[日々鑑賞した映画の感想を書く]『あのこは貴族』(2021年 岨手由貴子監督)(2022/1/21記)

『あのこは貴族』(2021年 岨手由貴子監督)


 いわゆる格差社会モノかと思えば、もっと普遍的な女性の生き方をテーマにした、良いお話だった。原作は読んでないが、映画は人物の描写が簡潔でいて繊細かつ丁寧で、素直に話に入り込めた。女性の描き方がうまいのは当然として、こういうお話って男の描き方が類型的になりがちなのに、そこをうまくやっているのが勝因。顔立ちのせいですましていると機嫌が悪そうに見える水原希子が大変魅力的。すましていると困った表情に見える門脇麦は過去作品では「止められるか、俺たちを」がベストだと思うけど、ここでも健闘。「浅草キッド」よりは役にあってるでしょうか。(2022/1/21記)

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