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銭湯のスタッフが伝授!家のお風呂の簡単な洗い方

こんにちは。ロウリュガールです。
あっという間に師走がやってきてしまいました。
クリスマスや忘年会や年越しなどイベントが目白押しだし仕事も忙しいのに自宅の大掃除が…
という人も多いのでは?

今回は私が勤め先の銭湯で毎日している浴室の洗い方を家のお風呂掃除に落とし込んでみようと思います。
特別な道具や機械を買わずにできるだけ簡単にできる洗い方をご紹介します。

用意する洗剤と道具

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①バスタブクレンジング(弱アルカリ性)
②セスキ炭酸ソーダ(アルカリ性)
③台所用洗剤(中性)
④スポンジとブラシかタワシ(使い古しの歯ブラシでも可)
⑤ゴム手袋

バスタブクレンジング(ライオン)は「こすらず洗える」が売りなのですが、汚れの程度によってはこすらないと落ちません。

花王のバスマジックリンも「こすらず洗える」商品ですが、液性が中性なので普段使い向きです。

台所用洗剤は中性であればどの商品でも構いません。
ご自宅にあるものが中性であれば、そちらをお使いください。

洗剤を調合する

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①バスタブクレンジングにセスキ炭酸ソーダ 大さじ1、台所用洗剤 小さじ1を加えます。
②ボトルを軽く振って混ぜ合わせる。

弱アルカリにアルカリを加えることで洗浄力が強くなり、皮脂と湯垢・水垢が混ざり合ってできた汚れの分解力をアップさせています。
アルカリ度合いが強めで、肌につくとカサカサになって荒れてしまうので手袋を着用してくださいね。

中性洗剤を加える理由は泡立ちを増やすためです。
泡が多いと洗浄成分が汚れに留まりやすくなります。
こすり洗いする際には泡が緩衝の役割をするので傷をつけずに洗えますし、滑りが良くなって力を入れずに済みますよ。

洗剤を浴室にスプレーする

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壁と床やバスタブはもちろん、椅子や桶、シャワー、シャンプーボトルなど全てにスプレーします。
排水溝の蓋は外して、蓋の表裏と排水溝にも散布します。
シャワーのホースもお忘れなく。
(普段あまり洗わないかもしれないけど、素材的には汚れもカビもつきやすい。)

散布できるところ全てにスプレーしてください。

天井は頭に液垂れしちゃうので今回はスルーします。
※天井も掃除したい場合は部屋用のフローリングシート(ドライ)に今回の洗剤を含ませて、フロアモップにセットして天井に塗りつけてください。

5分放置してこすり洗いする

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長く放置すると変色の恐れがあるらしいのでご注意ください。
放置した後、洗剤と水分で適度に湿らせたスポンジでこすります。

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この際は必ず手袋をしてください。
この洗剤の皮脂を分解する力が結構強くなっているので、素手だと手指が本当にカッサカサになってしまいます。

恐らく大して力を入れなくても汚れが落ちます。
最後にシャワーで流す時に大抵の汚れは流れ落ちるので、私は汚れやすい部分しかこすりません。

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・バスタブ内の上の方(湯張り時に水面がくる部分。この境目に湯垢がつきやすい)
・明らかに汚れている部分
(今回はボトル置き場と排水溝)

私は以上のポイントのみこすります。

シャワーで洗い流して完了!

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お湯で流す方が汚れが落ちやすいですが、最後に冷水で洗い流してください
理由は後述します。

汚れが残っている場合
汚れが落ちていない箇所に洗剤をスプレーしてスポンジでこすってみてください。
こする箇所に凹凸がある材質の場合はブラシやタワシを使うと、毛が凹に入り込むので汚れが落ちやすいです。

カビが酷い場合

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今回の洗浄方法で多少のカビも一緒に落とせると思いますが、残った場合はカビキラーなどの酸性洗剤を気になるところに塗布して10分ほど放置して洗い流してください。

換気扇が弱く、湿気がこもりやすい浴室はカビが発生しやすいので、普段のお掃除にカビ抑制効果があるタイプの洗剤を使ってみてください。
合わせて定期的に防カビくん煙剤なども使うとかなり効果がありました。

シャワーで洗剤を洗い流す際はお湯を使って、最後は冷水シャワーで流してください。
そうすると浴室内が少し冷えて湿気が減るので、カビが発育しにくい温度になります。
特にピンク色のカビの発生を抑えられます。

最後に

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写真は今回の方法で洗った後の浴室です。
普段は入浴後に今回と同じ洗剤をバスタブ内にだけスプレーして1〜2分後に冷水シャワーで流しています。
「こすらず洗える」という洗剤はその都度そうすることが前提だと思ったほうが良さそう。

余談ですが、椅子や桶は床に触れないよう掛けたり吊るしたりするとカビやぬめりを防げます。
使った後に椅子や桶と床の設置面を無くして乾きやすくするのがポイントです。

今回使用したセスキ炭酸ソーダは台所の油汚れ、衣類の皮脂汚れ、たばこのヤニ落としなどにも抜群の効果を発揮します。
余った分はお風呂場以外にも活用できるので常備しておくと便利です。
天然の成分なので環境への負荷が少ないのも良いですね。

参考にして頂いてピカピカのお風呂で新年を迎えてもらえると嬉しいです。
お時間あれば年末年始はお近くの銭湯にもぜひ足を運んでみてください。
大きな深い湯舟やサウナで1年の疲れを癒してもらえたら、なお嬉しいです。

ちょっとマニアックになりがちな私の記事を読んでくださった方々、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。


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löyly girl(ロウリュガール)
「湯快な毎日」がモットー。
銭湯で毎日温浴をするようになってから身体の様々な悩みが寛解し、銭湯を後世に残す重要性に気づく。温浴の素晴らしさを伝えていくために銭湯で働いています。ゆとなみ社(みやの湯・門真市)勤務。
https://twitter.com/loylyg

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