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脱スマホ術

もはやスマートフォンなしでは日常生活は送れない。そう思っていた。

すべての事が、スマホで事足りてしまう。朝のニュースチェックや友達との連絡。電車の中でお気に入りの音楽を聴くこともできるし、ほしかった本もスマホがあれば注文できる。というか何ならオンデバイスでその場で読めてしまう。やることリストもスマホの中、今日のスケジュールもスマホの中、何をするにもスマホが必要だ。

だけど、私はふとした瞬間に思う。「スマホ疲れだなあ」。

たとえば用事があってスマホを開く。ついついSNSをチェックして、気づけば15分が経過…なんてことはよくある。はたまたある曲を聴きたいと思いミュージックを開くも、途中から「いい曲探し」が始まり関連音楽を漁っている。時間が経つ。ふと我に返ると、何とも言えない虚無感に襲われる。そんな経験、ありませんか?ないですか?

自己管理が足りない!と言われてしまえばそれまでなのだが、常に外界と繋がっている感覚が、どうも自分を圧迫している、気がする。手を伸ばさないと損だ!と思ってしまうのである。新しくて刺激的な情報がそこにあって、それは常に更新され続けている。だからこそ欲しくなってしまう。

ではどうしたらいいのだろうかと考えてみたところ、スマホが持っている要素を一つ一つ分解して、外部に委ねてみたらどうか、と思い至った。すべての事がスマホで事足りてしまうのであれば、そのすべてをスマホから引き離すことだってできるはずだ。発送の逆転!

外界と繋がるスマホから距離を置くことが出来れば、「損だ」とか「見なきゃ、見たい」という気持ちも薄れる。スケジューリングは紙の手帳にして、読みたい本は手元に持ち歩く。音楽を聴くためにウォークマンを使うようにした。気付いたことのメモはアプリのメモ帳ではなく、手元のノートに。こうして一つ一つバラバラにしていくことで、スマホへの依存度を下げていく。結果として、スマホを使う頻度を最小限に抑えることができる、という魂胆だ。

脱スマホ、したいと思うだけではなかなかうまくいかない。生活のあらゆる場面を支えるデバイスからいきなり離れるなんて、無理だ。それなら、少しずつでいいから、物質的なものに頼ってみるのはどうでしょうか?スマホ疲れも軽くなってきた気がする!もしスマホに疲れてしまったときは、意識してみてください。