号泣した長男
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号泣した長男

昨日、日々の活動が終わった帰り道で地下鉄に乗っているとき、単身赴任のため別れて暮らしている小4の長男からLINEでビデオ通話の着信がありました。

乗り換えの駅で降りて話してみると、顔をくしゃくしゃにして号泣している長男坊の姿がスマホに映っていました。一体どうしたのかと聞いてみると、ずっと育ててきたランチュウ(金魚)の「ランちゃん」が死んでしまったとのこと。水槽にコケがついて大変だというので、「江津湖でタニシをとってきて入れれば浄化するんじゃない?」という安易な私のアドバイスをそのとおり実行したら、間もなく死んでしまったのだそうです。

専門的なことはわからないのですが、タニシの環境で運んできた細菌が悪さをしたのでしょうか。過去にも、他の金魚を既存の水槽に入れると、環境が変わったのか、その中の何匹かが死んでしまうということがありました。

原因はともかく、長男は長らく育ててきたランちゃんが死んでしまったことがとても悲しく、悔しがって号泣していました。以前住んでいたご近所の方が、多くのランチュウを飼っていて、人懐っこい長男が小学1年生ぐらいのときにせがんでいただいた金魚だったので、とても愛着があったのだと思います。声をあげて泣き続ける息子を見て、すまないことをしたな、と申し訳なく思いました。

小1の双子の娘は、その横であっけらかんとしていました。昔、長男が同じぐらいの年頃に、大量に金魚が死んだ際、今の双子と同じような感じでしたが、やはり自分がエサをやり、面倒をみるようになって、ランちゃんにさらに愛情を注ぐようになったのでしょう。母親に「今日はランちゃんにエサあげたの?」と毎日迫られながらも、曲がりなりにも自分で世話をして、死に際して号泣するぐらいランちゃんを大切な家族として扱ってきたのだと思うと、普段は荒っぽいところが目立つ長男も、本当に優しい子なんだな、と私も目に涙が浮かびました。

金魚でも何でも、ペットを飼うことには責任が伴います。それを通じて、命の大切さと、それを生かすことの難しさ、失われたときの悲しみを子供も学ぶのだと思います。どんなにゲームの中でリアルに近いペットを飼うことができても、やはり実際にペットを飼うことに近づくことは無理なのでしょう。

最後に、ずっと泣きじゃくっている彼に、3年以上も生きてきたんだからランちゃんもよく頑張ったと思う、お墓をちゃんと作ってあげてね、と伝えました。彼もまた一段と成長してくれることと思います。

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1974年東京都目黒区生まれ。東京大学法学部卒業後、アクセンチュア株式会社、衆議院議員公設秘書等を経て、2008年熊本県政策調整参与、2012年、38歳で熊本県副知事に就任。2020年6月に退任。東京都知事選挙に出馬(4位、61万票)。現在、日本維新の会衆議院東京1区支部長。