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秋詣2023

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある… もっと読む
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#紅葉

秋は物悲しい歌が多い? 『和漢朗詠集』に見る「秋」

秋風が心地よく、木々が紅葉に包まれる季節がやってきました🍂 紅葉の美しさを感じながら、秋を満喫したいですね😊 赤や黄色の紅葉は、日本の自然が生みだしたもの。 そんな季節の移ろいに合わせて色を変える紅葉には、華やかさだけではなくどこか物悲しさも感じますね…🍁 「詫び寂び」を感じる 日本の秋冬を前に、生命が枯れていくことで彩られる秋の葉の色づきは、葉に含まれる物質の変化によって引き起こされる自然現象。 つまり紅葉は、季節の移ろいに伴う命の循環です。 そんな紅葉に、日本

✨11月の特別御朱印✨

11月は「むすび」の月。 宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭」が行われる月です😊 今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げる機会とされてください✨ ◆「道ひらき」特別御朱印当社の庚申塚は、「喜宝院 入谷庚申堂」から遷祀された「日本三大庚申」の一つにも数えられる貴重なもの。 「道ひらき」特別御朱印は、庚申塚にお祀される 道ひらきの神様「猿田彦大神」の御神徳を現したものです。 猿田彦大神に導かれる御祭神の小野篁公、菅原道真公、そして神社の動物た

【菅原道真公 秋の名歌🍂】 このたびは 幣もとりあへず 手向山 もみぢの錦 神のまにまに

急に秋も進み、この間までの夏日が嘘のような気候となりました🍂 今月の「秋奉 -紅葉-」特別御朱印では、当社御配神・菅原道真公が詠まれた百人一首でもおなじみの和歌を記しました。 35歳の若さで学者として最高の権威・文章博士となった道真公。 日本史上に残る指折りの学者でしたので、尊敬をこめて「菅家」や「菅公」とも呼ばれます。 「このたびは」に込められた秋の情景この歌は、宇多上皇の御幸(上位皇族の外出・旅行)に同行した際に詠まれた一首です。 宇多上皇は道真公の才能を評

心揺さぶる秋の紅葉 『和漢朗詠集』に見る「秋」

だいぶ秋も深まり、街中の葉も色づく季節になりましたね🍂 紅葉の赤は日本の自然が生みだしたもの。 季節の移ろいに合わせて色を変える紅葉には、華やかさだけではなくどこか物悲しさも感じます。 ◆秋の物悲しさを描く詩 紅葉は季節の移ろいに伴う命の循環です。 そんな紅葉に、日本人は古くから「侘び寂び」の心を感じてきました。 「侘び寂び」とは、人の世の儚なさや無常観に美を見出した、日本特有の美意識。 冬を前に、生命が枯れていくことで彩られる秋の葉の色づきは、葉に含まれる物質の変

「11月の御朱印」のお知らせ

朝晩の冷え込みを強く感じるようになってきました🍂 つい最近まで暑かったはずなのに…秋が深まって参りましたね🙂 11月は宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭」が行われる月、今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げ、この機会に是非ご参拝頂ければ幸いです。 ◆11月「秋奉 -銀杏-」特別御朱印「秋奉 -銀杏-」特別御朱印では、黄色く色付いたイチョウの紅葉のもと催される盛大な宴がモチーフです。 美しい秋の景色や秋の実りに感謝し、その返礼として歌舞を神に捧

百人一首 珠玉の秋の名歌「このたびは~」菅原道真公

 だいぶ秋も深まり、気の早い紅葉も目にするようになってきましたね😊 今月の「秋奉」特別御朱印 〜錦秋〜では、当社御配神・菅原道真公が詠まれた百人一首でもおなじみの和歌を記しました。 学者の家に生まれ、35歳の若さで最高の権威・文章博士(もんじょうはかせ)となった道真公。 日本史上指折りの学者でしたので、尊敬をこめて「菅家」や「菅公」とも呼ばれます。 「このたびは」に込められた秋の情景 この歌は、宇多上皇の御幸(上位皇族の外出・旅行)に同行した際に詠まれた一首で

「秋奉 -紅葉-」特別御朱印のお知らせ

秋も深まり、だいぶ過ごしやすい季節になりましたね🙂 10月の旧暦名は「神無月」 字だけを見ると「神様がいない月」ですが、この「無」は「の」と訳されて「神の月」という意味になります 神様と深い関わりを持つ、秋の実りの多き月 親しくご縁をいただいて、清々しいお参りの機会とされて下さい 10月と11月の特別御朱印は、すべて合わせて一つになる2か月続きの御朱印になります。 秋の深まりを五感で感じながらの月参りをいただいて、良い年の納めへとお進みいただければ幸いです。 ◆「秋