<アルコール依存>×<借金>の克服体験記#10 はじめてのアルコール外来
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※個人情報が含むものは一部改変して記載しております。
私のお酒ズブズブから回復の段階は
大きく分けてこちらの7段階
1. 覚醒期
2. 蛇行期
3. 負のスパイラル期
4. トラブル勃発期
5. ドン底期
6. 寛解期
7. 現在
さて、大大大失敗をしたトラブル期を経験しました
このままだといつか本当にシャレにならないトラブルを起こしてしまう…
今まではすべてアルコールに逃げていたのでちゃんと向き合わないと…
と思い、まずはネットで色々検索し始めました
「アルコール やめる」
「アルコール メンタル」
「アルコール 失敗」などなど
ネットで検索していくと「アルコール外来」の存在を知りました
アルコール依存の人のための自助グループや
カウンセリングの存在は知っていましが
専門外来の存在は知りませんでした
私が最初に見たのはこのサイトでした
こちらのサイトのアルコール外来のトップに
下記が書かれていました
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アルコール依存症は、慢性アルコール中毒(アル中)などと呼ばれ、いまだに多くの誤解と偏見に包まれている疾患です。
しかしアルコールは、麻薬や覚醒剤などと同じく依存性薬物の一つであり、アルコール依存症は、飲酒する人なら誰でも罹患する可能性のある「生活習慣病」の一つなのです。
老若男女を問わずどんな方でもアルコール依存症に陥る可能性がありますが、特に、几帳面で真面目な人、他人に気を遣い過ぎる人、繊細で神経質な人、せっかちでのんびりと過ごすのが下手な人、寝付くのが苦手な人、他人に弱音を吐いたり愚痴を言ったりしない人、対人緊張が強い人、といった性格の方々が、自己治療的に習慣的な飲酒を続け、その結果、いつの間にかアルコール依存症に陥ってしまい、進行していくケースが多いように思えます。
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これまんま私やんけ…
さらに調べていくと女性の方が依存症になりやすいそうです
・肝臓が男性に比べて小さい
・結婚や子育てなどのストレスを抱えやすい
などが背景にあるそうです
友達とか知り合いには話せないけど
専門外来なら話せそうかな…
そう思いさっそくアルコール外来を予約しました
予約日当日
クリニックに入ってまず感じたこと
お酒の匂いがする…
クリニック内でグループカウンセリングも行っているので
現在進行形で依存症状がある人の出入りも多いようです
おそるおそる受付をする
診察券を発行するために必要情報を書いたら
すぐに診察室へ通される
以下、記憶をたどって思い出した当時の会話です
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先生:以下「先」
私:以下「私」
先「〇〇さんね、今日ここに来たのはどうしてですか?」
私「えっと…アルコールの量が増えて…」
先「アルコールは前から飲んでたんですよね?でもここに来たってことは何かきっかけがあるでしょ?」
私「実は、この前飲み会で~~やらかしまして…」
(詳細は前記事より)
先「なるほど…カタカタ(PCに入力している)。そのときは記憶なくしたの?」
私「はい。あまり記憶なくすのは無いんですが…」
先「記憶なくす以外は何かありました?」
私「酔っぱらって転ぶとか、泣き上戸になるとかあります」
先「ふんふん…カタカタ(PCに入力している)。生まれたのは〇〇年…どこで生まれました?」
私「〇〇県です」
先「生まれてからいつごろまでそこに住んでました?」
私「(何歳まで実家にいて、いつ頃一人暮らししたなど答える)」
先「はい…カタカタ(PCに入力している)。一番最初のお酒を飲んだのはいつですか?」
私「う~ん…よくありがちな小さいときに親戚で集まって『一口飲むか?』みたいに飲んだのだと思います」
先「じゃあ、積極的に自分で飲むようになったのは?」
私「留学していたときですね」
先「どこに?何歳のとき?」
私「21のとき、ヨーロッパです」
先「今はお酒は毎日飲むの?」
私「この前の出来事があって、今二日酔いなので2日くらいは飲んでないですが、基本は毎日飲みます」
先「どのくらい?」
私「平日は350mlの缶2~3本くらいで、週末はもっとですね…お店にいくとかなり飲みます」
先「うんうん…カタカタ(PCに入力している)。他のご家族はお酒のみます?」
私「両親は亡くなっているのですが、父も母も飲んでいました。自分の記憶と叔母から聞いた話ですが、あまり酒癖はよくなかったみたいです」
先「ご両親が亡くなったのはいつごろですか?」
結構つっこんで聞いてくるな…と思いつつも亡くなった年齢を答える
先「兄弟は?」
私「兄がいます。酒癖ちょう悪いです。今は会っていないのでわかりませんが」
先「なるほどね~…じゃあ、ちょっとこれ当てはまるもの選んでください」
と言われ診断テストの紙を渡される
内容はこのサイトのような内容で
アルコール依存度をはかる標準的なテストらしいです
確か21点くらいで一番依存度が高いゾーンに入っていました
一通り会話とテストが終わった後、先生が口を開く
先「〇〇さんね、震えとかまであるわけじゃないから、完全な依存症とまでは断定できないけど軽度の依存だね。今はまだ月に1回くらい失敗しちゃった、で済むかもしれないけど、このままいくともっとひどくなりますね。特に女性だと犯罪とか危ないことにもまきこまれかねませんからね。生い立ちとか結構くわしく聞かせてもらったでしょ?アルコール依存って周りの環境に影響されやすいからね。周りに相談できる人がいないと依存しやすいですね。アルコール依存する人は、アルコールだけじゃなくて他にも依存しやすいんですよ、異性関係とか薬とかお金とか、〇〇さん他に困ってることとないですか?」
私「あー、お金で結構困ってて…なんか高いの買ってしまうというか…後先考えずにカード使うとか…」
先「うんうん。お酒飲む人にはありがちですね…カタカタ(PCに入力している)」
先「さて、じゃあどうしましょうかっていうことなんですけど。まずはお酒はしばらく飲むのはやめましょう。お酒飲めないとつらいですか?」
私「お酒に逃げているのはありますが、体が欲しているというわけではないので大丈夫だと思います」
先「『断酒』と『減酒』があるんですけどね、まぁ、一回断酒した方がいいかな。で、さっきも言ったけど、一人で誰にも話せないとお酒のんじゃうから、1~2週間に1回くらいここにきて、色々話しながら今後のこととか決めていきましょう。次いつくらいこれそうですか?」
私「仕事とかあるので…二週間後の〇日あたりなら大丈夫そうです」
先「わかりました、〇日ね。それまでお酒飲まないでいられそう?」
私「大丈夫だと思います」
先「あまりにもしんどい、とかだと薬の処方もあるけど、そこまでじゃないと思うから、まず次回までに断酒で様子みましょうか」
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といった流れで終わる
初回は60分診療で、2回目以降は30分診療がそこでは基本らしかった
実際に行ってみて感じたのですが
アルコール依存のための施設=隔離
みたいなイメージを持っていましたが
実際にいくと、普通のクリニックでした
それこそ、けがしたときにちょっと見てもらう
のと感覚的には同じでした
最初で取り上げたサイトにもありましたが
「アル中」という悪いイメージを持たれがちですが
(私も持っていました)
誰にでも起こりうる疾患なので
もう少し気軽に利用するのもアリかと思いました
そんなこんなでまずは断酒から始まりました
意外と断酒はできたのですが
また別のところで思わぬ問題が出てきました
次回へ続く
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