見出し画像

映画『演者』公開5日目

映画『演者』公開5日目
2023年3月29日(水)18:35~ 新宿 K'sシネマ
舞台挨拶 クロストーク
登壇:長澤佳也監督(クモとサルの家族)×小野寺隆一監督(演者)
※同日 『クモとサルの家族』16:40回も舞台挨拶
チケット予約はコチラ

4日目は初めて一人での舞台挨拶。
Q&Aに挑むことになった。
もし客席に誰もいなかったらどうしようなんて冷や汗も。
誰も質問もしてくれなかったら。
そうなったらそうなった時かと腹を括る。

いつもの控室も一人で。
いつもの喫煙も一人で。
舞台袖でもたった一人。
かえって集中できたのかもしれない。

当日券を含めれば想像よりもずっとお客様がいた。
始まるQ&A。
会場で鑑賞していた織田さんにマイクの取り回しをお願いする。
ええ!と苦笑しつつも、動き回ってくれた。

鋭い質問が飛ぶ。
どの質問にも答える。
役者にも言っていないようなことまで。
主観的な俳優と、お客様の客観的な質問は違う。
作品の組み立ての部分にまで少し触れた。
質問をしてくださった皆様に感謝だ。
意外に来るだろうと思っていた質問は来ないままだった。

織田さんと少しだけ呑みに行く。
思えば稽古でも舞台本番でも、必ず少しだけは呑んだ。
その日に起きたことを話しながら整理している。
いや、結局そんなこともしていないような気もする。
わからないけれど。

感想を目にする。
どんな感想でも嬉しい。
今もまだ批判的な感想は目にしていない。
落ちついて考えれば沈黙している方もたくさんいる。
きっと中には肌に合わなかった方もいるだろう。
書いてくださるだけでも嬉しいことだ。

帰りの電車で長澤監督からのメール。
明日は一度、お客様になる。作品も楽しみだ。
同じ時代劇だけれど、まったく作風が違うという。
ほんとうにそうかなぁ?
作風なんて言う言葉はあんまり信じない方がいいぜ。

肌寒い感じがまだあるけれど。
明日からはまた暖かくなる。
春らしい日がやってくるだろう。
折り返し地点を越えて、残すところわずかに3日。
もう一度観たいという声もあるけれど、その機会があるだろうか。
いや、そういう機会を作らなくてはいけない。
せめてあと一週あればなんてどうしても考えてしまう僕がいる。

織田さんは今日は客席で鑑賞したから少し無理だよと何度も口にした。
まだ頭の中に、あの風景が流れてるからだそうだ。
ふとした瞬間にぼおっと考えたりしていた。
当然、人にもよるのだろうけれど、そんな声を何回か聞いている。
もう一度と言ってくださる方はその正体を探しに来てくださっている。
何か靄のような、掴みたくても掴めない、インスピレーション。
だからこそリピートの機会がないというのはと考えてしまう。

5日目はどうなるだろう。
ミニシアターという場所ならではのクロストーク。
お互いが作品を観て、お互いと話す。
それも監督という立場から。
そんな機会はそうそうないと思う。
長澤監督はドラマ演出なども多く手掛けていらっしゃる。
若輩者が生意気にクロストークだなんて。
それを快く引き受けてくださった。

面白くなる。
そんな予感を持っている。

映画『演者』

企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル

「ほんとう」はどちらなんですか?

2023年3月25日(土)~31日(金)
※各日程 18:35から上映
K'sシネマ (東京・新宿)

2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
各回10時から上映
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)

出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

公開週の予約はこちらから

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。