21-22シーズンのインフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種、今シーズンは受けましたか?

10月1日から今シーズンのインフルエンザ予防接種が始まりました。当院でも例年通り接種を行っております。予防接種が始まった当初は製造されるワクチン数が昨シーズンと比べて少なくなるため、不足となることも心配されましたが、当院ではどうやら今シーズンはワクチンの欠品は避けられそうな見込みとなっています。インフルエンザワクチンは、毎年10月1日から接種解禁になるんです。解禁と聞くとボジョレーヌーヴォみたいな気がするのは私だけでしょうか。

昨シーズンはインフルエンザが全く流行しませんでした。さらには新型コロナワクチンの接種に注目が集まっているということもあるのですかね。現時点では当院での今シーズンのインフルエンザワクチン接種はやや少なめの印象です。例年(昨年は除く)の約9割程度ではないかと思います。希望者が殺到し混乱することもなく診療を続けられております。順次供給されるインフルエンザワクチンは12月中旬ごろで出荷が終了する見込みであり、当院では1月末まで接種を行っております。

インフルエンザ予防接種、今年はやった方が良いですか?

さて、今シーズンはインフルエンザワクチンを接種した方が良いのか?しなくても良いのか?という質問を受けることがあります。昨シーズンは皆さんの衛生管理が完璧だったこともあり、まったく流行しませんでしたね。今シーズンは流行するかどうか、こればかりはわかりませんが、おそらく過去のような大流行にはならないと思います。ちなみに東京都からの定点報告では、現時点では昨シーズン同様になりそうな予感です。しかし、新宿区内の医療機関でインフルエンザ陽性者が出たという話はわずかですが耳にしましたので、全く0ではないです。

東京都感染症情報センターホームページより。赤が今シーズン。インフルエンザは12月~2月にかけて患者数が増加する傾向にあります。


とはいえ、インフルエンザの流行するシーズンはこれから。昨シーズン同様、マスクや手洗いをこまめにしながら、感染対策は続けましょう。

で、本題に戻りますが、インフルエンザワクチンを接種するべきかどうか。接種することでデメリットの心配のある方は、無理に接種しなくても良いのではないかと思います。しっかり予防はしてくださいね。感染により重症化のリスクがある方、妊婦さんや高齢者、流行期に受験等の大切なイベントのある方とそのご家族は、しっかりワクチン接種をして予防をした方が良いと思います。抗体がスタンバイOKになるのはワクチン接種して約4週後です。該当する方はそろそろ接種をお勧めいたします。

なんだか当たり前のような記事になってしまいました。でも、その当たり前の積み重ねが健康を維持するのには大切です。裏技のような情報よりも、日々の心がけ。元気に冬を過ごしましょう。今冬は寒くなるそうです。


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