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焼きそばの果てしなき旅【その59】

2022年1月30日、クレイジーケンバンド仙台公演の翌日、友人たちの案内で福島県双葉郡浪江町と相馬市へ行って参りました。浪江町はやはりなみえ焼そばを食べるために訪問。なみえ焼そばの歴史は長く、1955年(昭和30年)頃から地元の名物として愛され続けてきたとのこと。2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故で浪江町全域は避難指示区域となり、2017年3月に帰還困難区域を除き避難指示が解除。2022年に道の駅なみえが2020年8月にオープンするなど復興に力を入れている。その道の駅なみえでなみえ焼そばを食べられるとのことで、友人たちにお願いして連れて行ってもらった。

なみえ焼そば大盛

道の駅なみえ内の『レストランかなで』で戴いた、なみえ焼そば大盛ブログ記事はこちら。極太麺に濃厚ソース。具はモヤシと豚肉のみとシンプル。

なみえ焼そば大盛

ウマウマウー。味はモチロンのこと、浪江町に来てなみえ焼そばを食べると云うシアワセ。焼きそばの旅の醍醐味これ極まれり。世の中の往来がまた自由になって多くの人に浪江町に来てもらってこの極太麺を楽しんでもらえたらと心から思う。でもちょっとだけ注文つけても良いかしらん。せっかくの極太麺、もっとエッジがしっかり感じられるように「麺固め」バージョンがあっても良いんじゃないかな。それは僕の好みではあるけれど、麺の個性がもっと際立つんじゃないかなんて勝手に偉そうなことを云いましたすみません。また伺う日を楽しみにしています。次はご飯と味噌汁もセットにします。

旭屋のなみえ焼そば

そんなこんなでお土産のなみえ焼そばも買ってきた。相馬市の株式会社旭屋の製品。

旭屋のなみえ焼そば

よく見るとソースは茨城県坂東市、ラードは神奈川県川崎市で作られている。軽くディスカバージャパンでウイアーザワールドである。常温保存と云うのが助かる。麺は太くて惚れ惚れする。いいぞ太麺。

モヤシと豚肉

モヤシと豚肉を炒める。モヤシも豚肉も多すぎか。まあいいか。炒まったところで麺を入れて、最後にソースを入れて出来上がり。

旭屋のなみえ焼そば

自作なみえ焼そば、完成。焼きうどんと云っても通用しそうな麺の太さ。ちゃんと出来てとてもウレシイ。

旭屋のなみえ焼そば

見るからにボリューム満点。早速イタダキマス。

旭屋のなみえ焼そば

ウマウマウー。こりゃウマイ。モヤシたっぷりで正解。これくらいモヤシ入れておかないと縮んでどこかに行っちゃいますものね。太麺のくきゅっとした歯応えとモヤシのしゃくっとした食感のコントラストがスバラシイ。なみえ焼そばブラボー。

旭屋のなみえ焼そば

ウマウマウー。この太麺は研究のし甲斐がありそうだ。たくさんゲットしてきたのでまた研究の成果はお知らせする。

旭屋の極太なみえ焼そば

こちら極太なみえ焼そば。先出のと同じく旭屋の製品だが別パッケージ。これは昨年(2021年)9月に戴いていたのを作って、記事には載せておりませんでした。すみません。

旭屋の極太なみえ焼そば

内容はほぼ同じ。常温保存なのも同じ。

旭屋の極太なみえ焼そば

極太なみえ焼そば。モヤシと豚肉で作るのも一緒。麺の形状がちょっとだけ違うかしらん。そうでもないか。随分前のことなので比べようもないですねすみません。

ウマウマウー。だったと記憶しております。そう云えば道の駅に同じ旭屋の製品なれど何種類かなみえ焼そばがありました。全種類買ってきて違いがあるのかどうか調べれば良かった。今気が付いた。そうかそうだったか。迂闊でした。今度行った時は(今年もう一度必ず行く)全部揃えます。

ご飯にかける!!なみえ焼そば

そう云えば道の駅で気になるものを買ってみた。ご飯にかける!!なみえ焼そばなる瓶詰である。小さく【特製ソース味】と書いてある。気が付いたら物凄いバリエーションのあるラー油とは違うのだな。さあどうだ。どうなのだ。こちらは福島県郡山市の株式会社小田原屋の製品。以前こちらの相馬方面から郡山方面に抜けて行ったことがあるが、かなり遠い。同じ県内でも全然違うのだとビックリした。神奈川でも横浜と小田原だと全然違いますしね。当然のことながら知らないとやはりビックリするのです。

ご飯にかける!!なみえ焼そば

瓶詰の中身はこんな感じ。おお挽肉が入っているぞ、と思いきやこれは粒状大豆たん白、いわゆるフェイクミートなのでありました。具材は後はキャベツとニンジン。ウスターソースなどの調味料で味付けしてあるとのこと。

ご飯

早速ご飯に載せてみよう。

ご飯にかける!!なみえ焼そば

載せるとこんな感じである。イタダキマス。

ご飯にかける!!なみえ焼そば

はっはっはっ。にゃっはっはっ。思わず笑ってしまいましたがこりゃウマイ。なみえ焼そばになるかどうかはちょっと置いといて、ご飯の上に載せるものとしてなかなか秀逸ではないかと思うのです。粒状大豆たん白が挽肉だちゃんと挽肉だよ挽肉。見事にフェイクミートの思う壺にハマった。ソースの感じも程好くてスパイシーさもアリ、甘味酸味も豊かにアリ、具材のパリパリとした食感(福神漬けっぽい)もナイスアクセント。イイですよコレ。そしてふとまた余計なことを考えた。ご飯の上に載せるのではなく、焼きそばの上に戻したらどうなるのか。焼きそばにかける!?なみえ焼そばになるのかどうか。ああややこしい。そして以下の組み合わせに至った。

ZENBヌードル

ミツカングループのZENBヌードルである。100%黄えんどう豆から作られたグルテンフリーの麺だ。もう組み合わせがぐっちゃらぐちゃらだと思われようが実際そうなのだから仕方がない。思い付いたのだからこれを使う。

ZENBヌードル

茹でて麺を炒めようかと思ったが、茹でただけの状態でかけてみよう。

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼そば

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼きそば、となった。なみえ焼きそばから随分と遠くに来た気もするが、それも旅と云うことだ。

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼そば

なみえでも焼きそばでもなくなったのだがどうもウマそうである。イタダキマス。

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼そば

ウマウマウー。おおおお。なんだなんだ。スゴクウマイではありませんか。ZENBヌードルとソースのスパイシーさが相俟ってヒジョーにウマイのでありますよ。この組み合わせは天才ではなかろうか。ここ暫くの間に食べたものの中で最上級にウマイではないか。ちょっと感動的だわ。全小野瀬雅生が起立して拍手の渦。ブラボー。ブラボー。アンコール。

ZENBヌードル

アンコールにお応えしてもう一度。これまた茹でただけのZENBヌードル。

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼そば

ご飯にかける!!なみえ焼そばZENBヌードルにたっぷりかける。簡単に出来てウマイのがなによりも大事なこと。油分もあるのでヌードルがくっついたりすることもない。かけるだけで誂えたようにその能力を存分に発揮するのだ。やはり天才である。

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼そば

たっぷりとかけても大丈夫。内容のバランスが良いのか、たっぷりかけてもトゥーマッチな感じはしない。かけて、からめて、イタダキマス。

ZENBヌードルにかける!!なみえ焼きそば

ウマウマウー。焼かなくても焼きそば食べてる感じがしっかりある。カップ焼きそばとはまた違う次元。おい次元。なんだルパン。焼きそばはソース味であると云う固定観念からは離れて自由にはなりたいものの、やはりソース味の快感は心に深く刻まれているので、この組み合わせには妙な安堵感がある。どうぞやってみてくださいと云うには特殊すぎるのだけど、機会がありましたら、是非。

ご飯にかける!!なみえ焼そば

ちょっと勇気を出して書くけれど、こうした瓶詰製品は全部使い切れなくて中途半端に残ってしまったままキッチンや冷蔵庫の片隅に放置なんてことがないだろうか。ちょっと使って、ああこんな感じかと判ったら、それで飽きてしまってもう二度と使わないなんてことはないだろうか。このご飯にかける!!なみえ焼そばはアッと云う間に一瓶なくなってしまった。何だか奇跡的であるとも思った。相変わらずオーバーだな。そしてまた大脱線だな。ササッと書くつもりがまた長くなってしまった。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫