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練馬区 松乃湯

2020.11.18.

都庁前で仕事が終わったので、月曜火曜が定休日で、閉店時間のかなり早いこちらに。
なかなか来られなかったんだよなあ。最近多用している西武新宿線に30分ほど揺られただろうか、「武蔵関」駅から徒歩7分ほどてくてく商店街を歩き、住宅街を進んで到着。

例によって回数券とサウナ代270円を支払うと、サキー(※サウナキー:サウナを空けるためのプラスチックなどのカギ)と塩を渡される。2時間制ということも肝に銘じつつ、フロントから階段を上がり、脱衣所に。
ちゃんと数えたわけではないが、心なしか注意書きが多いように感じる。来る前にも、なんとなくは感じていたが、他の銭湯に比べてやや厳しい印象なのだ。とはいえ、フロントのお姉さんの感じもよく、姉妹店がないことも教えてくれたので、さっさと着替えよう。

サウナも二種あり、水風呂を挟むレイアウトでドライと塩と。塩はスチームでもミストでもないのだが、湿度しっかり、とても汗をかける。いずれも70度強ではあるが、いいコンビネーションだと感じた。水風呂もやや塩素臭は漂うが、私は好き。

レイアウトは、手前と奥に時々カランが並ぶ。シャワーが一見するとかなり高い位置に設置されているのだが、とても繊細でよかった。軟水ではないが、優しく、かつ、しっかり洗える。半露天スペースには、手前から40度くらいのジャグジー、42度くらいの熱湯、二段ほどの踊り場を上がると炭酸泉がある。天井が開いているかどうかは見えなかったが、時折吹いてくる夜風が気持ちいい。この階段というか段差がたいへん素晴らしく、サウナ後や温冷浴後に、ここに座って脚を伸ばせば、最の高だ。そして、立ちシャワー、座湯、ジェットバス、エステバス、電気風呂に打たせ湯だ。もしここに日替わり湯があったとしたら、全湯種があるといえてしまうのではないだろうか。あ、立ち湯だけないか。

サウナも2室あり、手前から70度ほどのオートロウリュあらのドライサウナ、20度ほどの大きめの水風呂を挟み、同じく70度ほどの塩サウナが並ぶ。どちらもしっかり汗がかける。湿度が高いからなのか、12分入っても苦しくならない。汗を流して、水風呂に。身体をぐんと冷やして、先ほどの踊り場に行くもよし、カラン前で座り込むもよし、ゆっくり休める。

お風呂も多種多様なので、しっかり楽しみたいならば、事前に時間延長をしておくべきだと思う。きっかり2時間では全湯種を楽しめないからだ。奥の炭酸泉も、37度とあるが体感34度くらいかな、この時期ならずっと入っていられる。本当に強炭酸なのだ。冷えたら、隣の熱湯で締めるもよし、打たせ湯やジェットバスでチャージするもよし。

さて、「今日の電流」のお時間です。
サ友で長野県サウナー四天王(自称)のあかさんの真似をさせてもらうと、電気トークは軽く見積もっても8割の人は興味がないと思う。しかしながら、いまは空前の「電気風呂」ブームだ。例のサイトでのまきぞう氏の発言が発端となっているといっても、もの好きな2割の誰もが異論はないだろう。ここも電極版が完全に向かい合っておらず、高さは同じだ。それはいったい何を意味するのだろうか。そう、それは、左右非対称のボディメイクをするためだ。なぜか?自分の身体で電気とお話ししてみてほしい。

最新ではないものの、新型銭湯ではある。似た銭湯を挙げよ、と銭湯検定出題されたなら、渋谷区「羽衣湯」だと答えるだろう。設計も似ていると感じだし、空気感というのが同じだった。
いやあ、天国すぎる。感心したのは、湯船のヘリや座面、通路の床タイルなど、どこも滑り止め加工がなされていること。ツルッといかないので、お年寄りも私自身も安心だ。安心して入浴していると、2時間なんてあっという間。3時間コースが適当かなあ。追加料金をお忘れなく。

惜しむらくは、遠いこと。JRや京王線の新宿駅からなら、40分は覚悟されたい。行く前は、注意書きの多い店の印象と閉店が早いという事実から、いつか行きたいリストだった。いまは、毎月行きたい、に格上げ。京王線の仲間のみなさん、遠い、遠いよ。でも、とにかくいいから。ここは延長して再訪決定!

サウナ:8-12分 × 4
水風呂:2分 × 4
休憩:10分 × 4
合計:4セット

ちょいと、感想。
正直、ルールまみれの銭湯だと思っていたけれど、ルールというのは、伝えたい人には伝わらないものでもある。哀しいかな。
18時過ぎから2時間きっかり滞在したが、常連と思しき2名の行動に驚いてしまった。自前のサウナマットを、サ室内に設置されているマットでぎゅうぎゅうと拭いたり、浴室全体に聞こえるような大きな声でしゃべったり、他にも、貼り紙に反して寝転がる人あり、タオルをサ室に干す人あり、終いには、お風呂セットかご一式乾かしている人もいた。
エリアの特性ではないと思いたいが、本当にマナーっていろいろだよね。

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