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焼きそばの果てしなき旅【その34】
2021年の3月ももう終わり。もうすぐ4月。音楽家としての僕はとても大変な状況に置かれていると云うことに変わりはないけれど、何とかここに立っている。まだまだ立ち続けたい。作詞作曲もしているしギターも弾いているし歌も歌っている。そして焼きそばも作って食べている。先が見えないから不安だなんて云っても、実は今までもずっとそうだったので、これからもしっかり踏ん張って何とかする。何とかならなきゃそれまでだ、なんてSHOGUNの歌じゃないけれど、まあそんなわけだ。気楽に行こうぜ。
【その32】でも使った群馬県前橋市の高山麺業株式会社製、むし中華めん「昔の焼そば」にしっかり向き合ってみる。具はキャベツと豚肉とブナシメジ。麺はかなり気骨のあるごわごわ系なので1分程茹でてから使用。茹でても揺るがぬ硬度がある。具と一緒にしっかりと炒めた。味付をどうしようか。色々考えてみた。
ソースを何種類か使った。マルちゃんの粉末ソース、岡山のたてソース、そしてブルドッグソースなど少しずつ加えてみた。昨年から集中して焼きそばを作り続けて、焼きそばに対してここまでのアプローチをする人間になれた。まだ自由になんてなれないけれど、ギターや音楽に対する習熟と同じだ。とにかくやる。質より量。合理的で効果的なやり方ってのもあるだろうけれど、そんなに劇的にショートカット出来るわけもない。何度も何度も繰り返してトライして、ちょっとずつ何かが見えてくる感じ。最終的にはその対象に自由になることを目指して地道にやるだけ。終わりはない。まさに果てしなき旅。旅行けばー。
岩下の新生姜スライスをトッピング。さあどうだ。
ウマウマウー。こりゃウマイ。全体的には薄味。粉末と液体がそれぞれ持ち味を発揮してこの強い麺を盛り立てている。ギュッと噛み締めてもぐもぐ食べる麺。どんなに味付けを濃くしても大丈夫そうだけど、敢えて濃くしないで麺自体の味わいを味わう。炒めた具材も岩下の新生姜スライスもナイスサポート。シアワセの一つの極致。これを自分で作れたと云う優越感など様々な気持ちが束になって僕を充たす。この麺がまた手に入ったら、今度は濃いめの味付けも試してみよう。とにかくここまで来た。もっと奥へ、そして彼方へ、旅して行こう。
【その32】でご紹介したマルちゃん焼そば・たらこバター味と同時発表されたマルちゃん焼そば・ナポリタン。ナポリタン焼そばは【その11】で横浜丸紀の製品を紹介したが、遂にマルちゃんもナポリタンに殴り込みか。殴り込みとは物騒な。参戦と云うのもとても違和感がある。参戦を観戦と同じようにカジュアルに使う昨今の傾向があるけれど、とても嫌な気持ちになる。さあとにかくナポリタン焼そば、作ってみよう。
麺と粉末ソース。粉末ブラボー。
キャベツとベーコンを具にして作ってみた。パッケージ写真にあるようなウインナーとピーマンとタマネギってのはちょっと行き過ぎかと思ったりもして。
シンプルに出来上がり。さあどうだ。イタダキマス。
ウマウマウー。たらこの方ではあまり感じなかったけれど、こちらのナポリタンだと最初からかなりチーズの風味を感じる。サポートと云うより味付けの完全なる一部分となっていた。麺はちょっと平たい感じもあって味の馴染み具合は万全。これもっと試してみたいのにあまり売っているのを見なくなってきた。期間限定と云うのもあるのだろうか。見つけたらまた作ってみることにする。今度はやはりピーマン入れるか。そうしてみよう。
今回はここまで。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。
【索引】焼きそばの果てしなき旅
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