にじさんじクイズの解説 その2
過去問解説編その2になります。1問目~5問目を解説したその1はこちら。
6問目
葉加瀬冬雪のオリジナルソングからの出題です。
私は基本的にこういう曲とかが出ても公開直後はクイズにしないのですが、この曲の良さに惚れ込んですぐ作っちゃいましたね。まあ色々あってクイズ公開はだいぶ後になったんですが。
この問題文なんというか違和感感じますよね。まず「曲の瀬」とかいう分かるようで分からん語彙が使われています。本当になんだよこれ。それと問題文の終わりに唐突に「彼女」と出てきます。誰だよ。という訳でネタばらしのお時間です。
まずは曲のテーマのくだりです。この文章は、後の文が意味不明すぎて曲のタイトルだと認識されない可能性を危惧して、明確に「この問題は曲のタイトルが答えだぞ!」と伝えるために入れました。また、「街をご機嫌で歩けるような曲」というのは、曲の公開後に行われた配信で言及されています。この情報を用いて前振りの部分は知識に寄った記述にしました。
そして次は曲の説明だけではなく、情景や感想を述べて感覚に訴えるような文章にしました。この『リトルハミング』の歌詞といえばサビの「ひらひら さらさら」といった耳に心地よい擬音が素敵ですよね。これは歌詞で「雪の音」と呼ばれているので「軽快な雪が降るオノマトペ」と表現しました。ここで、「雪」という漢字を使用しました。という訳で、ここでこのクイズのギミックの解説です。『リトルハミング』という曲の歌詞自体に組み込まれているギミックをクイズに転用します。それは歌詞に「葉」「加」「瀬」「冬」「雪」が散りばめられているというものです。これすごーーくライバーへの愛を感じていいですよね。そんでクイズでも同じことできると思ったのでやってみました。
さて、ここで一番使いづらいのが「瀬」です。漢字の意味に「流れの早いところ」があったので、年の瀬みたいな感じで「曲の瀬」という造語を作りました。まあぱっと見気にならないのでokです(歌詞にも「星の瀬」ってあるしね。)。「加」は元の歌詞と同じで「加速」にしようしました。「曲の瀬」との相性もいいですね。
ここでこの曲の個人的なイメージを述べますと「春の街を軽快に進んでいく」って感じなんですよね。これ公開されたのが春~夏くらいってのも相まってこの曲にあたたかなイメージ持ってる人多いと思います。ただ「雪の音」のように冬の街みたいな歌詞なのも事実。ということでこの感覚を「歌詞の冬を想起させる言葉とは対照的にとてもあたたかな曲調」という文に閉じ込めました。「冬」「葉」が含まれているのでギミックが完成しました。
というわけで既に問題文中に「葉加瀬冬雪」は登場しているので、「彼女のオリジナル曲は何でしょう?」として纏めました。ちなみに、この問題のテーマは「葉加瀬冬雪を探せ!」でした。
7問目
The 笹木咲の問題です。「『やよ』の成⽂化に最も成功した」問題になっています。ちなみにこの問題は自分一人で作った問題ではないんですが、8割自分なので私が解説します。
まず「やよ」って何かといえば笹木咲、及びやよ族の特徴的な語尾です。とりあえず「やよ」ってつけておけばにじさんじ好きには笹木咲の真似をしていると伝わるほどのワードなので、「便利な単語」という言い方にしました。
笹木咲といえば!一度にじさんじ(にじさんじゲーマーズ)を卒業していることが挙げられます。笹木咲の問題を作るにあたってやっぱりこれは外せないということで復帰配信を観たんですが、真面目な内容だからか「やよ」って言ってませんでした。これ面白いポイントだったのでクイズに即採用しました。ちなみに「さすがに使用されなかった」っていう言い回しは知り合いのゴリラが提案してくれたやつです。いい表現。
笹木咲といえば!「ヤシロ&ササキのレバガチャダイパン」ですよね。今回はこの番組のエンディングテーマである『煽動海獣ダイパンダ』の歌詞に注目しました。この曲をフルで聴くとこういう歌詞があります。
ここでリスナーが「Yayo」コールを送るの、特徴的ですよね。ってことで使います。また、笹木咲の異名に「やよ族の姫」というものがあります。この「姫」って単語がいい感じに組み合わせることが出来そうだったので、「リスナー達が笹⽊咲という姫に従う⼀族となってコールを送り返す」としました。これは私が考えたやつです。いい表現。
ここで、Googleで「やよ 方言」って調べたら富山がどうこうみたいなのが出てきました。富山も笹木咲の要素の一つです。というわけでそれを絡めつつ、分かりやすい要素である「語尾」という単語を締めで解禁しました。
数多くの笹木咲の要素が組み込まれた良質な1問だと思います。
8問目
The ギルザレンⅢ世のクイズです。今回のコンセプトは「いろんなバーチャルYouTuberからネタを引っ張ってくる」というものです。まさしく自分のチャンネルより他の人のチャンネルで遭遇するギルザレンⅢ世にふさわしいコンセプトだと思います。
『推し飲みもの de Cafe』というのは理原ひなりのチャンネルで行われている配信です。毎回ゲストに「推し飲み物」を聞いており、そこでVBが挙げられていました。
ちなみに、作問時点でにじさんじ所属のゲストはギルザレンⅢ世だけだったのですが、出題前に樋口楓がゲストとして出演したため難易度が少し上がってしまいました。
次にギル様本人の配信でVBへの言及を調べていたら「『ホロのぐらふぃてぃ』にあった」との情報を得ることが出来ました。VBが登場する第一話は動画が非公開になっているのですが、告知ツイートでその存在を確認できます。
さて、ここでVBの外見が登場したのでそれの説明をします。単に「レッドブルみたい」としても良いのですが、現状ヒントが分かり辛すぎるので「コウモリ」というヴァンパイアなヒントを出します。
ここでようやくギル様本人の普段の配信に即したヒントとして「配信中によく飲んでいる」を出して締めました。ちょっと難しい問題ですが、まあ解けなくもないでしょう。
9問目
様々なライバーに関係する共通のワードをいいかんじに繋げて作るタイプの問題です。「石油」というワードで思い出されるのは、やはりイブラヒムや魔使マオ、葛葉、他には「ひとくち嘘ニュース」やARKなどがあります。できるだけコンパクトに纏めた方が見栄えがいいので、3つくらいに要素を使用します。
まずは魔使マオからにしました。理由としてはデビュー直後のネタで知名度低そうだと思ったからです。加えて、「口から出す」というのは知っていても「魔法」というイメージはなさそうってので「魔使マオはこれの魔法を得意とし、」にしました。
次はイブラヒムからです。といっても石油王の話をすると急に簡単になりすぎなので定番の配信ネタからとりました。「石油の専門学校」ネタもコアなファンしか分からないものではありますが、魔使マオとイブラヒムの並びで石油は連想可能なので充分にヒントとして機能していると思います。
続いてイブラヒムからもう一つネタを持ってきます。ここでは見た人が多いであろう初配信のタイトルからとります。タイトルは「【初配信】0.1mgでクジラとか動けなくする石油なんだけど【にじさんじ/イブラヒム】」です。この唐突な『HUNTER×HUNTER』ネタは、にじさんじのライバー全体でみても特異なものなのであり、この印象深さは良いヒントになります。
最後に、締めとして「ヨーグルトの原料は石油」という大嘘を使います。このネタは『【舞元力一番外編】ひとくち嘘ニューススペシャル』のサムネにも登場する、みなさんご存じな「嘘ニュース」です。
これを引用することでクイズ自体に面白さを付与して締めました。
10問目
問題自体はだいぶ普通ですね。しかし、この問題は私たちが開いたにじさんじクイズの大会の締めの問題として(私が勝手に)用意したクイズです。どうしてこの問題をわざわざ大会の締めという重要なポジションに(私が勝手に)置いたのかというと、まず第一に私の推しに関する問題だからです。推しをいいタイミングで出したかったので作りました。
まあ一応もう一つ理由があります。それはこの問題の「雰囲気」です。「宴もたけなわですが、ごちそうさまでした」という「終了の」挨拶はまさしく大会の締めにもってこいです。また、『やまなつ晩酌RADIO』は満月の夜に行われていた配信です。この夜というのも何となく物事の終わりを示唆していていい感じですよね。
『にじフェス2022』のくだりは「エモ」のために入れました。というのも二人は過去に「3Dになったら何したい?」的なトークをしており、その夢が叶って、「また逢おう!」のタイトル回収がなされたこの舞台はまるで最終回みたいじゃないですか。最後の問題はやっぱいい感じに終わりたい、ゆったりとした雰囲気で終了の合図を告げるような問題に仕上げました。
私が『みんはや』等でクイズを出すとき、最初の問題や最後の問題はこういった「雰囲気」を意識して作成しています。回答者が気持ちよく終われるようなクイズ作りを目指したいですね。
今回はここまで
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