参考までに、私は若干ビビりながら入ったこともあり、結構汗はかけたと思う。いい汗、といっておきましょう。

サウナ中に、従業員出入り口がパッと空いたので、オジサン再来か?と思うも、お母さんが。お風呂上りに番台さんに代わったお母さんにペンキ絵について質問すると、丸山清人画伯の作品で、見附島というのはお母さんのご出身らしい石川県の島なのだそう。ヨットも描かれていて、鮮やかな絵柄。ペンキ絵が出身地というのは、番台からも眺められて楽しんだろうなあ。

こちらは清潔感、駅からの近さなどを求める方にはおすすめしないが、番台のおじさん曰く、ドラマ撮影でよく使われているとのこと。『相棒』『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』でも出たのだそう。とある元国民的グループのとあるメンバーもプライベートで何度か来たとか来ていないとか。

再訪し、サウナファンと一緒にサウナを楽しみたい。

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