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温泉アドバイザーが詠む推し短歌⑤豪雨災害に寄せて

降る雨は 未来の出で湯 悲しみは
未来に湧き出す 慈しみの雨

今月上旬、台風13号の接近により、千葉県の養老渓谷温泉が、浸水や土砂流入などの被害に遭いました。養老渓谷温泉には、全国でも珍しい黒湯があり、僕の「推し」温泉の一つでもあります。

実は3年前には、僕の住む熊本県小国町でも、豪雨によって川が氾濫し、杖立温泉という川沿いの温泉地が被災しました。

温泉は大きな川沿いに湧いている場合が多いため、大雨による影響が大きく、過去にも多くの温泉地が被災しています。

しかし、今は温かい温泉も、元を辿れば大昔は雨水だったものです。雨の一部が地下深くに浸透し、マグマの熱で熱せられて温泉になります。
つまり、今降っている冷たい雨も、遠い先の未来には温かい温泉となって湧き出して来るということ。雨が降らなければ、温泉は湧いて来ないということです。

僕は過去に杖立温泉の豪雨災害を経験したからこそ、今、養老渓谷での災害に心を寄せることができています。大した力にはなれないかもしれませんが、一緒に悲しみ、寄り添うことはできます。

冷たい雨は、温かい温泉となって未来に湧き出す。
悲しみは、未来で誰かに寄り添い慈しむ心になる。

そう信じて、今日も悲しみに浸りながら生きています。

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