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学生が惹かれている農業

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現役大学生・うっちーが農業に惹かれる理由。
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#学生が惹かれている農業

学生が惹かれている農業・3

 農業オタクの友だち、徳ちゃんは、お芋が好きです。お芋が持つ生命力の強さに惚れています。「江戸時代の稲が不作の時、お芋は何度も飢饉から救ってくれてたんやて!すごくない!?」と、ニコニコしながら、自分の息子を自慢する、お父さんのように話します。  人々を飢えから救ったお芋。一方で『いもっぽい』という表現は、江戸時代から田舎者を小馬鹿にするために使われていました。でも、お芋好きの徳ちゃんにとっては最高の褒め言葉。お芋のように素朴で温かみのある、そんな雰囲気を持つ人に彼は憧れを持

学生が惹かれている農業・2

 僕には、みんなに紹介したい農業オタクの友だちがいます。そのひとりが一つ年下の徳ちゃん。一緒に大学のキャンパス内に畑を作りました。草むしりでも楽しいと、いつもニコニコしながら農作業をするのが彼の特徴です。  徳ちゃんは、山や川で遊んでばかりの子どもだったそうです。なかでもいちばんのお気に入りは、岐阜県に住んでいる、おばあちゃんの家に行って畑仕事を手伝うこと。テレビゲームはすぐに飽きてしまったけれど、畑での土遊びはどれだけ時間が経ってもやめられない、それくらい農業が好きなんだと

学生が惹かれている農業・1

 お金をたくさん持っていることが生活を豊かにする。ごく普通の日本の家庭で育った僕は、ずっと思っていました。けれどもニュージーランドを訪れ、先住民・マオリ族とともにすごした日々は、豊かな暮らしのほんとうの意味を教えてくれました。  たとえば食事。搾りたての牛乳に、産まれたばかりの卵、さっき畑で採ってきた野菜。食卓に並ぶのは、自分たちが手をかけ、育てた食材で作られた料理ばかりでした。ファームの仕事のあと、みんなで食卓を囲む時間は、人の営みをしみじみと感じさせるものでした。