パートナービザ用・オーストラリアの健康診断〈2〉

パートナービザ申請のための健康診断を受けるには、予約した日の朝8時~8時30分の間に病院で受付を済ませなければならない。病院は、西武新宿線・下落合駅から徒歩7分とのことだったが、私は絶望的に方向音痴である。道に迷って病院にたどり着けないという最悪の事態は避けたいので、当日の病院までの移動はタクシーと決め、病院から車で5分ほどのところにあるホテルを予約して、前泊した。このホテル、目白駅から徒歩1分のはずなのに、スマホを見ながら歩いたのに、私がホテルに着いたのは目白駅を出て10分を過ぎたころだった(10分で済んだので良しとする)。
そんなつもりはないけれど、やはり緊張していたのか、ぐっすりと寝た記憶もないままに、予定よりも早く目が覚めた。金曜日、健康診断の朝が来た。
普段、ほとんど使わないタクシーを、生まれて初めてアプリで呼んだ。頼んだタクシーが今、どこを移動しているのか、何分後に来るのか、いちいちわかってびっくりしつつ、無事に乗り込んだ。
病院に到着して時計を見ると、7時56分。院内に入って担当窓口に進む。すでに3人が待っている。この病院はオーストラリアだけでなく、各国のビザ申請用の健康診断を受け付けている。メールで受けた印象通り、受付のスタッフはどの人もテキパキ、親切。「ここなら安心して受けられそうだ」と順番を待った。
10分も待っただろうか、名前を呼ばれカウンターで書類の確認や記入を行った。印字していったRererral letterを提出してパスポートを提示、問診票への記入、必要箇所への署名など。その後、身長・体重、血圧の測定と視力検査はすぐに隣のブースで行って、その後トイレで尿採取、別のブースで採血、レントゲン撮影。ここまでで2時間弱、そこからずいぶんと待たされて(これ以上、何があるんだろう?と思いながら、ひたすら待合スペースのテレビを見て時間をつぶした)、やっと呼ばれたら医師の問診。下着になった状態で聴診器で肺の音を聞いたり背中を診たりとされたが、正直、下着になるほどのことはなかったような?ま、いいけど。
以上で健診は全て終了。結果は病院から直接オーストラリア移民局に送る手筈となっている。これはとても助かる。私は健康診断を受けっぱなしでいいのである。
再び待合スペースに戻ると、ほどなくしてお会計のご案内。今どき、支払は全て機械で行うそうで(ATMみたいなの)、発行された診察券(いつか再診に使うことがあるだろうか…)を使って、あとは画面の指示に従ってお支払い、と。保険が効かない自費健診、25,300円ナリ。
そういえば、自分の健康診断結果を、あとで見ることができるんかな、と聞いたところ「ご本人には結果はお送りしません」だそうで、直近の私の健康状態を知るのは移民局のみ。ただし、検査結果で「問題あり」の項目が認められれば、それだけは本人に連絡してくれるという。病院からの連絡がないことを祈るのみ。

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