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焼きそばの果てしなき旅【その82】

新年なので基本に立ち返ろうと思う。僕の焼きそばの基本はやはり東洋水産のマルちゃん焼そば3人前である。

マルちゃん焼そば3人前

マルちゃん焼そばは1975年発売なのでもうすぐ50周年になる。中学生の頃から馴染みのある味。僕が高校生の頃から父親がマルちゃん焼そばを作ってくれたのを覚えている。3人前が出来たらアッと云う間に男子3人兄弟が食い尽くしてしまうのも常であった。この3人前をいっぺんに美味しく作ると云うのが僕のテーマである。麺がフライパンや中華鍋にくっついて焦げてしまうのも、1人前なら何とか対処が出来るが、3人前をいっぺんに作るとなると悲惨な状況に陥ることが多かった。焦げなかったところは逆にちゃんと火が通っておらずにべちゃべちゃになってしまったりもした。以来研究に研究を重ねて上手に美味しく出来るようになってきた。新年は基本に立ち返り、3人前に果敢に立ち向かおうと思う。

マルちゃん焼そば3人前

問題は麺の準備段階にあることが明らかになってきた。これさえしっかり準備しておけば勝ったも同然。とは云っても負けることもあるので勝負の世界は大変に面白い。戦うわけではないが、戦う気概と云うのは常日頃から必要である。

綿をほぐす

熱湯を沸かして、火を止めてから麺を入れて、熱湯の中で麺をほぐす。火を通すわけではないので手早にほぐすだけ。麺をほぐしたらザルにあける。

麺をほぐした

ほぐすのと一緒に、麺をコーティングしている油脂も落ちる。このコーディングの油脂がちょっとくどくて気になるので、こうしておけば一石二鳥。フライパンで具材を炒めて、良きタイミングで麺も投入。粉末ソースも入れてよく行き渡るようにムラなく混ぜれば完成である。

マルちゃん焼そば3人前を作る

最近新調したフライパンが好調である。このフライパンであれば焦げ付きやこびり付きをさほど気にせずに調理が出来る。世の中、進歩しているのだなぁ。心からそう思った。

マルちゃん焼そば

出来上がりである。具はお馴染みの豚肉とキャベツ。今回はおでんの出汁に浸かっていたなるとを引っ張り出して細切りにして具材として加えた。トッピングは新品の切り立てのなるとである。なるとがあるかどうかでシアワセのブースト具合が変わる。僕はなるとを入れたい。なるとをトッピングしたい。だって見た目的にもカワイイじゃないですか。そうでもないですか。とにかくなるとを最後にトッピングして後は食べるだけである。

マルちゃん焼そば

ルックスはほぼ完璧であろう。人は見た目が9割、と云う本があった。云い得て妙である。イタダキマス。

マルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。上出来である。これまでの人生で一番ウマく出来たのではないかと思う。自画自賛。べちゃべちゃになっていない。麺もしっかりほぐれている。粉末ソースも満遍なく行き渡った。今までは麺がなかなかほぐれずに、炒めながら水を足したりもしたが、それだと水分が多すぎるのだ。普通に作っていれば水分はフライパン内のどこかにちゃんとある。水分が足りないのではないかと不安にならないことが大切だと実感した。麺は予めほぐしてあるので苦労要らず。遂にここまで出来るようになったか。自分で作っておいて自分が感動してどうする。でも感動的にウマイのである。

マルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。おでんの出汁がしみこんだなるとがなかなかに良い仕事をしてくれた。優しい旨味をプラスしてくれたのである。なるとサンキュー。今年もよろしく。

マルちゃん焼そばを食らう

ウマウマウー。お正月から日本でも世界でも色々と大変なことがあって、こうして暢気に焼きそばなんて作っているのもどうかと思ったが、支援はこれから。先は長い。腹が減っては何とやら。やることはやろう。やれる人はやろう。一人一人の持ち分は少しずつでも、束になれば大きく強い。やりましょう。そしてもう少ししたら焼きそば的にとても楽しいお知らせが出来ることになっております。どうぞどうぞお楽しみに。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

2023年末の新幹線車内からの富士山

少しでも皆さんに楽しんでもらえるように、今年も色々がんばります。音楽も食も野球も特撮もはりきって参りましょう。カモンレッツゴー。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫