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焼きそばの果てしなき旅【その43・ZENBヌードル前篇】

御縁があってZENBヌードルを使って焼きそばを作ってみることにする。その御縁と云うのは、まず東京都町田市金森にあったラーメン店『超純水採麺 天国屋』に個人的に御縁があって、その天国屋さんでZENBヌードルを使ったラーメンを出すと云う時に僕がちゃっかりお邪魔して味見もさせてもらって、そしてZENBヌードルをサンプルで戴いたと云う経緯。現在天国屋さんは色々な事情で店舗がありませんが(2021年5月現在)、週二回ほどJR横浜線成瀬駅前のTENTシェアキッチンに出店されるとのこと、詳しくは何とかして各自調べてください。

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これがZENBヌードルZENBと云うのは、植物素材を捨てることなく全部分使うと云うから付いたネーミング(ですよね?)。そしてこの麺の成り立ちもシンプルで、黄えんどう豆しか使っていない。オール豆。動物性原料不使用とか添加物に頼らないとか食物繊維たっぷりとか色々と謳い文句はあるけれど、僕にとって有り難いのは食塩相当量が0.0g(1食80g当たり)であること。塩分には気を付けないといけないお年頃ですのでね血圧も家系的に高いし外食も多いし。糖質はそこそこありますのでそっちの方はまた各自確認お願いします。詳しくはこちらのサイトでどうぞ。

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天国屋さんで食べたZENBヌードル使用のラーメンはこの時この時もヒジョーにウマかった。それから半年以上経ってようやく自分も記事にするのですが、ミツカンの皆様遅くなっちゃってすみません。そして食のプロの皆様とは出来映えが比べものになりませんが、シロウトはシロウトなりに色々考えて(行き当たりばったりでもあるけれど)がんばってみました。以下その成果発表です。

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話はいきなり逸れますが最近の我が良き友よ。雪印メグミルク純製ラード。

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どなたかとお話をしていて「焼きそばにはやっぱりラードだよね」と云う結論になったのですがそのどなたかが誰だったか覚えていない。誰だっけ。はるもとさんだったかな。違ったかな。まあいいか。

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ZENBヌードル、茹でて使う。一食80gで結束された麺が4束入っている。茹でるとその分量は増える。色々と試してみたいので1食分を2度に分けて使うことにした。そうすると8回試すことが出来る。なかなか良いアイディアだと自画自賛。最近自画自賛ばかりだな。たまには人に褒めてもらいたい。褒められると伸びるタイプの子です、ってもう子じゃないや、ジジイだよジジイ、チキショーめー、若いヤツなんかにゃまだまだ負けないぞーってそんなこと云っている時点で負けてるんだぞー、勝ち負けじゃないんだ人生は、でも野球は勝てー。

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そんなことを云っているうちに一つ出来た。ZENBヌードル焼きそば試作№1。いきなりだな。

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麺上の赤い花みたいなのはこれで咲かせてみた。色々出てるんだねーこの世の中。

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シンプルにラードで炒め焼きして、味付けは塩のみ。それだけだと余りにも殺風景なので花が咲いた。戴いてみよう。

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ウマウマウー。ああ、豆だ、豆の味がしっかりする。形状は麺だけれど、味は豆そのもの。それにしてもこの滑らかな食感はスゴイ。ちゃんと麺だ。麺を口に運ぶ度に驚きと歓びがある。小麦粉で作られた麺の代替品ではなく、新しいジャンルである。やるなーZENBヌードル

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次々に行こう。せっかくの動物性原料不使用なのに肉投入。だって焼きそばだもの。

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これだけはお忘れなく。岩下の新生姜スライス。僕的にはこれはもうなくてはならない必需品である。

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ZENBヌードル焼きそば試作№2。キャベツと豚肉入り。

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ソースは名古屋のコーミソース使用。ソースは目分量。いつも通り。

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ウマウマウーソース焼きそばとして普通にバッチリとウマイ。ソースの偉力なのか豆で作られた麺と云う特殊性が全然判らない。口当たりも食べ応えもちゃんと「麺」なのである。味わいはやはり豆の風味はあるけれど違和感はない。でもそれはそれでちょっと寂しい感じがするので後にまた別の方向から考えてみることにする。

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ZENBヌードル焼きそば試作№3。いきなり方向転換。バジリコよ。

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具はベーコンとマッシュルーム水煮スライス。バターも使っちゃった。だってバジリコが食べたかったんですもの。

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ウマウマウー。こうすると麺が豆で出来ていると云う特殊能力が遺憾なく発揮されたように思う。使ったのは乾燥バジルだけだったけど、大葉を加えてみたりしたらこれはもっと伸びる方向性だと思う。ウマイウマイ、とてもウマイ。だけど焼きそばからは随分と離れた。離れてもイイか、ウマければ。

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ZENBヌードル焼きそば試作№4。具はマッシュルーム水煮スライスのみ。これはどう云う味付けをしたか。

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北海道札幌市清田区のラーメン店『らーめん 虎』開発のしじ美醤油を使った。網走湖で獲れたしじみの風味たっぷりの醤油。これをご飯にかけただけでもバツグンにウマイのだ。もちろん料理に使えば間違いナシ。ああ札幌に行きたい。強烈に行きたい。

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パセリを振りかけると云う小賢しいことまで出来るようになってきた。自由にプレーするための練習と経験。繰り返し繰り返しやる。野球もギターも料理も一緒。最近焼きそばを作っているとそれを実感する。でも勘違いしちゃいけない。謙虚に行こう謙虚に。

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ウマウマウー。うおぅ、ウマイ。ZENBヌードルとしじ美醤油の相性バツグンじゃないの。これに野菜をもっと足しても良いのではないか。トマトもナスもピーマンもキノコもなんでも来いだ。醤油味はZENBヌードルの風味を邪魔しないどころかむしろ引き立てる感じだ。とても豆で、とても麺で、とてもウマイ。考えれば醤油も大豆が原料なのだから相性が悪いはずがない。もし大ぶりなシジミがあったらシジミボンゴレ風にしても良いのか。何かああしようこうしようのアイディアが暴走してきたので暴走の続きは後篇にて。ZENBヌードル焼きそばブラボー。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

【索引】焼きそばの果てしなき旅

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