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稲妻フェスティバル2018 Winter!! 戦利品と感想もろもろ

アメカジに没入する同志の悩みといえば,遠く離れた取扱店舗,セールの少なさ,ブランド開拓の難しさ,オフ会の参加しにくさなどがあります。しかし,そんな悩みは大手アメカジ雑誌“Lightning”の名を冠した”稲妻フェスティバル”のもとに発散されるのが毎年の恒例となっています。

稲妻フェスは,今春の異例の4月開催に続いて,例年では秋開催とされる今回も12月とされるなど,例年と異なるスケジューリングでした。飛ぶように売れたALPHAのアウター,仮設トイレの行列,抽選会でチアノーゼになっている参加者,ビール,ステーキ,ケバブ,ラーメン,かじかんだ手で紙幣を数える店員,寒空の下に響き渡るエンジンの空ふかしをよそに,今回もたくさん回ることができました。

12時頃。入場して何も考えずに進むと,ALPHAの行列に行く手を阻まれました。フライトジャケットを5000円〜8000円から売っていたので無理もありません。ALPHAは抽選会の景品にもたくさんの商品を提供しているので,稲妻フェスの中でもひときわ存在感を放ちます。

昼のピークの時間帯はこの混みようでした。右に見える白いテントはWOLVERINEのブースです。しかし早々に売り切れていて,どんな売り方をしたのか気になって仕方ありません。

ブーツ屋といえば,HOBU Leather Portのアイアンブーツも外せません。陳列された“名も無き”シリーズは,ライトアップされた鍾乳洞のように艷やかな表情を欠かすことなく,来客を誘惑する存在でした。価格改定も近い同工房ですから,駆け込み需要もあったのではないのでしょうか。アイアンブーツは,稲妻フェス来場者の足元のなかでもなかなかの割合を占めています。

HOBUさんの工房の長所は,Twitterの発信がとても上手なところにあると思います。Twitterを通じて,同工房のハイクオリティな製品の認知が既存のアメカジコミュニティに浸透し,“アイアンブーツ”を通じたコミュニティまで形成されています。きれいな写真をたくさんツイートしてRTで回ってくることで,買ったことがなくても身近なブランドのように感じられます。

アイアンブーツは認知度が高く,Twitterで写真を載せるとなかなかの反響があります。

アンケート回答者を対象とした抽選会は,13時と16時の計2回開かれました。13時のこのとき雨が降り始め,最も寒かったと思います。

アンケートには,紙でなくWebで回答すると抽選券が2枚もらえます。もらった番号にはそこそこ惜しいのもありましたが,今回も成果なしでした。「ファーストアローズ」「TEDMANのヘルメット」「FULLCOUNTのジーンズ」「親子用2サイズセットのMA 1」など豪華な景品の獲得者を遠目に,皆で妄想を膨らませ,撃沈していきました。

昼食はフードコードのShallow Bee。平塚の本店舗ではどちらかといえば海鮮料理で有名なアメリカンな雰囲気のお店だそうですが,稲妻フェスではチーズステーキを主に扱っていました。私はお腹が減っていたのでチーズステーキカレーを頼みました。ボリュームもちょうどよく,肉が美味しかったです。

食後は後半の抽選会まで手持ち無沙汰となっていたため,荷物整理も兼ねて戦利品の写真を撮っていました。

戦利品1:London Shoe Makeのレースアップショートブーツ(5000円)

有力ブランドがしのぎを削るグランドマーケットに対して,少し離れたところに中小規模の店舗が集まったマーケットストリート。今回買った2品はどちらも後者に置かれていた店舗です。

まずは,欲しかったバーガンディ色のレースアップブーツです。London Shoe Makeはワケあり品を全部5000円(定価は3万円〜)で販売する自暴自棄レベルの戦略を採り,昼には26センチ以上のサイズはほとんど売り払われていた有様でした。しかし,私のサイズは25.5cm(US7)と男では小さめです。ブーツは大きめのサイズ感になるので25や24.5もいけます。幸運なことにバーガンディで残った最後の一足が,私のサイズでした。ワケありの理由としては,糊がついて染みたりキズがついたケースが多いとのことですが,ここまで下げなくても,と思わされる程度のものばかりでした。London Shoe Makeはグッドイヤーウエルト製法にこだわり,ニューデリーの職人が作り上げるブランドで,レザーソールなのも特徴です。素晴らしい買い物でした。

今回の場合は左足前のキズが5000円要因だそうですが,私はこの程度気にしませんし,気にするにしても,クリームを塗れば大丈夫ですよね。それにしてもこれ,クリーム塗らなくてもいい光沢してますし,これからが楽しみです。

戦利品2:HMclothing トートバッグ 大(8000円)

外側には岡山県産の13オンスデニムを使用し,内側には岡山県産の9号頒布を使用した丈夫なハンドメイドのトートバッグです。内側にはファスナー付きの1ポケットと2口ポケットがついています。

HMclothingの制作者・船木さんは,ジーンズソムリエの資格を2回取った,僕と同じ★★の所有者です。合格者交流会でのご縁で,今回初出店のブースに足を運びました。HMclothingは基本的に店舗を持たず,ジーンズに特化したハンドメイドバッグとして通信販売主体のD2Cモデルで販売されていますから,実際に手にとったり比べたりできるのは貴重な機会です。

ちなみに,ブースで使用されている折りたたみ式棚も手作りだったとか。船木さんが木工もできるのは知りませんでした。生地選びや設計・縫製まで一手にやり切ってしまう船木さんのポテンシャルは,本格始動から1年のものとは思えません。ご本人は,せっかくの稲妻フェスなので,普通に客として回りたかったとも話していました。

船木さんと私のつながりは,こちらの記事からおわかりいただけます。


つぎの写真でトートバッグLのサイズ感,伝わりますでしょうか?パソコンとか本とかだいたいすっぽりと入ってしまうので,はみ出るものを探してみたところ「ウクレレ」でした。

中にパソコン,ポケットに本とタブレット,レザーグローブを入れてみたところです。Macbook Pro 2016モデルの13インチですが,15インチを入れても大丈夫そうです。

公式通販サイトの情報によれば,サイズは次の通りです。結構大きいのが想像できるかと思います。

縦 :約35cm(持ち手含まず)
横 :上部:約45cm
   :下部:約35cm
間口:約45cm
まち:約14×35cm
持ち手:約53cm

その他の写真

携帯端末の機種をiPhoneXSにしたことで,デジカメいらずになりました。撮った写真をLightroomアプリで編集しておくだけで、ネットに載せられる程度のモノが出来上がります。

最後に

多額の出費が出た春の反省を活かして,今回の予算は2万円(厳守)でした。結果として13000円+食べ物で済ませることができ,一応使いすぎることはなかったと思っています。しかし,そうは言ってもvansonのMA1やStevenson Overall Co.のジーンズ,Studio d'artisanの福袋など,自分をひきつけてやまない商品も多くありました。次回に備えてうまく貯金を計画&実行し,パーッと使える計画を今のうちから立てておくのがきっとベストですね。とはいえ今回もたくさん楽しむことができ,大満足でした。

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