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江戸川区 あけぼの湯

2021.1.26.

今日は不規則な午前在宅、午後出社という働き方。
朝、11kmをざっと走って、昨晩のハシゴ銭湯の際の小走りが、結構脚に効いていることを確認。やっぱり身体は反応が早いなあ。

ここまで走り込んでいるのは、何かレースがあるからということでもないのだけれど、いまレースに出たら、サブ4も遠い夢ではないような気もする。とはいえ、もうしばらくはマラソン大会も実施はないんだろうね。サブ4の夢は夢で持ち続けて、練習は練習で続けてみよう。

さて・・。1/2から続けてきた、江戸川区銭湯全攻略、本日がゴールなのでございます。というわけで、若干の残業帰りにゴーウ!
先ずは都営新宿線「船堀」駅の名物、船堀タワーをパシャリ。これ、なんなんだろう・・。

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実は「船堀」駅で夕飯を摂っていて、その後てくてく5分ほど歩くと到着!1階、2階ともに銭湯の建物なのです。

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下記の図面はサイトから引っ張ってきたのだけれど、1階は玄関の他、広めのロビー、軽食のできる食堂、そして男女別の脱衣所に繋がる。外の看板からの情報でも、設備の充実が伝わってくるので、否応なしに期待が高まる。さらに、お湯は全て無色の天然温泉なのだそう。ちなみに食堂は、20時の段階で閉まっていたようなので、利用前に電話などでご確認をどうぞ。

女性側は、コンパクトな脱衣所、同じフロアには洗い場、奥から露天風呂、弱めの電気風呂、寝風呂三席、深めのジェットバス二席が並ぶ。
そして不思議な造りなのだけれど、脱衣所に戻り、2階への階段を上ると、遠赤外線サウナ、水風呂、屋根付きの岩盤泉、扉を開けると洗い場、スチームサウナ、奥にはモザイク画が飾られ、その下にジェットバス二席、牛乳風酵素風呂という丸い浴槽が並んでいる。多くのお客さんは、どちらかのフロアのみ利用、という使い方のようだった。

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さて、入館後、例によって回数券でお支払いし、ダブルスタンプをいただいた。フロントの女性が愛想がどうかなあという印象だったので、姉妹店については伺わず。調べはついているのだ!

調べについては、下記の通り。こちらのお店のサイトからの受け売りと、同じく船堀の「鶴の湯」の女将さんからの証言をもとに、まとめてみたよ。
創業は1773年とのことで、徳川家斉が生まれた年だ。え、誰?ってなるよね。私も日本史はめっぽう弱いので、いや、世界史も同じくだけど、江戸幕府第11代征夷大将軍なのだそう。ちなみに、私が好きな酒井抱一は当年12歳、という年だったようだ。江戸琳派の開花するまさに前夜、といってもいいかもしれない。安永2年から令和3年まで248年営業しているというのは、都内でも最古のようだということはわかっていただけたかなと思う(参照記事wiki)。
では、創業の背景をふりかえってみよう。
そもそもは慶長年間に舟問屋として開業したのだそう。栃木県小山市に「乙女」という名の村里近くの「乙女河岸」に「乙女屋」という運業を始め、そこから江戸に物資が運ばれたのだとか。「鶴の湯」でも仰っていたけれど、移動の途中の船頭さんたちの休憩所として、飲食を提供したり、湯屋を始めたりという流れだったのではないかと推察する。水運から陸運に移行してからは、舟問屋から撤退し銭湯が本業になったのだそう。先代のお父さんが「乙女屋」の次男で家業を継ぎ、ちょっと細かい話になるけれど、「乙女屋」は本家が旧家、分家(あけぼの湯)が老舗を継いだのだそう。分家として勘定すると、3代目創業からは現在20代目になるのだそう。「乙女屋」も「乙女湯」としていまに至る。
ちなみに上記記事でも取材されている19代目は、会社員から先頭のお嬢さんの元、婿養子に入ったのだそう。その後、休憩スペースで飲食提供をはじめたり、周辺で温泉が湧いたという話を耳にし、1997年に井戸水を調査したところアルカリ性天然温泉だったことが判明したり、売り文句を増やしていった張本人。2001年10月には1階に露天風呂を新設したり、1996年頃には、スーパーマーケットに貸していた1階部分をお風呂にしたりと、大改装していまに至る。
ついで情報だけれど、2011年3月11日の東日本大震災では、浦安などの液状化の記憶も新しいのだけれど、千葉に片足突っ込んでるこのエリアも、大変だったのだそう。電気・ガスが止まってしまったものの、温泉を求めて多くのお客さんが来店したのだそうだ。ちょっと前の記事の引用なので、参考程度だけれど、休日は約500人の来店があった当時、震災直後は2000人が来店したのだそう。

さて、歴史はこの辺でいいでしょう。
話を入店時に戻そう。
フロントで、私の後ろに並んでいた女性もお遍路スタンプを集めていたようなので、脱衣所でちょっと聞いてみた。「スタンプ、集めているんですね」というと、「スタンプを押すためにわざわざ出かけたりはしないんですけどね」とピシャリ。おおう・・ぐうの音も出ねえ・・。

気を取り直して、1階フロアに。
露天風呂はかつてはどう行き来していたのだろう。2階から1階には外階段だったのかな?現在は洗い場から露天風呂まで、水に濡れずに向かえないので、ちょっくら面倒かもね。でも広々、気持ちよいお風呂。電気風呂は、電極板も私もお互いにまったく微動だにせずに立ち去ることに。弱めなのかしらね。ここのおすすめは、深いジェットバスだな。立ち湯でもあり、結構強めのジェットがお好みの場所に当てられそう。1階は全体的にぬる湯のようですね。

気になる2階にも、ゴーウ。
洗い場の奥の一風変わった白い液体は、牛乳風味の酵素風呂ということで入ってみた。炭酸泉みたいな浸かり方がいいのかもね。ちなみに流れるプールの渦のようにジェットが当たるのだが、流れるようで流れない身体。体重も落ちたし、25インチも無理やり入るようになったのだけれど、まだまだか。もっと絞っていこう。
ここには2種類のサウナがあるそうで、まずはドライサウナへ。入ってみると、常連さんらしき60代、70代の奥様方と同世代くらいの女性がスタンバイ。健康についてのおしゃべりに花が咲いている。
70代の方(後に聞くと、78歳だった)に「ここ、はじめて?」と聞かれ「はい、調布から来ました」と答え、おしゃべりinサウナに合の流。江戸川区銭湯のスタンプラリーをしているというと、「あら、この人もよ」と60代の方も現在二周目をやっているということで、どこのサウナ、銭湯、常連さんのマナーがよかったかよくなかったかなどを情報交換。私は「イーストランド」、船堀と京成小岩の「鶴の湯」、平井の「吉の湯」と「旭湯」がよかったとお伝え。若干は爪痕残せたのではないだろうか。
サウナの後は、すぐお隣の水風呂、そして岩盤泉脇の休憩椅子でボーッと一息。何故かとっても気持ちいい。4セット程続ける。
そういえば、スチームサウナもあるんだよな、と浴場の中の扉を開けると、もくもくとスチームが出たばかりのようで、座面に座ると激熱。あっつあつすぎて、30秒もいられなかった。ここは漏れなく、サウナマットが必要だと思われるので、ご留意を。

とっても名残惜しいのだけれど、90分、楽しませてもらい、サウナ室の皆さんにご挨拶して、一路調布へ。ああ、ここは本当に最高だな。スーパー銭湯なんか行かなくてよくなっちゃうよね。

さて、夕ごはんはカレーのお店「バンゲラズ スパイスラボ」でフィッシュターリーをいただいたのでした。フィッシュフライもカレーもどちらもとても美味しかった。お土産にはバナナパンとチーズナンも。このナンがまたね、最高に美味しかった。ほんとはみんなでワイワイ食べたかったなあ。また行こう。

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お遍路番号 江戸川 55
住所 〒134-0091
江戸川区船堀3−12−11
電話番号 03-3680-5611
ホームページ ホームページ2
アクセス 都営新宿線「船堀」駅下車、徒歩5分
休日 木曜・第3金曜
営業時間 15:30−23:50
日・祝日は14:00~24:00

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