近代文学

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暁闇の黎明(死についてのエッセンス)

今日も一日がはじまる。 黒い闇の中から光がほとばしる。 まるで救いようのない人類を嘲笑するように 夜明け前の空に光がほとばしる。 そういえば今日亡くなる人間っていったい何をしているのだろう。 少なからず今日亡くなる人間は多かれ少なかれいるはずだ。 病気で死ぬ者、事故で死ぬ者、または誰かに殺される者。 死因は別なれど、確かに今日死ぬ人間はいる。 その人はいま何をしているのであろうか。 この文章を読んでいる君とて例外ではない。 黒い光がほとばしる空を眺めて何を

    • 倒錯した愛情

      去年の夏、僕はとある男性に恋をしていた。 何を隠そう、僕はゲイである。 初めて彼に出会ったのはTwitterである。 彼のアカウントがおすすめに表示されて ほんのちょっとの好奇心で覗いてみた。 彼は僕と同じ大学生で、同じ都内に住んでいるという。 年齢や血液型、趣味やタイプの人まで同じらしい。 僕はさっそく彼にコンタクトをとった。 … 彼から返信が来るのは決まって夜であった。 それも、遅めの夜。大体いつも深夜2時くらい。 僕はいつもその時間帯は翌日に備えて寝ている。

      • ニヒリズム思考のすすめ

        最近、生きるモチベーションがわかない。 人生の目標がないからかもしれないが、そんなことはどうでもいい。 とにかく楽をして生きていたい、いや生かされていたいと言った方が適当なのかもしれない。 僕は人が苦手である。色々なトラウマがあるからだ。 毎日電車に乗っていても周りの視線がヤマアラシの針のように突き刺さる。 だから僕はいっつもがらんどうの車両を見つけてはそこに避難する。 本当に人が苦手だ。大衆としての面持ちの人間が。 でも”人”は好きだ。特定の誰かとしての人間が。 そいつ

      暁闇の黎明(死についてのエッセンス)