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焼きそばの果てしなき旅【その29】

世の中には本当にたくさんの焼きそばがある。スーパーのチルドコーナーに見慣れない焼きそばがあるとついつい手を出してしまう。そして冷蔵庫の焼きそばストックが増えてくると云う謎の現象が起きるのだ。謎ではないか。自明の理か。そして僕も徐々に大型化する。これも自明の理か。どうも納得が行かない。現実逃避しているだけとも云える。まあいいか。今日も焼きそばを作って食べましょう。

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こちらはKALDIで見つけた上海焼きそば。カラフルでゴージャスなパッケージ。これは見本写真になるべく寄せて作ってみよう。それにしてもKALDIに行くとどうしても余計なものまで買ってしまう。特にスパイス系。そして調味料の引き出しに普段余り使わないスパイスが満ち溢れてくると云う謎の現象が起きる。世の中は謎にも満ち溢れている。

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麺とソース。麺は一度茹でると云うプロセスを必要とする。茹でないまま炒めてやろうかとも思ったが別の機会に譲る。

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エビ、豚肉、ニラを具材として採用。パッケージのような濃いめの色合いにはならずにあっさりした色味になった。にゃるほど。

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エビは上手い具合に赤くなるのもならないのもある。そう云うものなのか。ニラには火を入れすぎた。反省後を絶たず。

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ウマウマウー。味はとってもウマイ。麺の口当たりも食べ応えも良いし、味付けも程好くピッタリ決まる。ちょっとしたお店レベルではなかろうか。上海焼きそばがこうなのかどうなのかはさて置いて、上々の出来上がりであった。酒の肴にもなりそうだ。また試してみよう。

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こちらはどこのスーパーで見つけたか失念しましたが珍来亭極太焼そば3人前。販売者は東京都板橋区舟渡(COMBAT GUITARSの近くね)の(株)中華料理珍来。製造者は麺が埼玉県さいたま市の豊華食品。ソースは茨城県坂東市の三栄フーズ。関東圏寄って集って極太を作ると云う経緯。にゃるほど。

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麺と液体ソース。これはシンプルに作ってみるか。

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例によって具はキャベツだけ。見た目は地味だがやはり落ち着く。

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イイですね太麺。ウマウマウー。スパイシーさよりも優しさの方にシフトしたソース。豚肉とかモヤシとかいっぱい入れて作ったらもっとまとまりがあるのかも知れない。とにかく極太麺の主張がスゴイ。もっと強力な味付けでも平気の平左であろう。次回ソース増しにてまた作ることにする。

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続いては北野エースなるスーパーマーケットで見つけた、栃木県那須塩原市の菊地市郎商店製ソースやきそば。様々な文字フォントが賑やかなパッケージ。とっても昭和。一目惚れです。ジャケ買いです。

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麺と液体ソース。このソースのフォントもイイ。気が利いているなぁ。

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これもキャベツだけで作ってみた。なかなかのグッドルッキングな仕上がり。キャベツ多すぎか。

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どうしてもナルトを載せたくなるのですがちょっとガマン。またの機会に。

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ウマウマウー。麺の口当たりも滑らかで食べ応えもしっかりしている。ソースはたっぷりあるのでこれももっと具材を入れた方が全体的に泰然とするような気がする。作りながら、食べながら、仕上がりはドライとウェットのどちらの方がスキなのだろうと考える。どちらかと云えばドライ派なのかと思い至る。これは肉じゃがやカレーのジャガイモが煮崩れているのがスキかそうでないかのクロスロードに立つのと似ているような気がする。僕は圧倒的にエッジがはっきりある方(要するに煮崩れていない)がスキ派だったのだけれど、最近はしっかり煮てある方がウマイかもねとも思い至り、結局それはどうでも良いと云うことになった。ウマければ良い。雑。

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そして前回【その28】でやってみた炒める時にマヨネーズ使用の儀を執り行うことにしてみる。さあどうなのだ。

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具ナシで作って余りにも殺風景だったので、同じ栃木県代表岩下の新生姜スライス(冷蔵庫に常備)を添えてみた。

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何だかちょっとアートっぽい感じもしないでもない。気のせいか。

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ウマウマウー。ウマイけれどマヨネーズの分だけちょっとくどい。このくどさは若者だったら大歓迎のパワフルさでもある。これで具材たっぷりなら若者も(僕なら10年前くらい。50手前だけど)大喜びなのではないかと思う。液体ソースには何かしらの油脂も含まれていると思うので、作っている段階でゴジラ対キングギドラにする必要もなかろうか。ゲストにアンギラスくらいで充分なのかとも思う。そして粉末だからこそのマヨネーズなのか、麺とのマッチングはどうなのだとも考える。そうした粉末・液体ソース問題、そして油脂問題もこれからの課題となろう。課題だらけだ。人生そのものだ。ちなみにゴジラ対ヘドラがスキです。

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そしてこちらは都内スーパー(池袋だったっけかな)で見つけた藤乃家焼そば。大阪府摂津市の大近フーズ(株)藤乃家工場製。関西製の焼きそばを関東で見つけるのはなかなかのレアケース。こうしたことがあるからスーパーマーケットやデパ地下を見て回るのをやめられない。そんな旅だったっけ。まあいいか。

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麺と液体ソース。そして乾燥ネギが付属。ネギ入っているの関西っぽく思います(偏見か)。

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例によってキャベツだけ使用。麺は先出の極太某と同じくらい太い。

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乾燥ネギはキャベツの表面にその存在を確認出来る。乾燥ネギは生のネギとは全く違うものだと認識しています。人間が狭量でしょうか。

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ウマウマウー。これはここまで先出の焼きそばとは全く違う味わい。色味はそんなに違わないが、スッキリした味わいなのだ。甘さにぼったりしたところがない。スッキリが表現として適当でないなら、シュッとしているでどうか。これは意外や意外。素っ気ない程にシュッとしているのだ。それが関西なのか。これはもし具材を増やしていくなら何か別の思考回路が必要かも知れない。豚肉は良しとして、後は何だ。やはりネギも入れてみるか。揚げ玉とかも良いのかも知れない。僕はちょっと浮き足立った。それ程に他の焼きそばの味付けと違っていたからなのだ。ビックリしてリフレッシュした。藤乃家焼そばありがとう。これからもがんばるよ。

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どうしてもやってみたい小ネタ(小さくもないが)があるので次回はそれを。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。

【索引】焼きそばの果てしなき旅

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