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生死をさまようほど生理が重かった人間が語るお風呂の大切さ

こんにちは。
今回は以前からお話したかった生理と入浴のお話です。

私は生理前と生理中の症状が酷くて長年悩んできました。
生理時の痛みが大きすぎて、毎月のように救急搬送されていた時期がありました。
何十軒もの婦人科で診察と検査を受けましたが異常はないので、食生活などの生活習慣を工夫するなどしましたが改善しないまま何年も経ちました。

ところが、毎日銭湯に行くようになって月日が経つ毎に生理痛が軽くなっていったんです。
明確な証拠があるわけではないですが、おそらく湯舟で毎日身体を芯から温めることで冷え性が改善したからだと思います。
(生理痛が酷い人は普段から身体の冷えを感じている人が多いというデータはあります。)

生活に温浴を取り入れると生理の悩みを軽くできるということをお伝えします。
気分の浮き沈みや身体の浮腫みなどの生理前・生理中のその他の症状にも効果があるので、生理痛以外のお悩みがある方にも読んでいただけたら幸いです。

生理中は湯舟に浸かっても良い?

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「湯舟の雑菌が入るから生理中に湯舟に浸かるのは良くない」と考えている人が多いらしいですが心配ないようです。
湯舟の中では身体に水圧がかかるので経血が流れ出ることもありません。
(湯舟以外では経血の流出に注意が必要なので後述します。)

むしろ湯舟に浸かった方が温まって生理痛も和らぎますし、リラックスすることで憂鬱やイライラも収まりやすいので、ぜひともお湯に浸かってください。

生理中のお風呂の入り方

生理中の身体のコンディションには個人差がありますが私の場合はのぼせやすい。
けれど冷えやすいという難しいコンディションになるので、普段より2〜3℃低い温度でお湯張りします。
(家の湯舟は41〜42℃でお湯張りすると40℃ぐらいの体感になるかと思います。)

貧血気味になることも多いので、湯舟から出る際や椅子から立ち上がる際はゆっくり動作するようにしています。

生理痛は骨盤内の血液の滞留が原因になっていることがあるので、湯舟で身体を温めて血流を良くすると痛みが和らぎます。
血行促進と同時に水圧も加わって浮腫みもとれるので身体が本当に楽になります。

普段なら家のお風呂でもシャワーの水を浴びて温冷浴しますが生理中は温浴のみ。
冷える行為をとにかく避けて、常に暖かくするのを心がけます。

生理中の身体のコンディションには個人差があるので、くれぐれも無理して入浴しないようにお願いします
(入浴できないぐらい症状が酷い場合のオススメ対処法を後述します。)

生理中に銭湯や温浴施設に行くことについて

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生理中に銭湯・スーパー銭湯・サウナ施設などの温浴施設に行っても良いのか?
ざっくり結論を述べると、避けるのがベターです。

銭湯と共同浴場は、日常生活において保健衛生上必要なものとして利用される施設とされているので、生理中の方の利用を禁止していません。(湯舟に入ることやサウナの利用はお断りしている場合が多い。)
スパ銭やサウナ施設などは生理中の方の入浴はお断りしているのがほとんどだと思います。

経血で浴室や脱衣所を汚してしまったり、のぼせるなど体調急変の恐れがあるので、基本的には生理中は自宅での入浴をオススメします。

私は3日目ぐらいまでは自宅で入浴、出血が激減する4日目以降は月経カップを装着して銭湯に行っていますが、体調をよく見つめて行くようにしています。
ご迷惑をおかけする可能性を念頭において、かなり慎重に判断して行くようにしています。

生理中の入浴についてネットで調べると、タンポンを装着して入浴することが出てきますが、タンポンだと紐を伝って血が流れ出てきます(水圧が及ばないので、むしろ流れ出やすいと思う)。
自宅のお風呂なら構わないかもしれませんが、タンポンを着けての自宅のお風呂以外での入浴は避けた方が良いです。

家にお風呂がなかったり、使えなかったりと、どうしても銭湯で入浴しなければならない場合は、タンポンが水分を吸わないように気をつけて洗髪と洗体してください。
湯舟には浸からないのがマナーです。
経血で施設を汚してしまった場合はスタッフの方に申し出るようにしてください。

日本ではまだ使用者が少ないので抵抗ある方が多いかもしれませんが、月経カップが使えるようになると生理中も普段と変わらない生活ができて非常に便利なのでオススメです。
機会があれば月経カップのことは改めてどこかでお話したいです。

生理中にオススメの入浴剤

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銭湯に行けないときの強い味方になってくれる入浴剤を紹介します。

① Onsen* DAILY MINERAL (株式会社アジケ)
ここがOnsen* のブログだからってわけじゃなく(笑)、私がOnsen* に関わるお仕事を頂く前から欠かさず常備している入浴剤です。
成分の配合が独特で秀逸だと思います。
有効成分の含有量が一般的な入浴剤より飛び抜けているかもしれない。
低めの湯温で入浴しても芯まで温まるし、身体のポカポカが長く保たれる。
生理中の肌荒れにも嬉しい保湿力と修復力を誇る。
ヒバの香りの方が好きだけど、生理中はヒノキの方がほっこりできて良い。

② 延寿湯温泉(辻子谷龍泉堂株式会社)
生薬に炭酸ナトリウムを組み合わせているから温まり方が半端ない。
婦人病に効く「川芎」が含まれているので生理中にうってつけです。
漢方薬の香りが苦手な方にはオススメできないけれど、好きな人には堪らないと思う。

③ マグマオンセン(日本薬品開発株式会社)
ラムネのような色と香りなので、アロマ効果は弱いかもしれないが、別府の湯の花が入っていて尋常じゃない温まり度合いです。
Onsen* の主成分でもあるけど、別府の湯の花って凄いんだと思う。

以上が常備している私の3種の神器的な入浴剤です。
ドラッグストアなど手軽に入手しやすいものも紹介しておきます。

クナイプバスソルト(株式会社クナイプジャパン)
種類が多くてどれを買うか迷うけど、香りが一番好きなホップ&バレリアンを購入することが多い。
効能から選ぶなら、生理中はロータス&ジャスミンが良いかもしれません。

きき湯(株式会社バスクリン)
ボトルか詰替が安くなっている時に購入して丸ごと全部を1回で使用します。
そうすると銭湯に行った時に近い体感があり、よく眠れます。
(このやり方は人によっては肌が荒れたり痒くなるかもしれないのでご注意ください)

家のお風呂にすら入れないほど酷いとき

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立ち上がることすらできないぐらい生理痛が酷くて、とにかく横になっていたい、お風呂なんて無理なんじゃー!
って時もあります。
そんなときは「あずきのチカラ」や「リラックスゆたぽん ほぐれる温蒸気」をお腹と腰に当てる温熱サンドをオススメします。

電子レンジでチンすると、中に入っている小豆が熱されて20分ぐらい温かさが持続するグッズです。
小豆は豆類の中で水分量が多くて蒸気を発しやすいらしい。
何百回も繰り返し使えるのでコスパも良い(良すぎです)。

これがないと生きていけない!
というぐらいに愛用しています。使ったことない方にはぜひ試してほしいです。

肩用と腰巻タイプをひとつずつ持っておくと使いやすい。
肩凝りが気になる日はこれを肩に置いたまま寝ると、湯舟に浸かりながら眠ってるようでめちゃくちゃ気持ち良いんです。
中に入っている小豆から良い香りがして安らぐのですが、和菓子が食べたくなるという副作用あります(笑)。

生理の諸症状を軽くしたいなら普段から湯舟に浸かってほしい

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冒頭でお話しましたが、銭湯で毎日身体を芯から温めるようになってから生理の諸症状が驚くほど改善されました。
身体の隅々まで血が巡ると臓器も元気になるのか、生理に関しては痛みだけでなく、不順も少なくなりました。

以前は生理前と生理中は気分が落ち込んで不安になったり、イライラしたり、メンタル面での症状も酷かったのですが、サウナも含めて温浴にはリラックス効果もあるおかげで、今では精神面の浮き沈みも少なくなりました。

温浴には生理痛はもちろんですが、メンタル面での症状や浮腫みや怠さなど、あらゆる生理の諸症状を緩和する効果があるので、できるだけ毎日、温浴で身体を温めてみてください。
クスリのような即効性はない分、じっくり効いて根本から体質が改善されます。

日常に温浴を取り入れることで、生理にまつわる諸症状(PMS、PMDD)で悩む人が救われたら嬉しいです。

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löyly girl(ロウリュガール)
「湯快な毎日」がモットー。
銭湯で毎日温浴をするようになってから身体の様々な悩みが寛解し、銭湯を後世に残す重要性に気づく。温浴の素晴らしさを伝えていくために銭湯で働いています。ゆとなみ社(みやの湯・門真市)勤務。
https://twitter.com/loylyg

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