【Day30:腕の見せ所】

地域おこし協力隊として、地元の福岡県八女郡広川町にUターン。
2022年1月より、学習教室「irodori Study Lab」を運営している井上涼です。
irodori Study Labでは、ICTを活用し、一人ひとりの興味関心に合わせた探究学習、そして、英語学習を通して「想定外の未来をつくる」ことをコンセプトに活動しています。

今日は新しい児童の体験初日。
イベント経由からの参加だったので、ある程度自分との関わり方はわかっているものの、他のお友達たちとは初対面。

うちは小学4年生からを基本的に受け入れているのだけど、その子はローマ字も覚えており、タイピングもできるということで小学2年生から受け入れることにしました。

これが本当によかった。とにかく場を盛り上げてくれるししっかりしている。年齢だけで人を判断してはいけないなと、子どもたちを見ていると本当に思う。自分の中で目標を立ててきちんと達成していく。それまでダラダラと過ごしていた上級生たちもその子の姿を見て、「あいつがやっているなら俺もやる。」と、自分から何も言わなくても便乗してやり出す。ここが異学年でやることのよさである。

サッカーでもそう。やっていない子を無理矢理やらせるより、できている子に引っ張ってもらって底上げした方が大人が言うより効果があるし、結果的にチームとして強くなる。僕も、「あの子がやっているからあなたもやりなさい。」と比較するような言い方は絶対にしないようにと心がけている。

一方、水曜日が小学生が4人となり、対話をしたり自分のプロジェクトに取り組んだりと、自分を表現することが多いので人数が増えるほどそこの場づくりはとても難しくなってくる。子どもたちも意見がぶつかるしまだまだ心地のいい関係性が築けているとはいえないのが正直なところ。今日は初めて対話をしてみたけど、落ち着いた雰囲気でやれたかといえばそうではなかったし、みんなが気持ちよく発言できたかと言われればそうでもない。

これは、みんながまだ慣れていないということもあるけど、一番はファシリテーターの僕自身に責任がある。ここからが腕の見せ所だと思う。
ただ楽しいだけの場所だったら正直誰でも作ることはできる。
けど、保護者様からお金をいただいている以上、楽しいだけじゃない、その子にとって教育的な価値提供をすることが僕の役割、使命でもある。
だからこそ、英語学習、自立できる体制づくり、対話学習、プロジェクト学習全てにおいてもっともっと質をあげていく必要があるし、そこを見出していくことが、irodoriとして本当の意味での居心地のよさや価値につながると思っている。

またまたやかましくなったけど、新しく入ってくれたおかげでこれからもっともっとおもろい場所になっていくことには違いない。



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