空っぽの部屋

あとち

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失うことを恐れずに愛する

変わらないものなんてない。変わらない人なんていない。私が好きになったその人は、いつかいなくなってしまうかもしれない。私を好きになったあの人は、いつか心変わりして遠くへ行ってしまうかもしれない。 そんな不安が、ずっとつきまとっていた。 不安は、私を臆病にさせる。失ってしまうことへの不安は、心の底から人を愛することを、怖いなと感じさせる。ふとした瞬間に、眠れない夜に、私は怖いなと思い、いなくならないでくれ、とひそかに思いを馳せた。 不安は私を臆病にさせるけど、でも、それじゃ

    • 脱スマホ術

      もはやスマートフォンなしでは日常生活は送れない。そう思っていた。 すべての事が、スマホで事足りてしまう。朝のニュースチェックや友達との連絡。電車の中でお気に入りの音楽を聴くこともできるし、ほしかった本もスマホがあれば注文できる。というか何ならオンデバイスでその場で読めてしまう。やることリストもスマホの中、今日のスケジュールもスマホの中、何をするにもスマホが必要だ。 だけど、私はふとした瞬間に思う。「スマホ疲れだなあ」。 たとえば用事があってスマホを開く。ついついSNSを

      • 脳と手を近くする方法

        「やろうやろう」と思っていても、なにかとつい後回しにしがちな仕事、片付け、家事などがある。 「やろう!」と思ったと同時にパッと手が動けば、どんなにいいことか… 今回はそんな時のために、「脳と手を近くする方法」をひとつ書いてみようと思う。 まず用意するものがある。 キッチンタイマーだ。これは100均に売っているもので大丈夫。大抵の場合、カウントダウンとカウントアップの機能が付いている。このカウントアップの機能を使っていく。 タスクに取り掛かる時にこのキッチンタイマーを

        • 雑談は、その人の上澄みを見つめることだ。

          私のほしいものは、相手の本質や真核に近いところである。例えば、その人が大切にしている価値観だとか、過去に抱えていた悲しみだとか、持っている愛の形だとか、そういうもの。ちょっと人には言いづらいような、奥の方にあるその中身を見たいと思う。 そしてそういう話にたどり着くまでの「前菜」として、雑談があるのだ、とずっと思っていた。 しかし最近、わかったことがある。それは、雑談こそその人そのものである、ということだ。 自分が何を大事にしているのか、どう生きているのか、というようなこ

        失うことを恐れずに愛する

          雑談が苦手という話

          表題の通り、私は雑談が苦手だ。 友人数人でお昼を食べるとき。そこまで親しくもない後輩と二人で電車に乗るとき。私達は話をする。とりとめのない話。明日になれば忘れてしまうような、何でもない話。それでいて、妙に気を遣ってしまい疲れるような、そんな話を。 そもそも雑談って何だろう 自分にとっての雑談とは、「限られた短い時間内でする、その場しのぎの取るに足らないたわいもない話」である。ポイントは、大抵の場合この会話をすぐに中断しなくてはならないと分かっていて、そんなに深い話には到

          雑談が苦手という話