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秋詣

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある…
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2021年9月の記事一覧

「みのり」特別御朱印のお知らせ

空が高く、そよぐ風が気持ちのいい季節になりましたね。 1年の中でも最も過ごしやすい秋の日々を楽しみたいものです😊 10月は収穫の季節、今月は秋の「みのり」をテーマに御朱印を奉製しました。 秋を代表するススキをモチーフに、"飾り紙"を用いた新しいあしらいの「みのり」特別御朱印や、今年の初穂を捧げて一年のみのりに感謝する大事なお祭りである「神嘗祭」の特別御朱印、月参りの御朱印には「どんぐり」を艶やかにあしらいました。 特別御朱印は、2種類共に11月のテーマである「むすび」に

中秋の名月は「9月21日」 秋の夜長に月を眺める

だんだんと夜も長くなり、すっかり風が秋めいてきましたね。 月を楽しむのにぴったりな季節になりました♪ 秋の月の代表ともなる「 中秋 の名月」まで、あともう少し!まで、あともう少し! 今日は、この秋の象徴である「月」を掘り下げます🙂 今月の月参りの御朱印や、「秋季例祭」「雅楽の夕べ」の特別御朱印も、大きな「月」をあしらったものになっております♪ 2021年の「中秋の名月」は? 中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のこと。 令和3年は9月21日(火)が中

9月19日は400年の時を繋ぐ大事なご縁日 「秋季例祭」のお知らせ

小野照崎神社は、御祭神である小野篁公がお隠れになられた仁寿二年(852年)に上野照崎の地(現在の寛永寺 輪王殿付近)に創建されました。 現在の入谷の地に遷祀されたのは、それから約800年後の1629年9月19日のこと。 幕命により江戸城の"鬼門封じ"として、京都の比叡山 延暦寺に倣って東叡山 寛永寺を建立するために移転を命じられ、末社である長左衛門稲荷(現:稲荷神社)のある現社地に遷座することとなりました。 秋季例祭の特別御朱印では、道真公の和歌をあしらい、満月の夜お上

9月9日の「重陽の節句」ってどんな節句?

9月9日は五節句のひとつ「重陽の節句」の日です。 9月9日のように奇数の重なる月日は、めでたいながらも「陽の気が強すぎるため注意が必要」ともいわれ、こういった季節の節目となる日は「節句」という形で、お祝いと同時に、様々な方法で厄払いの行事を行います。 なんとなーく イメージありますよね🙂 しかし、5月5日の「端午の節句」や7月7日の「七夕の節句」に比べ、「重陽の節句」は現代ではなじみが薄いかもしれません。 一体どんな節句なのでしょうか…? 最大の陽数が重なる「重陽の

名歌「秋思」と「九月十日」をつなぐ、菅原道真公の深すぎる1年

今月の特別御朱印は、9月9日の「重陽の節句」がモチーフです。 御朱印に添えられているのは「九月十日」という、当社ご配神の菅原道真公が詠まれた詩。 簡潔ながらも、強い想いがにじむ詩ですが、物語はこの詩が詠まれる1年前にさかのぼります。 この歌の背景には、涙なしには語れない物凄いドラマがあるのです…🖌 ◆道真公が詠んだ、残菊の詩「秋思」 まずは「九月十日」が詠まれる1年前。 道真公は重陽の節句の翌日(9月10日)に行われた残菊の宴の席で、醍醐天皇ご臨席の傍ら「秋思」と