焼きそばの果てしなき旅【その75】
北海道の斜里郡清里町で製造されている清里焼きそばを作るの第4弾、完結編。麺が気に入ったことから前回、神戸は長田の『そば焼 いりちゃん』風に作ってみたところ大変に美味しかったと云う記事を書いた。このシリーズのリンクを並べておく。
ここで、最初に作った清里ソース焼きそばの太麺でいりちゃん風にしてみたらどうなるだろうと考えた。早速作ってみよう。
キャベツと麺を炒めて、出汁粉で味付けをするだけ。至極簡単である。出汁粉は前回も使った特選茅乃舎極みだし。ティーバッグ式になっているのを破いて中身を使った。
清里焼きそば太麺だし粉味バージョンの完成。どんどん名前が長くなってくるが仕方がない。なるとは残っていたのを静岡の『松竹』風に細切りにしたのも一緒に載せた。気持ちは日本全国あちこちに幽体離脱する。幽体離脱って怖いですよね。言葉の響きがね。解離とかね。怖い怖い。
キャベツはたっぷり入れてみた。切り方も麺の太さに何となく合うようにしてみた。イタダキマス。
ウマウマウー。予想した通りにウマイ。麺自体の味がはっきりとわかる。こんなにウマイのなら他の麺でこの作り方でどうなるだろうかと考えるのは不可避であろう。それはまた別の機会にやってみることにする。
ウマウマウー。食べ進めていてまた余計なことに気が付いた。細麺で作ったのとは味わいがかなり違うのだ。これはこれで美味しいのだけれど何か物足りない気がする。出汁粉の絡み方が足りないのか。やはり塩味を加えたりしないといけないのか。細麺と太麺の味わいの差にこれ程までに開きがあるとは驚いた。一大事である。
ふと見ると先日戴いたコーミソースこいくちがあったので、ソース後がけにトライしてみる。さあどうだ。
ウマウマウー。清里焼きそば太麺だし粉味バージョンにコーミソース後がけである。これはバッチリだ。太麺がソースの味わいをしっかりと受け止めてくれる。だし粉味だけだった時の物足りなさは見事に解消されている。コーミソースこいくちのサラッとした感じがまたナイスマッチング。ソース後がけブラボー。大変に美味しく戴きました。それにしてもまだ麺が残っているな。そして使わなかった粉末ソースもある。それを組み合わせてみるか。よしよしやってみよう。こうして余計な方面にまた脱線するのであった。
清里焼きそば太麺とバーベキュー味の粉末ソースを組み合わせてみることにした。性格的に組み合わせないと気持ちが収まらないのであります。
太麺とキャベツを炒めて、粉末ソースで味付けをする。作業のペースが早くスムースになって来た。自画自賛。前々回の記事にも書いたがこのファンキーでポップでサイケな粉末ソースの色は、出来上がると全体に馴染んでしまい全く目立たなくなるのが不思議ではある。
清里焼きそば太麺バーベキュー味の完成である。粉末ソースの色がこうして落ち着くのでありました。
麺が艶々して美味しそうである。イタダキマス。
ウマウマウー。一口目二口目はヒジョーにウマイと思った。麺の元気さと粉末ソースのポップな味わいが見事にマッチしていると感じた。でもそこからまた余計なことを考えることとなった。
ウマウマウー。基本ウマイのだ。ウマイのだけれど、粉末ソースの味わいが太麺相手だとちょっと浮くのだ。そうするとバーベキュー味のお菓子の感じを思い出すのであった。これがセットの麺だとこう云う印象は受けない。しっかりと馴染んでいた。太麺と粉末ソースの組み合わせはちょっと離れている。離れていると云っても幽体離脱とかではないが、ビミョーに噛み合わないのだ。麺と味付けのマッチングと云うのはよく考えられてもので、その「この麺にこの味付け」と云う組み合わせは商品開発に当たって熟考されたのだろうとひしひしと感じたのであった。勝手なことばかりやってすみません。またやるかも知れませんがお許しを。
そんなわけでもう一度ふりだしに戻って、清里ソース焼きそばを太麺と液体ソースのオリジナルの組み合わせで作ってみた。キャベツナシ。具材ナシで味わってみよう。
このルックスだと明石の『江洋軒』の焼きそばを思い出す。あちらはネギがかかっているか。お肉もちょっと入っているし。イタダキマス。
ウマウマウー。ああ、この麺にはこのソースだ。ピッタリ合うではないか。太麺にしっかりソース味。大納得である。これはウマイ。
ウマウマウー。太麺が喜んでいるように思えた。適材適所。焼きそばでも他の料理でも音楽でも何でも適材適所は大事なことだと思う。大変に勉強になった。清里焼きそばブラボー。
清里焼きそばにはもう一種類、ガーリックバター味と云うのがありまして、それは入手し次第またレポートします。焼きそばの果てしなき旅はまだまだ続きます。
末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫