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電光石火作戦【ガボラ】

久しぶりにウルトラマンのことを書こう。1966年9月11日に初放映されたウルトラマン第9話「電光石火作戦」。DVDのVol.3のパッケージにもなっているウラン怪獣ガボラが登場する。

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このお話は科特隊とガボラの攻防、そして台風被害で孤立してしまった山中のバンガローから食料を調達するため山を下りる山岳少年団の年長団員2名の冒険劇とのダブルストーリーとなっている。崖から滑落して負傷したり、途中でガボラに遭遇したりと団員2名は散々な目に遭うが、最後は無事に科特隊員と共に山中のバンガローに食料を持って帰ることが出来た。いや、ちょっと待て。彼らが山を下りることを決断したのは、橋が壊れて食料が届かないからであった。それが最後は科特隊の車で食料と共に帰ったのだ。被害に遭ったその日のうちに迅速に橋が復旧させることは不可能であろうし、科学特捜隊の車は後のウルトラ警備隊のポインター号のようにホバークラフト機能もないであろうし、別ルートからの到着であればそちらから救援物資などが届くであろう。どうやってバンガローに到着したのだろう。いや、その前に中心付近の気圧は913ミリバール(現在はヘクトパスカル)最大風速45m、暴風圏は50㎞と云う大型台風13号が接近していると云うのに、山中のバンガローに子供達を引率すること自体がおかしい。食料の貯蔵庫も川に流される程の暴風雨。更に引率の大人は1名しかいない。子供は数えたところ11名いる。危機管理の著しい欠如ではないかと思う。そんな危険な目に子供達を遭わせた上に、食料の調達を年長者とは云え子供に託すとはどう云う了見だ。初放映時ではないが、僕が小学生になって再放送を見てからこの点を友達に指摘したところ「何云ってんだお前」みたいな反応が返ってきて完全なる変わり者のレッテルを即座に貼られた。今ならそりゃそうだよなとは思うが、当時の僕は本気で憤慨していたのだった。酷いじゃないか大人。もっとよく考えて行動しろよ大人。すみません取り乱しました。とにかくみんな無事で良かった。

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ガボラを山中に誘導するためウランの入ったカプセル(ガボラはウランが大好物)を吊り下げたヘリコプターをハヤタ隊員が操縦するのだが、そのヘリコプターのボディに「三ツ矢航空」と書いてある。三ツ矢と云えばサイダーだが、どうやら関係ないようだ。三ツ矢航空は1960年に発足し、1967年に東邦航空と改名。詳しくはネットでご確認ください。

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昨年神戸に行った時に怪獣消しゴム(かなりの年代物)を戴いた。湊川公園そばの老舗居酒屋『丸萬』のマスター生田さん、ありがとうございました。この中にガボラがいる。

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地底から出現して地上で移動している時、ガボラはその特徴的な6枚のヒレを閉じている。その閉じている時の姿が非常に物の怪っぽくてカッコイイ。時折ヒレの中で目が光っているのが見えてそれもまたカッコイイ。パカッとヒレを開いた後はお馴染みのガボラとなる。ガボラの目が狂気じみていてなかなかイイ。放射能光線は吐くけれどあまり強くない。スペシウム光線を出させるまでもなくウルトラマンの投げ技だけで絶命。ガボラもネロンガやマグラーと同じく犬っぽい。食料の調達が大変そうだけれどペット候補。どこか迷惑のかからない別の星に連れて行って大暴れさせてやりたい。ウランのたっぷりある星を見つけなきゃ。

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赤いライティングで黒いガボラを赤くしてみた。真っ黒よりは良かろう。

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この花が大変にガボラっぽい。2020年1月初旬にシンガポールの「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」で撮った写真。そう、去年の今頃はまだ海外に行けたのです。ウソみたいなホントの話。世界は変わってしまった。でも元には戻らないにせよまたあちこちに往来出来る時はやってくると思う。その時まで山岳少年団の子供達のように諦めずにがんばろう。がんばるべし。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫