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鞆の浦温泉(広島県)〜江戸時代の空気を今に伝える潮待ち港〜

旅の手帳を紐解くと、鞆の浦温泉を訪れたのは2019年11月のことでした。

広島県福山市にある港町・鞆の浦は、風と潮の流れに頼って航海していた時代に「潮待ち港」として栄えました。日本国内で唯一、江戸時代の港湾施設を完全な形で残していると言われています。

安政6(1859)年に造られた「常夜燈」は、船の出入りを誘導する灯台として活躍しました。

港の近くは狭い路地が入り組み、江戸時代に福山藩の御用命酒屋を務めた蔵元屋敷「太田家住宅」や坂本龍馬が「いろは丸事件」の時に滞在していた「枡屋清右衛門宅」が、江戸時代の空気を今に伝えています。

また鞆の浦は、映画『崖の上のポニョ』で宮崎駿監督が構想を練った地、としても知られています。

▲鞆の浦のシンボル「常夜燈」

▲趣がある入り組んだ路地

▲坂本龍馬ゆかりの町家

1690年頃に創建された「福禅寺 対潮楼」は、港から少し離れた坂の上にあります。
ここを訪れた朝鮮通信使が、「日東第一形勝(対馬から江戸の間で一番美しい景勝地)」と讃えたという、絵画のような風景に息を呑みます。

温泉は「ホテル鴎風亭」の展望露天風呂がおすすめです。天然のラジウム源泉に含まれるラドンが、細胞を活性化させているように感じます。

鞆の浦温泉から福山、尾道へ。風情あふれる旅が楽しめます。

▲「福禅寺 対潮楼」からの眺め

目の前に広がる瀬戸内海に心やすらぐ

以上、鞆の浦温泉を紹介しました。

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