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午後にとばりが降りてきた

このタイトルはふと降りてきました。
アルバムを作りたいという気持ちはいつしか、このタイトルとともに、スタートしました。それが2021年の2月

あれから1年が経ちました。

社会人となった私は慣れない日々の中で、どうにかアルバムを完成しようと時間を見つけては曲作りに励みました。

アルバムタイトルはラストの曲のタイトルでも使用されています。存在感を出すために聞き馴染みの良い、アップテンポで爽やかな希望を感じるものにしたく、他の曲はなるべくそれとは異なるよに調整しました。

他の曲がなんか暗さを感じるものになったのはこのためです。
ほとんどの曲は自分の中でストーリーを考えそれを元に作った曲や映画に影響を受けています。

たとえば

"湖畔にて"は、恋人を亡くした人が、恋人との思い出の地、湖畔を訪れ、そこでノスタルジーに浸る曲です。

"蛹"は女優、歌手としてなかなか目の出ない女性の苦悩をイメージしています、"カーテンコールの響き"という歌詞に注目してください。


そして"死とともに踊れ"は、映画「Summer of 1987」、をイメージして作りました。なかなか気に入ってるタイトルです。
この曲はネガティブな内容ではなく、死ぬということに打ち勝つくらいの精神を持てという、意味合いを込めました。

そしてめちゃ時間かかった"ユーリィ"は映画「トムオブフィンランド」に強く影響されています。
同性愛が厳しく罰せられた第二次世界大戦後のフィンランドの森で密かに密会する男たち、自由な恋愛ができない状況下で、それでも自分たちの居場所を探し逞しく生きようとする姿勢に感動したんです。ユーリィはその居場所を秘密の庭として、2人のロシア人の密会の様子を描きます。歌詞を考えてたら7分の大曲になりました。"ユーリィー"の最後の呼びかけが肝です。(ユーリィはスラブ系に多い男性名です。プロコフィエフ作曲の映画音楽のオラトリオ版イワン雷帝に出てくる歌詞の一部"ユーリィ"の響きに惹かれました。)

"気づき"は、タイトル通り恋に気づいたゲイの曲です。恋の相手はそれに気づかなくてモヤモヤします。

"閃光"はとばりのためのインタールードになっています。

とばりが表すものはまぶたです。
まぶたは目を閉じると暗く存在感はないですが、ふと太陽に向けるとオレンジ色に輝いた皮膚、血の巡りがよくわかります。生きてるという実感を感じる瞬間です。この瞬間を曲にしました。
最後は希望を持てるようなものにしたかったんです。

曲全体を聴いて釈然としない方はたくさんいると思います、なんか汚いしもさっとしてるし
曲全体をなんとなく聴けばそう感じるかもしれません。
私が宅録サウンドが好きといいながらも、自分の録音技術やミックスの技術の未熟さは認めざるを得ないのはもちろん分かってはいるのですが、
それでもメロディや歌詞、世界観それだけでも好きになって欲しいと思い、この記事を書きました。一つの要素でも何か感じるものがあれば本当に嬉しいです。
これを機にぜひもう一度聴いてみてください。
そして私の作った世界を存分に楽しんでください。

そしてこのアルバムのデジタル版、レコードが欲しい方はこちらから是非是非ご購入ください
レコードはBlack vinyl、100枚限定です。
再販は今のところ考えておりません。(当たり前です自主制作なので)

長い間アルバムを待ってくださった方ありがとうございました。
これにて"午後にとばりが降りてきた"はおしまいです、が次回作の構想がもうできているので今度はそれを形にできるようまた頑張りますので引き続きよろしくお願いいたします🙇‍♂️🙇‍♂️


レコード、デジタルアルバム購入の方はこちらから
https://onore28.bandcamp.com/album/the-shroud-come-falling-down-in-the-afternoon




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