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続・ハンバーグ寿司あれこれ

ハンバーグ寿司のことがまだ続くのである。なぜハンバーグ寿司なのかは以前のnoteを参照されたし。大概のハンバーグ寿司は食べたかと思ったがまだ出会いが続いた。何事もそうそう簡単にコンプリート出来ないと云うことである。

回転寿しトリトンのハンバーグにぎり

まずは北海道は北見生まれの『回転寿し トリトン』のハンバーグにぎりである。東京都内にも何店舗かあって、僕は池袋東武店に行ってみた。合計3度通った、1度目はハンバーグ売り切れで出会えず。2度目は開店と同時に入店したがその日はハンバーグの仕込みなしとのことで出会えず。3度目の正直でようやく出会えた。程好くテリヤキ風味で寿司飯とのマッチングもとても良い。丁寧な出来である。人気店の秘密がハンバーグにぎりからでも垣間見えた。

タマノイすしのこ

ここまでハマってくると自分で作りたくなるのは人情である。自分でハンバーグ寿司を作ってみようと考えた。まずは寿司飯を作らねばならない。昔からあるタマノイのすしのこを買って寿司飯を作った。これだけだとちょっと物足りない感じがしたので、塩と味の素をちょっと加えたらピッタリと収まった気がした。砂糖を加えても良いかと思ったが今回はやめておいた。

ニチレイのミニハンバーグ

ハンバーグ寿司にちょうど良いサイズなのではないかと思って買ったのがニチレイのミニハンバーグである。これも昔からあると思う。電子レンジですぐ出来るので便利である。

自作ハンバーグにぎり№1

作ってみた。重大なことに思い当たった。僕は寿司を握るのが生まれて初めてである。写真をご覧になって判るように、初めての寿司は大変に不格好であった。何とかハンバーグを載せて、海苔のシートベルトもして、ギリギリ体裁が整ったように思うが、これは大変なことに手を出してしまったのだと思い知った。ヤバイぜ。それでももっと作ってみよう。そのうち突破口が開けるかもしれない。

自作ハンバーグにぎり№2

寿司飯に対してミニハンバーグでもちょっと大きいと思ったので、スシローに倣ってハンバーグを半分に切った。これでちょうど一口サイズになる。肝心の味の方であるが、これがとても美味しい。自画自賛ではあるが寿司飯とハンバーグの関係性がなかなか良いと思うのだ。白飯とハンバーグの組み合わせとは全く違う。新たなる関係性が生まれているのだ。ご飯が酢飯になっているだけでこれほどまでにハンバーグの味わいが変わるのか。もしかしたらこんなことを感じているのは僕だけかも知れないけれど、そして何の役にも立たないかも知れないけれど、走り出したら止まらないぜぶっちぎりヨロシク。

自作ハンバーグにぎり№3

マヨネーズを載せてみたバージョンである。僕はここで何となく寿司を握る感覚に出会えたのだ。自分の手の中(ビニールの手袋してます)で寿司飯がキュッと寿司の形になる手応えと云うか按配と云うか、それが判った瞬間であった。新しい感覚である。61歳にもなってこんな新しい感覚を知ることが出来るとは。感無量である。味の方はまあ美味しいと思った。

自作ハンバーグにぎり№4

ふたたび海苔のシートベルトを装着して、ケチャップをちょっと載せてみた。これが、このほんの少しのケチャップが、味わいを物凄くポップにするのであった。和洋折衷と云うか混沌料理と云うか、散漫に見えて意外な結束力を見せたのである。ハンバーグ寿司は多分きっと奥深くはないであろうが、海水浴に行って潮だまりで小さな魚やカニを見つけて喜んでいるような楽しさがある。それもまた捨てがたい気持ちだと思うのだ。

ハンバーグと寿司飯

握らないとどうなるのか。残った寿司飯とハンバーグを食べてみた。基本線は変わらないが、これだとただ寿司飯とハンバーグなのだ。握ると云う一つの工程が加わるだけで世界観は全く変わる。判る人には判る、見える人には見えるなんて霊感とかオカルトの世界に近いようにも思えるが、大脱線しそうなので考えずにおく。

もりもり寿しのハンバーグにぎり

金沢に行った時に『もりもり寿し』でハンバーグに出会った。石川県を中心に展開する回転寿司チェーンである。調布やたまプラーザにも支店がある。こちらのハンバーグは事前調査では引っ掛からずに、偶然入店して、偶然に出会ったのだ。僕はもう導かれている。ハンバーグ寿司の方へ。確実に。

もりもり寿しのハンバーグにぎり

そしてこの独特なビジュアルである。ハンバーグに切れ目を入れて、寿司飯を挟み込むように載せて、ハンバーグがそそり立つような形状となっている。そしてたっぷりのケチャップ。味わいが濃いめで満足感がある。とにかくビジュアルの発想の自由さに瞠目した。素晴らしいと思う。

ニチレイのミニハンバーグ

そうなるとこれもまた再現してみたくなるのが人情である。あまり暇な時間はないのだがどうしてもやらずにはいられない。

ニチレイのミニハンバーグ

ニチレイのミニハンバーグ、発売は何と1969年(昭和44年)である。もう既に50周年以上のベテラン冷凍食品である。発売当初の名称はミニバーグ。僕が高校に持って行ったお弁当の中にも入っていたと記憶している。僕の母親はこれを解凍せずに、温かいご飯と一緒に弁当箱に入れていたと思う。お昼になって弁当箱を開けて食べ始めたら、ハンバーグがちゃんと解凍されておらずにシャリッとした歯応えで驚いた記憶がある。なんでまたそんな手抜きをするのかと大いに落胆したものである。

自作ハンバーグにぎり№5

何だかこれはこれでまた新しい世界観が垣間見える。寿司飯はもっと小さく握ってハンバーグメインにするべきか。色々なことを考えたが、深入りせずにいることにする。ニチレイのミニハンバーグは美味しい。寿司飯ももう少し研究すればもっと美味しくなるであろう。これからも少しずつ少しずつ進んで行こうと思う。

魚魚丸のハンバーグにぎり

愛知県を中心に展開する回転寿司チェーン『魚魚丸(ととまる)』にも行ってハンバーグにぎりを食べてみた。三河安城店は駅の近くにあるので、先日名古屋に向かう時に途中下車して伺った。ハンバーグと寿司飯の間にサラダ菜があるのだが、サラダ菜が大きすぎて寿司に見えないのがとても面白い。

魚魚丸のハンバーグにぎり

写真はピンボケであるが、このアングルからであれば寿司飯の存在が確認出来る。ハンバーグの上にはオーロラソース。ケチャップとマヨネーズを混ぜたものである。これまたポップで美味しかった。ボリュームも満点である。サラダ菜の大きさだけ何とかしてもらえたら大変に嬉しく思う。

ファミリーマートのハンバーグ寿司

僕がハンバーグ寿司にのめり込むきっかけとなったファミリーマートのハンバーグ寿司が2024年2月27日より再発売となった。以心伝心と云うか、窮すれば通ず(違うか)と云うか、瓢箪から駒と云うか、合縁奇縁と云うか、物凄くナイスタイミングで出会えたのだ。そんなことがあるなんてビックリしたなぁもう。出会った時は食べられなかったのが、ようやく食べることが出来る。それもあちこちのハンバーグ寿司やハンバーグにぎりを一通り食べ終えたタイミングで、である。ちょっと上手く行きすぎな感もあるが、まあよろしい。長く生きているとこう云うこともある。

ファミリーマートのハンバーグ寿司

ウマウマウー。テリヤキ風味で、ハンバーグと寿司飯の間にマヨネーズがサンドされている。形状的には寿司っぽくないので、これはテリヤキハンバーグ酢飯おにぎりと説明するのが良いであろうか。食べ応えがあって、ボリュームもたっぷりで、ジャンキーでファンキーでグラマラスでマーベラスである。ハンバーグ寿司ブラボー。これで何となく一段落である。ハンバーグ寿司にハマったおかげで、自分で寿司を握る体験も出来て一挙両得一石二鳥であった。これからもハンバーグ寿司のことをずっと心に留めて生きて行くことにする。

魚魚丸のパッキリウインナーにぎり

写真は『魚魚丸』のパッキリウインナーにぎりである。パッキリウインナー。パッキリウインナー。何度か繰り返して口にすると世の中の細かいことが大体気にならなくなる。こうしたストレンジな寿司にも巡り会い続けたい。特に目的はない。だけどもしかしたらどこか新しい世界に辿り着けるかも知れない。でも袋小路かも知れない。その時はその時でまあ良しとしよう。袋小路を楽しむだけである。

続・ハンバーグ寿司あれこれ

アッと云う間に3月も中旬に差し掛かる。あれもやってこれもやって、まだまだやろうと思う。あちこちで春が芽吹き始めている。ぼやぼやしているとすぐ夏になってしまう。春のうちにもっとがんばる。カモンレッツゴー。

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小野瀬雅生
末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫