e-温泉マイスター「鉄輪すじ湯温泉」
e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から
e-温泉マイスター 菅原 衣織（湯治ぐらし2）
私の好きな温泉は、「すじ湯温泉」です。源泉名は「別府市温泉供給事業鉄輪線渋の湯上」で、泉質名は「ナトリウム-塩化物泉」です。
好きな理由として、別府に来て初めて入った温泉であり、地元の人から守られて入ることの出来ている温泉だと感じることができ、さらに温泉としての効能も高いと実感したからです。
すじ湯温泉は加水はなく、湯船に注がれる湯量を調節して温度管理をしています。湯船の横の貯湯槽に湯筒があり、湯量や温度の変化に伴って湯筒の大きさを変更しています。また、シャンプーや石鹸等の使用が禁止されています。他の温泉と違うルールも、温泉への愛を感じます。このことから、皆から見守られており、「温泉に入る、感じる」ということに重点を置いて、過ごすことのできる場所だと思います。
また、地元の方が若い私たちに対して優しく、笑顔で話しかけてくださいます。観光と市民の生活のバランスが上手く保たれ、そこに来る人も、居る人も、愛があるからこそ生まれる素敵な空間だと感じました。別府に来る友人には必ずおすすめしている場所です。
すじ湯温泉は湯治場として利用される鉄輪にあります。その昔、働く人々が休暇ですじ湯温泉を利用し、心身を休めたところ、手放すことの出来なかった杖を、去るときには手放してすじ湯温泉に置いていった、という言い伝えを聞きました。塩化物線は、皮膚に塩分が付着することによって保温効果がり、湯冷めしにくいです。神経痛や冷え性に効果があり、また塩分による雑菌効果もあるため、切り傷などの外傷にも良いとされています。また、弱酸性、低張性、高温泉であり、メタケイ酸が豊富なことから、肌を柔らかくして角質を溶かす美肌効果があり、湯あたりしにくく、そして交感神経を刺激してくれるため、朝に入浴することによって目覚め効果にも繋がります。
この地に来た時、腰痛の相談をしたところ「騙されたと思って毎日入って」と言われ入ったことで腰痛が治りました。温泉の効果や泉質は意識せず入浴していましたが、なぜ効果があるのか理解できました。愛されているこの温泉を、私も愛し、来る人も好きになってくれたらいいなと思います。
鉄輪すじ湯 https://onsendo.beppu-navi.jp/y142/
【写真】別府八湯温泉道HPから
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