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石垣島の天然本マグロ丼

僕のやっているリーダーバンド「小野瀬雅生ショウ」のギタリストで、アコースティックデュオ「小野瀬雅生と須藤祐」の相方でもある須藤祐くんは、現在石垣島のマグロ漁船「天心丸」に乗船してマグロ漁をしている。特別な事情と云えば特別な事情なのだけれど、釣り好きが高じて市場の人と仲良くなって、その紹介で石垣島に行ったらそこでも漁師さん達と仲良くなって、趣味と実益とを兼ねてマグロ漁のお手伝いをしに行っていると云う次第。4月頭から6月末まで、途中何度かこちらに短期間戻って来つつ、漁師活動を続けてる。僕も色々なことを手広くやる人間だけれど、祐くんはギターも弾いてピアニカも吹いて歌もコーラスもやってレコーディングエンジニアもやって動画配信の技術も習得してマグロ漁船にも乗るというマルチプレイヤーぶりを発揮。その祐くんから連絡アリ。本マグロが獲れて川崎北部市場に入荷とのこと。いつもお世話になっている(株)小宮の佐藤さんが案配してくれて、僕のところに石垣島の天然本マグロがたっぷり届いた。ありがとうございました。早速戴くことにします。

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石垣島の天然本マグロ丼。手前が中トロ、奥が赤身。全体量はこんなもんではなくてもっとたっぷりとあるけれど、撮影のためと自分の意地汚さを自戒する意味でもミニ丼としてみた。

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ウマウマウー。こりゃたまらん。中トロは写真の通り脂のサシがきめ細かく入っていて絶品中の絶品。赤身は濃厚な血の温かい味がして吸血鬼になりかける程の衝撃。本マグロだからこその深く果てしない味わいにフォーリンラブ。ああ素晴らしい。ご飯は最近、炊飯器を新しくしたのもあって、絶妙な炊きあがりと自負。これにお醤油とワサビの溶いたのをかけて完全無欠。正直に申し上げると僕が世の中で一番ウマイと思うのは、天丼でも焼きそばでもミートソースでもなく、白いご飯にマグロの刺身を載せてお醤油をかけたまさにこのマグロ丼なのである。ご飯を酢飯にしたり海苔を刻んでかけたりなんぞしなくてよろしい。フツーに、白いご飯とマグロ刺身とお醤油、あればワサビ、これだけでサイコーでサイキョーである。場合によってはもっともっとグレードの低いマグロでも満足する。その時その時のマッチングの妙もあると思う。それが石垣島の天然本マグロをご飯にオンと来た日にゃ主上心レベルですよあなた。ああウマかった。しかしこれだけじゃない。まだスゴイのが待機しているのだ。

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石垣島の天然本マグロ中落ち丼。ほらほらスゴイでしょ。この中落ちもいっぱいやって来たのだ。ミニ丼でもお代わりしていちゃあ仕方がない。お許し願いたい(←誰に云っている)。

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ウマウマウー。もうこのルックスで味は判ろうと云うもの。濃厚なマグロの旨味が口いっぱい、いや頭部全体に響き渡り、世界の中心で愛を叫んだりライディーンと叫んでフェードインしたりする。そして後味の余韻の中で悪魔くんがエロイムエッサイムと唱えてメフィストを呼び出したりライディーンがゴッドバードチェンジしたりする。判りにくいですねすみません。我は求め訴えたり。中落ちのタルコフスキー。ソダーバーグ。もう収拾が付かないのでやめます。とにかくサイコーでサイキョー。御馳走様でした。

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本マグロ(クロマグロ)漁に関しては多くの問題が存在する。個体数の激減。2014年には絶滅危惧種に指定。いつか詳しく祐くんと話して改めて書いてみたいと思う。一人一人の意識が世の中を変えると云われるけれど、なかなかそうも行かないのが現状。それでも世界は一人一人がしっかり考えないといけないフェイズに差し掛かっていると思う。マグロだけじゃなく、世界の資源。資源としての世界。世界は資源じゃない。世界は世界だ。人間中心の世界観がもう息詰まっていると感じる。でもすぐにこの便利な生活を捨てることは出来ない。どうするか。すぐに答えは出ないだろうが、やはり一人一人が深く果てしなくこの世界を知らねばならないと思う。これから何世代も何世代も先になって、その時にもまだ天然本マグロ丼が世の中にあって、皆にウマイウマイと愛されていることを願っています。そして祐くんの大漁と無事を祈っています。機会があったらまた「ヤエスイ直売所」にも行きたいな。御馳走様でした!

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫