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2022年のスギ花粉症が本格的に始まりました。

3月の足音が聞こえてきました。今年の冬は特別寒さが厳しかったですが、ようやく春の陽気を感じられるようになってきました。

暖かくなると気になるのはスギ花粉です。
例年新宿では2月中旬あたりから本格的に飛散が始まりますが、今年は気温が低い日が多く、例年よりもだいぶ遅くなって飛散量が増えてきたようです。

日本気象協会から、2022年スギ花粉飛散予測(第4報)が発表されました。
これによりますと、東京は例年に比べてやや少ない予報になっています。
ちなみに昨年も花粉飛散は少なかったので、それに比べると同等~やや多い予報です。
どうやら大量飛散にはならずに済みそうな気がしますね。

スギ花粉は気温が高くなり、乾燥した風の強い日に特に多く飛散します。
実際にどれくらいの花粉が飛散しているのかを確認できるサイトがいくつかあります。

1つ目はウェザーニュースのポールンロボ観測データ。
こちらは各地に設置された自動計測機で調査しています。正式な計測方法とは異なるようですが、花粉飛散の傾向を確認するには有用です。

2つ目は東京都アレルギー情報navi。
こちらはリアルタイムではないものの、花粉飛散量を合計を表示してくれるので、予測値と比較してあとどれくらい飛散するのかなどを知ることができます。ちなみに今シーズンのスギ・ヒノキ花粉飛散の予測最大値は千代田区では5800個/cm2のようです。

3つ目は、五反田にあります遠藤耳鼻咽喉科アレルギークリニックのホームページです。都内の花粉情報をクリックすると、花粉飛散の状況を確認することができます。数字だけでなく、コメントも大変参考になります。


これらのサイトを確認すると、令和4年2月26日土曜日から今シーズンのスギ花粉飛散が増えていることがわかりました。今日の診療(2月28日)でも、週末から症状が増悪したと訴える患者さんが多く来院されていました。今週は東京では気温が上がりそうですので、花粉飛散量も増えるだろうと予測されます。毎年症状のひどくなる方は、しっかり準備をしておきましょう。

もうひとつ、スギ花粉が飛ぶタイミングについてnoteしておこうと思います。

スギの雄花は、早朝に花が開き花粉を飛ばします。
その花粉は風にのって、午前中に都内へ飛散してくることが多いです。気温の高くなる昼過ぎごろにはすこし落ち着きますが、夕方に気温が下がると空気が冷却されるのとあわせて、上空を舞っていた花粉が地表へ降りてきますのでもう一度症状が生じやすくなります。
ですので、通勤通学時の朝夕にはマスクを着用して花粉症対策をしていきましょう。それもコロナ禍によりみなさんしっかり守れていますので、症状が軽く済む方も多いかもしれませんね。

スギ花粉シーズンが本格的に始まりました。これからの1か月はシッカリ予防して、桜の季節を迎えたいですね。

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