イタイけん(痛い体験)指がバルタン(V)o¥o(V)

これは私が社会人1年目の1社目の会社でのある日の出来事・・・
※以下、自分のことを「オイラ」と表現します。

栃木県の山奥の送電線現場で鉄塔工事&電線延線工事に携わっていた
オイラ。
その時はいっこ上のS先輩と一緒の現場で、鉄塔での作業の監理を
S先輩が、鉄塔の下回りの監理はオイラが担当になってました。
まあ下回りは、上(鉄塔)で使う資材&工具を荷造りして上げる
作業をやっていました。それの監視です。
本来は現場監督なんで作業は手伝う必要はないのですが、周りで
一生懸命作業員さんが働いているのに新米のオイラが 
ポケー~~~( ゜д゜)~* と突っ立っているわけにはいかない
雰囲気でね~まあちょこちょことモノを運ぶのを手伝っていたんです。
もちろん楽するために小さくて軽いものを運んでましたけどw。
そしたら、若干16歳の若い作業員Tというのがいて、そいつがオイラに
むかって
「俺よりもいい体格のクセに俺よりも力ないんだね~」
なんていいながら小バカにした顔で笑いやがったんです。
そこで当時まだ若かった(20代前半)オイラは  
プチッ!(#゜д゜)  ときちゃいましてね。
「なにいってやがる。そんなことはねえ!」
といいながら筒状の鉄の工具(1つ約20kg)を2つ並べて肩に
担いで運び始めました。
・・・思えば、そいつが楽するためにけしかけられたんだと思いますが、
その時は相当頭に血がのぼっていたんでしょうねw
そんな作業を3回ほどこなし、4回目を運び終わる寸前に肩にあった
工具を地面に降ろしたときに、その筒状の工具の間に右手の親指を
はさみこんでしまったんですよ。その瞬間・・・・・「パツッ」となにかが破裂したような音がしましてね・・・(;゜д゜)
てっきり工具同士がぶつかった音だと思ったのですが・・・
そのあとしばらくしたら、右手がジンジンしびれてきて・・・
「あ~挟んじゃったんだな・・・内出血おこしていなきゃいいけど・・・」
と考えていたら、横に立っていたクソガキ作業員 Tが

「ま、まんじゅさん・・右手右手!!(;゜д゜)」

とすごく慌ててオイラの右手を指差しているんですよ。
「ん~?右手がどうかし・・・」言いながらふと自分の右手に視線を
合わせると・・
ポタッポタッ・・・と皮手袋から赤い雫が地面に落ちていた( д)゜゜

相変わらず右手はしびれたまま・・・おそるおそるその血に濡れた手袋を
外すと・・

目の前にはバックリとバルタン星人の手のように2つに裂けた親指が!ε=ε=ε=(ノTдT)ノ ワアァァ・・!!

よく言うじゃない?怪我したとき傷口見ると痛み出すって・・・
その時もまさにそう・・しびれていた右手に心臓が移ったかのように大きく脈が打ち始め・・痛みとその傷口を見た衝撃で、オイラは頭の中が真っ白になっちまいました。

近くにいた作業員さんがオイラのその状況を見て慌てて鉄塔上に昇降機で
昇りかけていたS先輩を呼び止めてくれてね・・Sさんが走って近づいてきて心配そうに
「おいどうした?大丈夫か?」と声をかけてくれたんですが・・・
当のオイラはパニクッていたので、おさえていた右手親指をS先輩へ向けて

「ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆ指が!!指が~指が!!」とだけしか言わない、というか言えないww
「だから指がどうしたんだよ?どんな風になったんだ?」という先輩の言葉も耳に入らず

「指が指が指がゆゆゆゆゆゆびが~~~!!( TдT)ノ 」

と繰り返すばかりのオイラwもうね、言葉が通じなくなってたみたいです。状況を確認するのをあきらめたS先輩はその場を作業班長にまかせて、
オイラを病院へ連れて行くために下山・・血が激しく出ていたので
「右手は絶対に胸から下げるなよ」とパニくるオイラにきちんと指導して
くれていたらしい。オイラはちっとも憶えてませんがww(~_~;)

栃木の山奥だったので20分かけて車のところまで下山して、そこから車で10分のところにある総合病院まで痛む傷口を押さえながら、S先輩に連れて行ってもらって行きました。
そこで作業着の上着(血まみれ)を脱いで救急治療室らしきところへ向かいました。

そこで先生に診てもらったら・・・
先生「ありゃ~こりゃまたバックリといったね~痛そう」
痛そうじゃなくてイテーんだってば!!(;TдT)
先生「こりゃ縫わなきゃダメだね~表(爪側)からこっち(指のハラ)に向かって計5針縫うようだなぁ~。じゃあ早速やろうか」
と説明もそこそこに縫う準備を始める医者&看護婦(;゜д゜)
え?なに??縫う~?とまたまたパニクっているオイラの右手を固定して、
先生「親指の付け根に麻酔注射打つからね~ちょっと痛いけど傷に比べりゃ     
   大したことないから」といいながら3本の注射をブッスブッスとぶっさしてきました!・・・傷も痛かったけどそっちも痛かった・・・(涙)でもそのおかげで痛みを伴うこともなく縫う作業は無事に終了。
手当をしてもらってS先輩と一緒に事務所兼宿舎に戻り、
状況報告してそのまま事務所2階の宿舎の自分の部屋(個室)で
安静にして休んでました。利き腕が右だから何をするにも不便だし、その状況じゃ仕事なんてできませんから、数日は事務所でおとなしくしていることになりました。

ところが麻酔が切れたときが辛かった・・・
夜早めに寝ることにしたんですが(夜9時ごろ)そのときにはもう痛みが
復活w
オイラ「ぎゃぁ~うぃや~おおぉぉぉぉいて~よぉぉぉぉぉ!」(;TдT)
声に出したって痛みが治まるわけでもないのにね、でもやっぱり出ちゃうわ悲鳴w
指とか先端の怪我ってこれがまた痛さが倍増している気がしませんか?
(知らんてw)
まるで心臓が指先に移動したかのように「バックンバックン!」と波打っていてその波動を感じるたびに激痛が全身を駆け巡るww
悲鳴だけでも迷惑なのにさらにオイラは指の痛みを忘れる為に
宿舎の部屋の壁に頭突きしてました・・・ガンッガツッってね。(ノTдT)ノ Σ∥いや、他の部分を痛くすれば指の痛みが少し和らぐカナ?と思ってね・・
結果的に、更に痛いところを増やしただけでしたが(;^ω^)
隣の部屋にいたS先輩にもうるさくして迷惑かけちゃって怒られましたww

それからしばらくは事務所で書類整理の日々でした。
右手の親指だったからゲームもしばらくできない・・・
と思いきや3日後にはネオジオというゲーム機で格闘ゲームやってましたwあれジョイスティックのコントローラー使うから親指使わなくてすむからw
あとで上司にはたっぷりお説教くらったけどw

今でもたまにS先輩やその時の同僚と集まったりすると話題に上がる・・
嫌な思い出です

おわり

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