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「ピュア」Amazon・読書メーターでのレビューありがとうございます

「ピュア」が発売されてから約1か月、ありがたいことに各媒体で書評などいただき、また読書メーターやSNS、アマゾンのレビューなどで感想をいただきありがとうございます。

Amazonでのレビュー・ご感想

・各短編それぞれに愛の形、と書いてくださってありがとうございます。

愛する人とどう生きるか、って人それぞれに答えがあって、違うので難しいですよね。一生かけて探していくものなのかも。

現代を舞台にした世界より、SFのようなちょっと離れた世界の方が逆に考えることができるのかもしれないと思って書きました。色々感じていただけたなら幸いです。

・ポップながらも情景描写がとても美しい、と書いてくださってありがとうございます。

できるだけ多くの人に読んでもらいたいと思って、文体はポップになるよう気をつけて書きました。情景描写にはこだわって何度も書き直したのでそう言っていただけて嬉しい!私も美しい描写の小説が好きです。

エイジを褒めてくださってありがとうございます。エイジはピュアを書きながら、男性視点も描きたいなと思っていて、こうして収録できてよかったです。男性視点と女性視点、二つが組み合わさって見えてくるものも多いかなと。ウェブで読んでくださった方にも「エイジ」読んでもらいたいですね。

読書メーターさんでのご感想

・同性、異性以前に違う人間なのだと改めて認識する。と書いてくださってありがとうございます。

そうですよね。「ピュア」は女性の生きづらさを書いた小説、と紹介されることが多いですが、同様に男性も押し付けられた男性らしさに辟易して息苦しさを感じている。どの性別も「らしさ」みたいなものを押し付けられると苦しいし、本当は個の問題なんですよね。本書を読んで、それに少しでも考えを巡らせていただけたらいいですね。

・ダブスタの極みにはなりたくない。と書いてくださってありがとうございます。

あのセリフを拾っていただけて嬉しい。笑あれは、ぽろっと出たんですよね。両親や先生や周囲の人から、ダブスタを押し付けられてもやもやする経験って多かれ少なかれありますよね。ちえちゃんもずっともやもやしてきたんだろうなあ。ジェンダーに関わらず、普遍的な葛藤のお話だと思って読んでもらえたら嬉しいです。

・フィクションを通してしか表現し得ない「個」を痛切に描いている。と書いてくださってありがとうございます。

そうですね、表現したいところはつまるところ「個」なんだと思います。一番大切なところには嘘がない、というご感想には感動。ジャンルで切り分けられられるところから溢れた等身大の人間が書けていたら、嬉しいな!

・初めて読んだときと同じくらい面白かった。と書いてくださってありがとうございます。ウェブで無料公開されているけど、紙でも読んでいただけて嬉しい!女性なら誰でも〜、と思っていただけて幸いです。「ピュア」以外のお話も、女性なら一度は感じたことのあるもやもやや違和感を書きたかった。女性だけでなく、男性も共感してもらえたらいいな。

・子宮も経血も全てさらけ出して表現してきたなこの人って感じ、と書いてくださってありがとうございます。

あはは、そうですか……「傷口から人生」の時と同じで、自分晒し系?なんですよね、きっと。自分では意識してやっているわけではないんですけど、まあ、いっか(笑)男の人には絶対書けない、そうかもしれません。覗き見てもらえて嬉しいです。

・泣きたくなるような綺麗な表現、と書いてくださってありがとうございます。

表現が綺麗な小説が書きたいなあというのが底にあります。「女だからこうすべき、男だからこんな態度はしたらいけない等、性別の枠組みで苦しめられ」ている人が、読んで少しホッとしてくれたらいいなと思います。短い作品だからこそ、刺さる部分があるといいな。

・なんて濃い物語だ、と書いていただいてありがとうございます。

大切な人とどう関わってゆくか、切実な問題ですよね。特に、関係性が急に外部の要因で「ガン」っと変わってしまうときに、どうしたらいいかわからずに傷つけてしまったり、関係が変わる恐れから逃げてしまったりすること、あります。あとですごく後悔するけど・・・ユミちゃんみたいに、あるいは「バースデー」のひかりちゃんみたいに逃げずに向き合えたらいいな。

・引きこもっているせいか、アジアの描写が眩しかった…、と書いてくださってありがとうございます!

私も「幻胎」のあのシーンはすごくお気に入りです!本当はもっと(2倍くらい)長く書いたんですけど、編集者さんがもっと短くていいのでは?と言うので泣く泣く削りました(削って正解だと思います)けど、もっとゼスのかの国での新しい暮らしを精密に長く書きたかったな!

・どの話も変に美化することなく、生々しさが良かったと書いてくださってありがとうございます!

どんな世界でも、周囲に決められた価値観から抜け出すのって勇気がいりますね。現代でもそうだし、ユミやエイジの世界でも・・・ユミちゃんが最後に笑えてよかったなと思います。

・赤裸々なのに純粋な美しさも孕んでいる、と書いていただいてありがとうございます。

このレビューの巧みな文章にも悶絶、です!主人公たちの欲望は、私の欲望でもありますね・・・。どうにもならない悲劇を結構な力技でハッピーエンド、確かにそうかも!(笑)あの二人、本当にどうなったんでしょうね。基本的に全部ハッピーエンドだと思うのですが、ビターのないハッピーなんてつまらないなと言う気持ちが全部のお話に透けているのかも…。

・普段女が生きている世界を反転させただけ、と書いてくださってありがとうございます!

現実の世界と限りなく近いのかな?って思いながら書きました。子宮は外側に穿たれたくぼみ、は福岡伸一さんの本から得た知識なんです。福岡さんの本、ラブ!

・やっぱり、どれもすごかった、と書いてくださってありがとうございます!

"「性」にまつわる息苦しさをとことん煮詰められているような"….煮詰めた先に、救いがあるんでしょうかね?煮詰めるのをやめて解放されたら苦しさが無くなるんでしょうか?でもとことん最後まで付き合わされるのが「性」なんでしょうね。TotheMoonの月人みたいに、性から解放されたら、どんな風に生きることになるんだろう?

・現代を映す鏡、と書いてくださってありがとうございます!

息苦しさ、どんな場面でも少しはあるのが現代なのかなと思います。エイジくんも、きっと苦しさを感じていて、(自覚はないけど)芹沢さんによって言語化する力を授けてもらったのかなと勝手に思っています。この本に出会えてよかった(*´ω`*)って嬉しい!頑張ってこれからも書きます!

・生命力あふれる文章に呑み込まれそう、と書いてくださってありがとうございます!

バースデーはピュアがぶっ飛んでるので、現代っぽいけどありそうなお話を書きたいと思って書きました。その意味ではバースデーもピュアも同じ?葛藤なんですよね。愛するけど違う存在とどう関係するか…ピュアは食べないと行けなかったけど、バースデーは交わって、そこから何が生まれてくるんでしょうね。二人の未来が楽しみですね。

・【らしさ】という暗黙の強制が人間のどうしようもなさ、と書いてくださってありがとうございます。

目に見えない悪意、とか生きにくさ、ってずっと付きまといますね。男だったらそれから逃れられているわけではないんですよね。エイジくんは無自覚だったけど、気づかせてもらえて、守る相手や人とつながることの喜びを覚えられたから、ピュアのラストでああなることも受け入れられたのかなと思います。エイジくんと芹沢さん、大好きなんですよね・・・。

・生殖ってなんだろう、と書いてくださってありがとうございます。

原始に帰っただけ、確かにそうなんですよね。この世界の女たちは子供を育てないけど、子供は生まれ落ちたらすぐ自立する動物もいるわけで・・・。そう言えばこの世界で子供は誰が育ててるんだろう?あんまり優秀じゃない女、もしくはロボットなのかな。

・強烈な表現の寓話作品、と書いてくださってありがとうございます。

寓話のつもりで書いていたのでそう言ってもらえて嬉しい!"すさまじくぶっ飛んだ世界感だが伝えたいことは交じりっけない純粋そのもの。"そうですね、ストレートに書いちゃうと、書きたかったことは○なんだけど、それをストレートに書くと恥ずかしいからこう言う形になったのかも……でもどのお話も根底にあるのは○ですね。○。

ありがとうございます。