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泉質解説①〜揺りかごから墓場まで♨️万人に優しい〜単純温泉

療養泉は、含有する化学成分の種類や量によって10種類の泉質に分けられます。
泉質によって、特徴や期待できる効果、適応症、禁忌症が異なり、温泉を選ぶ際の一つの目安になります。
これから10回にわたってそれぞれの泉質について解説していきたいと思います。

第1回は単純温泉です♨️

全く単純ではない単純温泉


源泉の温度が25℃以上で、ガス成分以外の溶存物質が1kg中1000mg未満のものを、単純温泉といいます。
よく誤解されますが、成分が単純なわけではありません。上記の基準内であれば、どんな成分をどれだけ含んでいても全て単純温泉と定義されるため、全国には本当に様々な「単純温泉」が存在します。例えば、pH10を超えるようなトロトロのアルカリ性の温泉や、真っ黒なモール泉等もあり、むしろ最もバリエーションに富んだ泉質と言ってもいいかもしれません。

適応症

単純温泉の適応症は、平成26年の鉱泉分析法改訂以前は、全ての療養泉に共通する「一般適応症」のみとされていました。
しかし、改訂により、単純温泉特有の「泉質別適応症」が新たに設けられました。

一般適応症

・筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
・運動麻痺における筋肉のこわばり
・冷え性、末梢循環障害
・胃腸機能野低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
・軽症高血圧
・耐糖能異常(糖尿病)
・軽い高コレステロール血症
・軽い喘息又は肺気腫
・痔の痛み
・自律神経不安定症
・ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
・病後回復期
・疲労回復
・健康増進

泉質別適応症

・自律神経不安定症
・不眠症
・うつ状態

単純温泉は、心や精神の不調に特に効果があるということがわかります。
また、医療の現場では脳卒中のリハビリなどにも利用されています。

他の泉質に比べると成分が薄いため、刺激が少なく優しい温泉です。子どもや高齢者、肌が弱い方でも安心して入ることができる「万人の湯」と言われています。
湯あたりもしにくいため、湯治をする際は、まず単純温泉で身体を慣らしてから、その後成分の濃い温泉に入るのがおすすめです。

アルカリ性単純温泉

単純温泉の中で、pH8.5以上のものをアルカリ性単純温泉、pH7.5以上のものを弱アルカリ性単純温泉と言います。

酸性は金属を溶かす作用があるため、一般的に酸性が強い温泉は成分が濃い傾向にあり、アルカリ性が強い温泉は成分が薄く単純温泉である場合が多いです。

その代わり、アルカリ性の温泉には、肌の角質を除去するクレンジング効果があります。「美肌の湯」と言われる泉質で、肌がスベスベになります。
僕は温泉めぐりの旅で、アルカリ性単純温泉を中心に1日で連続20湯、合計12時間以上入ったことがあるのですが、その日の夜は、肌がツルツルになり過ぎて、腕が滑って組めなくなりました(笑)
効果てきめん、速効性もあります。

ただし、アルカリ性が強いと油分を落とし過ぎてしまい、肌が乾燥する可能性があるため、浴後はすぐに保湿をするようにしましょう。

代表的な単純温泉

掘削技術の進歩により、国内の単純温泉の数は増加し続けています。変動はありますが、10種の泉質のうち常に1,2を争う数で、ここで全てを紹介することはとてもできませんが、代表的なものを一部挙げておきます。

十勝川温泉(北海道)
花巻温泉(岩手県)
鬼怒川温泉(栃木県)
北温泉(栃木県)
湯沢温泉(新潟県)
石和温泉(山梨県)
白馬八方温泉(長野県)
鹿教湯温泉(長野県)
箱根湯本温泉(神奈川県)
下呂温泉(岐阜県)
栃尾温泉(岐阜県)
大滝温泉(静岡県)
湯原温泉(岡山県)
俵山温泉(山口県)
道後温泉(愛媛県)
武雄温泉(佐賀県)
由布院温泉(大分県)
山鹿温泉(熊本県)

おわりに

最後までお読み頂きありがとうございました!

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